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マンガでわかる地政学 の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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地政学を知れば、国の行動基準や、争いの理由がわかるのです、とある

正距方位図法の紹介から始まります。 これを見ると、ロシアとカナダが北極を挟んだ隣国であることがはじめてわかるでしょう、とあります。 『国家の行動原理は生き残りである』 『隣国同士は対立する』 『敵の敵は味方』 “チョークポイント”は“紛争多発地帯” なぜアメリカが...

正距方位図法の紹介から始まります。 これを見ると、ロシアとカナダが北極を挟んだ隣国であることがはじめてわかるでしょう、とあります。 『国家の行動原理は生き残りである』 『隣国同士は対立する』 『敵の敵は味方』 “チョークポイント”は“紛争多発地帯” なぜアメリカが南シナ海への中国進出を牽制するのかが分かる。 「現在のアメリカももう衰退がはじまっている」 “パクス”が崩れれば世界は再び無法地帯になる…。 「日本海軍を恐れたアメリカ」 アメリカはロシア海軍の太平洋進出を警戒していたが、“あの日露戦争”…で。 「スパイクマンのリムランド論」 「トランプは地政学的思考の持ち主だった」 「イギリスのEU離脱への道」 「ヨーロッパは半島である」 「分裂・分割を乗り越えて台頭するドイツ」、「EUを支配するドイツ」 ヨーロッパ諸国は、今でもランドパワー国家ドイツの台頭を恐れているのだそうだ。 「EUがギリシアを見捨てられない理由」→ ロシアの存在…。 “長い国境を接する隣国どうしは不仲という原則” 中国とロシア…。 「中国が尖閣諸島を自国領土だと主張している理由は?」 “日本政府としては、歴史的にも国際法上も日本固有の領土だから、領有権問題はそもそも存在しないっていう立場なのよ”とあります。 「あの国の反日はどうにかならないんですか?」の問いに対して、 “日本が自立した大国になれば日韓関係も劇的に変わるはずよ”とあります。 朝鮮半島…。 大陸からの侵攻・支配を受け続けてきた、「ランド・シーの両パワーに挟まれた最悪な位置」とあります。 「北朝鮮と韓国は異なる政治体制を隔てるバッファゾーン」となっている。 韓国のおかげで日本・アメリカは北朝鮮や中国、ロシアと直面せずにすみ、 北朝鮮のおかげで韓国は中国、ロシアのランドパワーの脅威が減じている。 周辺諸国が必要としている限り、“北朝鮮は滅びません”ということだ。 「どうなる?今後の朝鮮半島」→ 必読。 日露関係は? 「永遠の友も、永遠の敵もない。あるのは永遠の利益のみ」とあるが…。 「日露関係の改善を一番望んでこなかったのはアメリカ」です、とあります。 “国際関係では他国どうしの紛争は大歓迎!”…なるほど。 第3章、さまざまな国から見た世界 トルコ、インド、フランス、ベトナムなどが登場。 大国ばかりが注目されていますが、途中のおつまみとして読むとけっこう美味しい。 第4章、日本から見た世界 「日本は“神風”に守られている国よ!」 さて、最近の地政学書籍は、日本で出版されているにも関わらず、“日本抜き”というようなおかしなモノも出ているので、逆に珍しかったという感じです。 「すでに中国は日本からの沖縄分離工作を始めているわ」 「反戦運動も誰の利益になっているのか…難しい問題ですね」と問うています。 「ダイヤモンド構想は対中国包囲網」 日本は戦後はじめて、大きな岐路に立たされているのです。 これからの日本を地政学的な考え方で見つめていきましょう。 取っつきやすく読みやすいので、10代の学生さんに読ませておきたい一冊です。

Takashi

2024/06/26

本屋で地政学に関する本が並び始めたので購読。 新たな視点を増やすという意味では、有効な学問分野だと感じた。隣国との争いの歴史や政治的な観点などに大きく影響付けたり、その根拠に当たることが地政学にあると分かった。 各国から見た世界地図は、今まで考えたことがなかっため新鮮だった。シー...

本屋で地政学に関する本が並び始めたので購読。 新たな視点を増やすという意味では、有効な学問分野だと感じた。隣国との争いの歴史や政治的な観点などに大きく影響付けたり、その根拠に当たることが地政学にあると分かった。 各国から見た世界地図は、今まで考えたことがなかっため新鮮だった。シーパワーとランドパワーのどちらが強い国なのかを意識してみようと思った。

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2023/11/28

第1章 地政学のダイナミズムがわかる 3つの国から見た世界 第2章 強硬外交の理由がわかる 日本の近隣4国から見た世界 第3章 国の歴史と思想を知る さまざまな国から見た世界 第4章 歷史と未来を考える 日本から見た世界

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2023/01/30

著者の政治観が端々にあり、客観的とは言いがたい。そのためその他の解説も適切なのか不明に感じる。漫画もキャラクターに解説のセリフをつけただけ。

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2021/07/29

私にとって地政学にはまる足掛かりとなった本。 研究室に何気なく転がっていたものを、活字嫌い漫画好きの私が手をとった。とてもわかりやすく、地政学への興味をもつためには最適といえる。

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2021/05/06

文章がわかりやすくてすごくいい。 むしろ、マンガでわかるとは銘打ってるけど漫画の説明文の方がわかりにくかったかも。そっちのふきだしにそのセリフ入れたら意味がちょっと変わってくるでしょ…みたいな。もう少し漫画の方に手間をかけてはもらえなかったものか…(笑) それでもイラストがついて...

