大事なことに集中する の商品レビュー
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某IT系Podcastで昔紹介されていたもので、読みたいリストに埋もれていたので手に取ってみました。 何となくぼんやりと仕事の効率性、意義みたいなものにしっくりこない感覚はあるけど、それらに「ディープワーク」、「シャローワーク」と概念をぶち上げて説明を試みているのが本書の核心。 マルチタスク(ちょっとしたメールの確認)によってすぐに対処できないタスクを残したままメインの業務に戻ることで意識が切り替わらない、本書では注意残余と呼んでいる、状態になり仕事の生産性は低下する。 「最小抵抗の原則」:ビジネスパーソンは、さまざまな行動の純利益への影響に関し、明確なフィードバックがなければ、その時点で最も容易い行動を取りがちである。 ※これはまさにボク個人としてハマっている状態を明確に文章化してくれている、目からウロコ表現。自分の業務が明確に利益に繋がっているという実感がないので、目の前のだれでもできる雑務で時間を潰してる感覚がある。 「生産性の代用としての多忙」:仕事において生産力や価値があるとはどういうことかを示す、明確な指標がなければ、多くの知的労働者は工業における生産性の指標に戻っていく。つまり、目に見える形で多くのことをなすことである。 ※多忙さと生産性は必ずしもイコールではない。残業時間が多いから忙しいので意義のある仕事をこなしているとは限らない。胸が痛い定義です。 ディープワークに取り組むための具体的なメソッドや具体的なパターン述べられており、僕としてはシャローワークを排除できない職種ですので、決められた一定期間をディープワーク用に割り当ててしまうか、空き時間をディープワークに利用していくリズミックな対応のどちらかが該当しそうだな。 そもそも根底に立ち返って、僕にとってのディープワークとは何なのか、最も重要な目標の選定→「遅行」指標(最終的な目標が達成できたかを判断する指標)と「先行」指標(遅行指標に向かって、成功を促す指標、つまり今すぐコントロールできて長期的な目標にプラスの影響を与えるような行動)→ディープワークに従事した時間を記録し見える化、→定期的なチェックといった順序で見つけていきたいと思いますわ。 最期に、シャローワークかどうかの判断がイメージしやすくて秀逸。「優秀な大学新卒者で、私の分野の一般的な訓練を受けたものを訓練して、この業務を仕上げるのにどれくらい時間がかかるのだろう?」非常に残念ではあるが、私の業務は概ね代替可能なのだな、、頑張らねば。
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自分にとって、本当に大事な仕事が何かを見極めたいと考えている方にとっては、ありがたい本です。 書かれている全ての戦略を実行するのは難しそうですが、一部だけでも取り入れるつもりです。
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情報化社会において様々な変化に対応することは、生きていく上で大切なことです。 その中で必要な能力は 1、難しいことを素早く習得する能力 2、品質も速度も一流レベルの生産能力 それらを一言で言うと、ディープワーク能力。 ディープワークとは、価値あることを成し遂げるスキルです...
情報化社会において様々な変化に対応することは、生きていく上で大切なことです。 その中で必要な能力は 1、難しいことを素早く習得する能力 2、品質も速度も一流レベルの生産能力 それらを一言で言うと、ディープワーク能力。 ディープワークとは、価値あることを成し遂げるスキルです。 その実は、認知能力を極限まで高め、集中すること。 ただその為には、現代にはびこるシャローワーク(補助的な仕事)を減らさないといけません。 そのディープワークを実現する(シャローワークを減らす)為の考え方、手法を教えてくれます。 たとえば、 ・ディープワークができない理由(シャローワークしてしまう理由) ・ディープワークをする人生におけるメリット ・ネットとのうまい付き合い方 など 情報がありふれている社会だからこそ、 その社会における自分の立ち位置を見極め、コントロールしていくことが大事だと、改めて気付ける逸品です。 とりま、マイディープワーク方法と運用を決めます。
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大事なことに集中するー気が散るものだらけの世界で生産性を最大 著作者:カル・ニューポート MITで博士豪号を取得した新鋭のコンピュータ学者が認知科学、心理学をベースにアドバイス タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo396...
大事なことに集中するー気が散るものだらけの世界で生産性を最大 著作者:カル・ニューポート MITで博士豪号を取得した新鋭のコンピュータ学者が認知科学、心理学をベースにアドバイス タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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書いてあることの方向性は、7つの習慣と同じような話。 タスクの切り替えには注意残存があるという考え方は確かにそうだなと思った。そのタスクに使った時間以外に、前後の切り替える時間で頭の中に残っている時間も使っていることになると。 細かく見てしまうアプリで別に見なくても困らないもの...
書いてあることの方向性は、7つの習慣と同じような話。 タスクの切り替えには注意残存があるという考え方は確かにそうだなと思った。そのタスクに使った時間以外に、前後の切り替える時間で頭の中に残っている時間も使っていることになると。 細かく見てしまうアプリで別に見なくても困らないものは一回消してみた。
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些細なことに振り回されずに、真に価値あることに集中的に時間と注意力を注ぐ。本書ではそれを「ディープ・ワーク」と表現し、注意力を奪う「シャロー・ワーク」を減らせと説く。「フロー状態」にも似た「ディープ・ワーク」の重要性は、ネット社会の今、益々増している。
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著者が提唱する概念であるディープワークとは、限界まで高められた認識能力であり、注意が散漫ではない集中した状態でなされる仕事の事である。特に最近は、SNSなどのネットワークメディアの台頭で、知的労働者の関心が分散している。 マッキンゼーの調査では、週間労働時間の60%以上を、コン...
