サロメ の商品レビュー

原田マハ(著者)

2024/09/23

退廃的でエロティック
サロメって名前しかしらなかったので読後にYouTubeの山田五郎さんの大人の教養でオーブリーについて学んだ。
たった20歳でブレイクし、5年で世界に名を残せるイラストレーターになってその後25歳で亡くなるなんてなんて短くてぶっとい人生すぎる。

2024/08/13

ボロボロの身体よりも何かに執着し、それを優先することは、側から見ると逸しているように見えてしまいます。

終わりが近いとき、近かったであろうとき、なんであんな行動していたんだと不思議なことが起きたりするような…

装丁からして重たい内容だと思い、敬遠していました。読んでみるとビアズリーのことが気になり始めます。画集を見たくなった。

2024/07/21

歪な姉弟の話？と思って恐る恐る読み進めると、お互いの(+周囲の人間の)狂気が絡み合って引き返せないところまでいってしまった。
原田さんが描いた他の著作と比べるとドラマティックな感じは薄く、ひたすら鬱々と、それこそイギリスの天気のようなお話だと感じました。

2024/02/25

サロメ。フランスの戯曲を初めて知った。
病弱で絵の才能ある弟の人生を支え続けた、一途とも狂気とも言える姉の愛。それは息子を想う母親の洗脳とも言える。時代背景が古いにも関わらず、クラシックな描写が少ないおかげで、自分の知識の範囲で想像を膨らませて読むことができた。

2024/02/09

少し前に
荻原規子さんの「樹上のゆりかご」を読み、
「サロメ」という言葉に目が止まったので。
(恥ずかしながらそれまでは全然しらなかった)

主人公が日本人なのかなって思ったのに、
急に舞台が暗転して
気づいたら過去のロンドンに飛ばされてた。

実在した人物たちの物語だからこそ
自分もその場に居合わせているような感覚で
海外のことなのにかなり入り込んで
読めてしまった。

メイベルのことが、
わからないようでわかるような。
暗いところに連れて行かれるのがわかっているのに
やめらられない、逃げられない。

そんな気持ちで読了。

もうひとつのサロメ
本当にあったりして。

2024/02/12

久々に風邪ひいたw

ってな事で、原田マハの『サロメ SALOME』

マハさんの史実に基づいたフィクションは最高♪

オーブリー・ビアズリーとオスカー・ワイルドが作り上げるサロメが世間を圧巻する作品を送り出す影に、オーブリーの姉メイベルの暗躍が堪らないw

途中、メイベルこそがサロメじゃないかと錯覚してしまいそうw

中盤過ぎからの展開が堪らない♪

オーブリーの絵が欲しいな！

2018年22冊目

2023/12/30

2023年、最後の読了？
原田マハさんの本は大好きですが、表紙からずーっと敬遠してた作品です。
実際、読み進むと姉のメイベルの欲望に怖さを感じながら、引き込まれ、流石、マハさんというのが率直な感想です。

2023/12/17

オスカー・ワイルドのサロメをモチーフにした物語。戯曲も小説も知らなかったけれど、とても興味深く読むことができた。原田マハ作品から知る芸術家たちの生涯はとてもドラマチックで（創作だとわかっていても）さらに深掘りしたくなる。
今作は画家のオーブリーよりも姉のメイベル視点で描かれているのも、入り込みやすかった理由なのかも。

2023/08/28

予備知識なしで読んだけど、さすが原田マハさん。
おもしろかった。
し、こわかった…
美しくておそろしくて、ゾッとした。
愛って美しくて恐ろしいね。

2023/08/26

オスカー・ワイルドの作品は高校の英語の授業で読んだことがあったから、この小説がちょっと気になってた。彼の人間性や、「サロメ」の挿絵を描いたオーブリーとの関係性、そして姉弟の関係性。人間関係が複雑だったけど、全部が上手く絡み合ったまま物語が完結していて、面白かった。