騎士団長殺し(第1部) の商品レビュー
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まずは第一部。という感じで。読み終わりました。まずは第一部を。ま、読み終えました。 全くもって普通でない話を、全くもって普通の言葉で語ってるって感じ。何が書かれているかはすんなりと分かるが、何を読み取れるのかがさっぱり分からん、って感じ。 まあ、とりあえず、第二部を読みます。読んでから、ガッツリ感想を書きたいな、って感じですね。でもまあ、現状で、とりあえず、第一部、面白いです。十分に満足致しました。 アレですね。「グレート・ギャツビー」的な話を、村上さんが、自分で書きたい!って思った感じ?って思いました。ガンガンに類似的雰囲気を、思った。 ジェイ・ギャツビーが免色。 ニック・キャラウェイが主人公。 デイジー・ブキャナンが秋川まりえ。 うーん。まんまやんか。という人物配置?とか思う。そのグレートギャツビーの人物の配置に、村上さん的にねじまき鳥的な感じで過去の歴史的事件を絡めてきた。 あと、超常現象を、途轍もなく普通なノリで、あっさりと物語に絡めてきた。イデア。騎士団長。リトル・ピープル?小さな人?彼はいったい、なんなんだ?あっさり登場しましたよね。さも当然のように。もうね、ああいう感じ、マジぶっ飛んでるよね、って思う。でも不思議と、すんなり受け入れられちゃう読者の自分がいる、ってのがもう、村上マジックだぜ。って思う。 普通、ああいうのって、禁じ手みたいなもんだと思うんですよ。いきなり騎士団長!いきなりスーパーナチュラル!いきなり超常現象!って。それ来るの!?っていう。でも、なんだろう。ああ、そうですね。って、あっさり受け入れている自分がいる。その不思議さよ。村上マジック。 あと、ホンマに村上春樹さんの小説の主人公は、あっさりと女性とセックスするんで、そこはムカつきます。コレは単なる、モテない自分という男の嫉妬です。あっさりセックスしやがって!という単純な僻みです。ムカつきつつ羨ましい。なんやねん、って思う。まるで、水道の蛇口をひねってコップに水を注いで飲むがごとく、いともたやすく、エエ感じにエエ女の人とエエ感じにセックスしますよね。まじ羨ましいよ。ええ、単なるひがみそねみねたみです。 あと、ハードカバーの単行本の表紙デザインで気になるのは、「騎士団長殺し」の「殺」の字体だけが、ちょっと、傾いているデザインになってる所。「殺」の字だけを傾けたのには、間違いなく、なんらかの意図がある筈。そこに村上さんが込めた意図とはなんなのか?いまんところ、まだ、分かりません。うーむ。気になるなあ~。 いやしかし、この後、どうなるんだろうなあ。フツーに興味津々です。グレートギャツビー+スーパーナチュラルやね、ってのが、上巻の感想。それがどう下巻で流れていくのやら。うーむ。楽しみでしかないなあ。
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第二部を読む気になれないくらいでした…上巻でお腹いっぱいです。 春樹節が苦痛になってしまったのだろうか。あるいは、かまわない、いささか、何ひとつ、というワードがもう多すぎて出てくる度にまたか…となってしまいました。騎士団長の口調も受け付けられない。登場人物がいちいち相手の言葉を反復することが多すぎる。 主人公とまりえの会話でもう無理。となっちゃいました。 文章自体は読みやすいです。情景もありあり浮かんできます。けど上の特徴が出るたびぶった切られるというか…これはもう自分の問題です。 昔の作品を読み直そうかな…
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210407*読了 くっきーさんのROOMでって最近は本を読むきっかけがそればかり。笑 村上春樹さんトークのROOMをされていて、私は村上春樹の小説が好きなのか嫌いなのかよく分からない、と答えました。そして聴いていたのが、図書館へ向かう道すがらだったので、ROOMで話に出てきたこ...
