星をつける女 の商品レビュー
黙って食べればぴたりと当たる(!) 食の覆面調査員、牧村紗英。 しかし、その目的は、グルメガイドブックの出版ではない。 「食べる」だけでは調査は終わらない。 美味しい物を提供したいという純粋な気持ちと、利益を上げて店を維持しなければいけない現実、更に企業として利益を上げたいとい...
黙って食べればぴたりと当たる(!) 食の覆面調査員、牧村紗英。 しかし、その目的は、グルメガイドブックの出版ではない。 「食べる」だけでは調査は終わらない。 美味しい物を提供したいという純粋な気持ちと、利益を上げて店を維持しなければいけない現実、更に企業として利益を上げたいという欲。 まことにバランスが難しく、そこには多くの魔物が住む。 1話、2話、3話…と、軽めの内容から入り、どんどんドラマチックになる、中編3つ。 手に汗握り、最後に一緒に万歳する。 閑話休題…的に、紗英と娘の杏奈が作る、フランスの家庭料理も美味しそう。 第一話『メゾン・ド・カミキ』 若干31歳で、客単価4万円の有名店のスーシェフを任された、五十嵐智也。 客から、メインの牛肉を「ブルゴーニュ産とは思えない…」と言われ、気になり始める。 調査を始めた彼が暴き出した驚くべき事実。 第二話『麵屋勝秀』 ラーメンのことしか頭になかった創業者と、営利にどん欲な経営者と… やがてしわ寄せはスタッフに及び… 第三話『白浜温泉 紀州ノ庵』 双子の兄弟が陥った同族経営の難しさ。 最後に大きな決断が下される。 ★「グラタン・ドフィノア」 ジャガイモの重ね焼き、ミルク味のグラタン ★「ブフ・ブルギニョン」 牛かたまり肉の赤ワイン煮込み。 フランスでは庶民の味 ★「マグレ・ド・カナール」 フォアグラをとるために育てた鴨の肉。 半生にローストして食べる。 ★「アシ・パルモンティエ」 牛ひき肉と玉ねぎのみじん切りを炒めた物の上に、マッシュポテトを重ね、チーズを乗せて焼く。 ☆「サラドゥ・ニソワーズ」 皆様ご存じ。
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3話ともモデルがあるのでは?と思わせるリアリティがあるようで,主人公と脇役がちょっとスーパー過ぎと思えなくもないが,面白い。 3話で終わりだともったいない。
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原宏一の『食』は面白い。 食品偽装、ブラック会社、世襲問題など 現代の食の問題点を 企業側だけを悪者にするのではなく暴いてくれる。 主人公の牧村紗英は言う 1人の人間として真っ当に生きていくためには、星は星、情は情 と割り切らなければバランスが取れない。 美味しいやキレイ...
原宏一の『食』は面白い。 食品偽装、ブラック会社、世襲問題など 現代の食の問題点を 企業側だけを悪者にするのではなく暴いてくれる。 主人公の牧村紗英は言う 1人の人間として真っ当に生きていくためには、星は星、情は情 と割り切らなければバランスが取れない。 美味しいやキレイだけでは語れない食の世界を堪能して星い(ほしい)
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食材偽装(キックバック)による詐欺と脱税、店員のやる気と自己犠牲の精神をいいように利用するブラック企業・・・、外食産業は、料理を提供する側だけでなく、料理をチェックする側も必要なのか~~~! 「ヤッさん」「佳代のキッチン」などの原宏一さんの「星をつける女」、2017.1発行です。...
食材偽装(キックバック)による詐欺と脱税、店員のやる気と自己犠牲の精神をいいように利用するブラック企業・・・、外食産業は、料理を提供する側だけでなく、料理をチェックする側も必要なのか~~~! 「ヤッさん」「佳代のキッチン」などの原宏一さんの「星をつける女」、2017.1発行です。メゾン・ド・カミキ、麺屋勝秀、白浜温泉紀州の庵の連作3話。シリーズ化の予感がします(^-^)
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題名通りお店に星をつける仕事話。もう一つインパクトが足りないかな。 2017.3.3
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始めて読んだ作家さんでしたが、以外に面白かってビックリです。 続編があってもおかしくないような展開なので、期待して待ってます!
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