文章がわかりやすくてすごくいい。 むしろ、マンガでわかるとは銘打ってるけど漫画の説明文の方がわかりにくかったかも。そっちのふきだしにそのセリフ入れたら意味がちょっと変わってくるでしょ…みたいな。もう少し漫画の方に手間をかけてはもらえなかったものか…(笑) それでもイラストがついててわかりやすいので満足。情勢は変わっていくから、このジャンルは定期的に最新のを買った方がいいのかな〜

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2020/12/06

私のように地政学の地の字も知らない人間にはとてもわかりやすい入門書。これ一冊で、現在世界で起きている紛争や各国の思惑等の世界情勢への理解度がかなり深まった。アラブ人は国の概念が希薄で宗派と部族への帰属意識が強いことや、外交とは昨日の味方は今日の敵、永遠の友も、永遠の敵もない、ある...

私のように地政学の地の字も知らない人間にはとてもわかりやすい入門書。これ一冊で、現在世界で起きている紛争や各国の思惑等の世界情勢への理解度がかなり深まった。アラブ人は国の概念が希薄で宗派と部族への帰属意識が強いことや、外交とは昨日の味方は今日の敵、永遠の友も、永遠の敵もない、あるのは永遠の利益のみというイギリスの格言。外交に無知すぎる自分が恥ずかしくなった。外交とはあくまで国対国で、決して個人対個人ではない。そこを見誤ると政治に翻弄されて本質を見誤ってしまう、とも感じた。 今までニュースの薄っぺらな情報に翻弄されていた自分が恥ずかしい。改めてワイドショーの害悪性、日本メディアの衰退にも危機感を持った。

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2020/09/22

地形によって国が取る行動が定義され、その国のそれぞれの行動が関係し合う事で歴史が作られて来た事が分かる地政学の入門書。国の行動の裏には地政学の考えがあり、地政学を理解する事で歴史や政治の理解の一助になる。ちなみにマンガは殆ど無くて文章メインです。

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2020/02/16

シーパワー、ランドパワーを中心とした地政学について学べる書籍。敵の敵は味方になり得るし、隣国同士は必ず対立する。 日本は島国であるがゆえ、あまり地政学で物事を捉えることはなかったが陸続きであったり、海峡が狭い箇所(チョークポイント)を通らなくては貿易ができないところではさまざまな...

シーパワー、ランドパワーを中心とした地政学について学べる書籍。敵の敵は味方になり得るし、隣国同士は必ず対立する。 日本は島国であるがゆえ、あまり地政学で物事を捉えることはなかったが陸続きであったり、海峡が狭い箇所(チョークポイント)を通らなくては貿易ができないところではさまざまな国家の思惑が紛争に繫がる。 さまざまな国におけるさまざまな国による地政学について簡易に学べる入門書としてわかりやすい。

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2020/01/25

地政学という言葉を最近耳にするようになったが、私が学生だった30年ほど前には聞いたことがなかった。 それもそのはず、太平洋戦争の元となったスローガン?「大東亜共栄圏」構想は、この地政学に基づいたモノだったらしく、敗戦と同時に地政学は日陰へと追いやられてしまったようだ。 それが近年...

地政学という言葉を最近耳にするようになったが、私が学生だった30年ほど前には聞いたことがなかった。 それもそのはず、太平洋戦争の元となったスローガン?「大東亜共栄圏」構想は、この地政学に基づいたモノだったらしく、敗戦と同時に地政学は日陰へと追いやられてしまったようだ。 それが近年また注目されるようになったのは、同盟国アメリカの弱体化と自国最優先主義、膨張する中国の脅威といった日本を取り巻く不安定要素から、地政学の必要性が再認識されたからだろう。 地理と近・現代史が合わさった内容。 シーパワーとランドパワーなる言葉は、恥ずかしながら初めて知った。 島国日本人にはピンと来ない、それぞれのパワーの特徴や、半島国家の苦悩、民族・宗教と国境問題など、様々な国、地域の視点から検証している。 導入はマンガだが、分析などは図表や文章が多く使われている資料的な本である。 中国大陸を下に日本列島を上にして見た地図は、中国が海洋進出を試みる際に、日本がフタとなっていることがよく分かり、ほーっ!と唸った。 日本のこれからは、 ①これからもアメリカの従属国 ②ロシアや中国などの従属国 ③独立国として自主防衛しながら世界各国との関係構築 の三択だろうと書かれており、「独自外交」と「集団的自衛権」を掲げる現首相の安倍氏は③路線だろうが、それは容易なことではなく、ともすると孤立を招くとも書かれていた。 世界を読み解くのに、この一冊はとてもよい足掛かりになると思う。学校でもこういったことを教えてほしいなぁ。2020.1.25

Posted byブクログ