210407*読了 くっきーさんのROOMでって最近は本を読むきっかけがそればかり。笑 村上春樹さんトークのROOMをされていて、私は村上春樹の小説が好きなのか嫌いなのかよく分からない、と答えました。そして聴いていたのが、図書館へ向かう道すがらだったので、ROOMで話に出てきたこの小説を借りることに決めました。 最後に読んだ村上春樹小説はなんだったかな、恐らく「色彩を持たない多崎つくる~」だったはず。 それから4年ほどは読んでいない。 でも、ROOMでいろんな話を聴くうちに読みたくてたまらなくなりました。 そしてこの小説を読み始めたわけですが、わたし、村上春樹好きかもしれない。笑 「騎士団長殺し」はそのROOMでは、さほど評価の高い小説ではなかったのだけれど、私は好き。 主人公が画家というのも好みだし、山の向かい側に住んでいる謎の白髪の男性、免色さんも気になる。 描写が丁寧な作家さんが好きなのかもしれない。村上春樹さんは細かな部分まで描写されるので、そこが私の好みに合致しているように思えました。 主人公の男性が作る料理やお酒、紅茶なんかの描写が好き。絵を描く時の描写もいい。あと、好きなのは免色さんの豪邸のシーン。 最初はこの物語はどうなっていくのか?何が起こるの?という感じで読んでいたのだけれど、そこからの騎士団長はうーん不思議!笑 途中まで読んでいて、ファンタジーじゃないのかな?と思いきや、ファンタジーやーん。 でも騎士団長かわいい。好きです。 眠気をなんとか抑えつけて、一気に読み進めたので、第1部の序盤の方がじっくり味わえました。 今も眠いけれど、やっぱり少しだけ第2部を読みたい。その魅力があります、この小説には。 あ、あと各章のタイトルが好きです。 各章で書かれている文章の一部がタイトルになっている。こういうのタイプです。笑
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いつもの村上春樹だ。これまでの作品との共通点を数多く感じる。今のところ一番強くつながりを感じるのは私の好きな『ダンス・ダンス・ダンス』だ。だからこれまでのところなかなか好みの展開になっている。2巻が楽しみ。
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村上春樹の作品は僕の中ではエヴァみたいに、なんだかよく分からない作品だけど表面的にも面白い存在。今回もこれまでの村上春樹が書いてきたような題材もあり、よく分からない描写もあり、でもとても豊かな表現力と魅力的なキャラクターと確かなプロットが、純粋に楽しい。
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とても面白く、騎士団長殺しと言うスリリングで 謎めいた題名はとても印象的だ。 読み進めて行く内に騎士団長の謎も分かるのだが それでも、全部は読み解け無いのが村上春樹だ。 全ての登場人物がこの世から10cm程浮いている感じが、また何故か心地よい。
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なかなかに面白い話。不本意にも生活のために肖像画を描いていた一人の男が、6年連れ添った奥さんから別れを突然切り出され、訳もわからないまま家を出てからの話。 タイトルの騎士団長とは、なんだろうなあれは。イデアと自称していて絵の騎士団長脳姿を借りている不思議な“もの” まぁ下巻になれ...
なかなかに面白い話。不本意にも生活のために肖像画を描いていた一人の男が、6年連れ添った奥さんから別れを突然切り出され、訳もわからないまま家を出てからの話。 タイトルの騎士団長とは、なんだろうなあれは。イデアと自称していて絵の騎士団長脳姿を借りている不思議な“もの” まぁ下巻になればもう少し解明されるのかな。 あくまでも現代の話だし、やっぱりセックスの話は結構赤裸々に出てくるし。
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読み応え抜群でした。暗喩、符合、示唆、関連性、影響、変化…に富んでいて面白かった。また歳をとってから読んだら景色が変わるかも。
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再読。読みやすい。 うまくいかない状況について、自分が何か行動するというより時間を信用できるかどうかが肝要だ、という文章があった。 「時間が解決する」とか「時間ぐすり」とか言うけど、たしかにこれらは「時間を信用する」という感覚だな。
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村上春樹作品が好きでいくつか読んできて、今作も村上春樹らしいなぁと思う要素がたくさんあったが、主人公と免色との関係性やお互いの家の位置関係など、どことなく『華麗なるギャツビー』を思わせるような要素が散りばめられている気がした。村上春樹翻訳のギャツビーも手元にあるので、また近々読み...
村上春樹作品が好きでいくつか読んできて、今作も村上春樹らしいなぁと思う要素がたくさんあったが、主人公と免色との関係性やお互いの家の位置関係など、どことなく『華麗なるギャツビー』を思わせるような要素が散りばめられている気がした。村上春樹翻訳のギャツビーも手元にあるので、また近々読み直してみようと思う。 第一部だけではまだストーリー展開が読めないが、気になる点はいくつもあるので、これからどう回収されていくのか楽しみ。
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