彼が通る不思議なコースを私も の商品レビュー
学習障害児の教育に才能を発揮する、優秀で少し変わった教師、林太郎。彼の目に映る、人間の未知なる可能性とは。 子供の事を考え、力になる林太郎のおかげでたくさんの子供達が救われている。彼の行動力、考えに胸を打たれた。
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不思議な読後感。 恋愛小説かと思えばそうでもなく、死生観を扱うように見えてそう重くもなく、教育問題に切り込んでいるようでそこまで深くはない。絶妙な塩梅だ。 夢オチのようではあるけど、きっともっとうまくいく未来があると思えるラストだった。 まさに不思議なコースを辿ったようだ。 自分がもっと若かったら、頑張ってみようかなと思ったことだろう。
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胡散臭い系とかカルト系かと思い読んでみたら、全くそうではなく とても素敵だった。素晴らしい言葉がたくさんあった。
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何冊か白石作品は読んでるけど、この作品が一番好きだな。 いつものようにちょっと哲学的ではあるんだけど、きちんと腑に落ちた。ただの夢オチではない最後の時間の歪み方がうまくて、読んでる間の謎が解けた気分。 60過ぎのプロダクトデザイナーのセリフ「立派すぎる人は長生きしない」は完全に...
何冊か白石作品は読んでるけど、この作品が一番好きだな。 いつものようにちょっと哲学的ではあるんだけど、きちんと腑に落ちた。ただの夢オチではない最後の時間の歪み方がうまくて、読んでる間の謎が解けた気分。 60過ぎのプロダクトデザイナーのセリフ「立派すぎる人は長生きしない」は完全に同意です。 「わたしも昔、少女だったから知っている。家族や学校以外に大好きなものが増えると、少しだけ生きるのが楽になるのだ」 p118
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深い深い、愛のお話。 男女間のそれに限らない、深い愛。 つまる所、死を以て、もしくは死を念頭に置いてしか、本当の愛は分からないのかもしれません。 だからこの作品を読んで尚、私には本当の愛は分かりません。 けれど、常識や世間体や平均といった先入観にまみれた私でも、心がじんわり...
深い深い、愛のお話。 男女間のそれに限らない、深い愛。 つまる所、死を以て、もしくは死を念頭に置いてしか、本当の愛は分からないのかもしれません。 だからこの作品を読んで尚、私には本当の愛は分かりません。 けれど、常識や世間体や平均といった先入観にまみれた私でも、心がじんわりと暖かくなるような、いやいや、そんなわけないでしょ、これはフィクションだからと、冷静になるような。 一つ言えるのは、羨ましいということ。主人公の夫婦は、深い愛で繋がっていると思いました。 途中、かつて読んだことのある表現に再会できたのも、この作品を読んだ、意外な収穫。 「忘れなくても、決して思い出さない」 この後に続く言葉は、この作品が教えてくれた事。 「過去は大人しく、透明な重りとなって、人生を安定させてくれる」んだそう。 辛い思い出も、力になる。 2014年39冊目。
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最後はまさかの結末であった。しかし、その結末が何か深い意味があるような感じがして本編を読んで理解して行くことが大事であると感じた。メッセージ性のある本
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表紙のデザインもタイトルもお話の空気感も好きーー。 寿命がなんとなくわかってしまうという不思議な能力を持ってるんだけど、マザーテレサとか立派な志をもって活躍してる人とか本当にこういう能力を持っている人が実在してるのかも。。と、すんなり受け入れられた。
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とっても不思議な構成の長編小説。 人によって、場合によって”時間は伸びたり縮んだりする”。ということが、読後に「なるほどー!」と腑に落ちる感じです。 一日がすごく長く感じたり、短く感じたり、一瞬で目覚めたと思ったのに「もう朝!?」と思ったり、たっぷり寝たと思ったのに1時間だったり。誰にでも経験があると思う。 「学校」という場所では、どんな子供も学齢に合わせて一律に、同じことを同じようにさせようとするけれど、一人一人「自分の時間」を生きている子供たちにとって、特に発達障害を抱える子供たちにとっては、それは苦痛でしかないし、そもそもついていけないだろう。それは私も実感としてわかる。 小説では、教職とは関係のないキャリアウーマンの「霧子」が小学校の教員の林太郎に出会い、林太郎の特殊な能力に気づき、子供の虐待や発達障害の問題にも興味を抱くようになっていく。しかしそれはあくまでも小説の中の「もう一つの流れ」で、中心はやっぱり「林太郎と霧子の間にあるものは果たして”愛”なのか?」ということが、読者にとっても中心的命題かなーと思った。林太郎はその特殊な能力で、「この女性を見守らないと、不幸な死が迫っている」と感じて結婚したのだ。霧子はそれに気づいたとき、やはり自分たちは愛しあって結婚したといえるのか?と深く思い悩む。 最後にそれが明らかに・・・・なるような、ならないような。 白石一文らしい、「運命」とは何か、人には決まった「運命」があるのか、考えさせられる一冊でした。
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白石一文さんの小説を読むのは初めてでしたけど、 内容が、発達障害児への療育のことだったから、興味あって、読み始めました。 でも、何これ?って感じで、 初めから現実味なく、 ラストもあれ?って思って、 そうかー全てファンタジー(幻想)なんだ、と思いました。 もちろん小説は、実際...
白石一文さんの小説を読むのは初めてでしたけど、 内容が、発達障害児への療育のことだったから、興味あって、読み始めました。 でも、何これ?って感じで、 初めから現実味なく、 ラストもあれ?って思って、 そうかー全てファンタジー(幻想)なんだ、と思いました。 もちろん小説は、実際の世界ではなく、ファンタジーなのだから、 これはこれでokなのですし、 どんな子どもでも、全ての子どもは、親や身近な大人たちに愛され、大切にされて、自己肯定感を育てて、幸せに生き延びていく存在だ、という主張には、同感です。 ただ 設定が、ファンタジー過ぎ、のように思いました。 ファンタジー過ぎて、 発達障害への誤解も生みそうな感じですし、ね。 白石一文さん、こんな感想ですみません。
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