著者が提唱する概念であるディープワークとは、限界まで高められた認識能力であり、注意が散漫ではない集中した状態でなされる仕事の事である。特に最近は、SNSなどのネットワークメディアの台頭で、知的労働者の関心が分散している。 マッキンゼーの調査では、週間労働時間の60%以上を、コンピューターによるコミュニケーションやインターネット検索で費やしている費やしているという。 ディープワークをするためには、そのためだけの場所があればより良い。例えば、静かな図書館や会議室など。また、美味しいコーヒーで始める、散歩などの軽い運動などの軽い運動など。 多くの人は、気を散らす作業と集中する作業を交代で出来ると思っているが、実際はそうではない。一度気を散らす作業を始めると、それに没頭してしまう。その為には、雑念を取り払うための意識が必要だ。よく言われるネット断捨離などはあまり効果がない。1週間に1日だけダイエットしても、他の日に大食いしては意味がない。1日の中でのネット使用を計画的に行う事がおすすめである。 また、店の間でで行列に並ぶときなどは、あえて退屈になるのを覚悟して、その間自分の思考だけを頼りに戦うことである。集中力の訓練には有効である。
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大事なことに集中する 」を読み終わった。一言で言うと「重要でない仕事(=本書では「シャローワーク」と言っている)をできるだけせずに、集中した状態でする重要な仕事(=本書ではディープワークと言っている)に重きをおけ」という本。"「エッセンシャル思考」や「ワン・シング」に考...
大事なことに集中する 」を読み終わった。一言で言うと「重要でない仕事(=本書では「シャローワーク」と言っている)をできるだけせずに、集中した状態でする重要な仕事(=本書ではディープワークと言っている)に重きをおけ」という本。"「エッセンシャル思考」や「ワン・シング」に考え方は近いと思う。
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クリームオブクリームのための方法論なんだぞ、というのがガンガン伝わってくる。それがなければ読めそうなんだが。 2019.07再読。主婦に役に立つのは、どういうところだろうか? 難しいことを習得する能力、この上なく重要なことを優先する。なんだろうか。仕事が終わったら仕事を締め出す。意図的な学習。高めようとするスキル、対象に意識を集中する。最も生産性の高いもののために注意を集中するためにやり方を正すことができるようフィードバックを受ける。連続した集中に耐えられる限り集中を続ける。メールは15分ごとに確認する。注意散漫と堂々巡りに注意する。マイナスの影響を上回るプラスの影響を与えるツールだけを使う。 予定を立てる。変更してよい。やっている仕事に思慮深くある。残りの時間何をすれば意味があるか。優秀な新卒を訓練してその仕事をできるようにするのにかかる時間で重要度を計る。重要な仕事の割合を一定分とる。スケジュールを固定する。このメッセージがさしているプロジェクト、成果、事業は何か。このプロジェクトを成功させるためにどのように進めるのが最も効果的か。
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著者は仕事を大きく分けてディープワーク(注意散漫のない集中した状態でなされる職業的活動)と シャローワーク(知的思考を必要としない、補助的な仕事)のふたつにわけています。 で、当然のことながら、いかにシャローワークを減らして、 ディープワークに振り向ける時間を増やすか、その方法を...
著者は仕事を大きく分けてディープワーク(注意散漫のない集中した状態でなされる職業的活動)と シャローワーク(知的思考を必要としない、補助的な仕事)のふたつにわけています。 で、当然のことながら、いかにシャローワークを減らして、 ディープワークに振り向ける時間を増やすか、その方法を語っています。 その中で著者の造語かと思うのですが「最小抵抗の法則」というのがあります。 ↓ 「人は様々な行動の純利益への影響に関し、明確なフィードバックがなければ、その時点で最も容易い行動をとる」 ↑ うまい言語化ですね。私を含め、ほとんどの人間って、たいてい「やるべき行動」や「やったほうがよい行動」は、していない。実は「やりやすい慣れた行動」をしていますよね。出来るだけ「変化」という「抵抗」が一番、少ない行動を選ぶようになっている。つまり、たいていの場合「純利益増大のために生産性を上げる」とか、という本来の目的とは、関係のないところで意思決定して行動をしている。容易いシャローワークばかりに時間をとられて、ディープワークが出来ていない、ということですね。確かに!と反省しきり!! で、どうすれば良いのか???そのあたり気になる方は本書を読んでいただくとして、その本題とは、ずれますが、本書の中に、ある建築家の「人間の能力を最大限活かすオフィス」の構想という記述があって、面白いので、そのまま書き写して引用いたします。 ↓ その建物は、5つの部屋が1列に並んでいる、幅の狭い長方形の平屋だった。共有の廊下はなく、部屋を通って次の部屋へ行くしかない。 最初の部屋は、ギャラリーだ。この部屋はディープワークの実施例が入るはずだ。使用者を鼓舞し、「健全なストレスと同僚のプレッシャー」の文化を作り出すためだ。 ギャラリーを出ると、次はサロンに入る。ここでは、上質のコーヒーと本格的なバーが利用できる。長椅子とWi-Fi端末もある。サロンは「強い好奇心と議論の間をさまよう」雰囲気を醸し出すように作られている。討論し、「熟考し」さまざななアイデアを深める場所なのだ。 次は書斎に入る。この部屋には、この機構で生み出されたすべての記録が常設してある。むろん、書籍やこれまでの作業に使用された情報源なども備えられている。必要な情報を収集するためのコピー機やスキャナーも入れられる予定だ。書斎は「この機構のハードディスクドライブ」である。 次の部屋は、オフィスだ。ホワイトボードの他、間仕切りで区切り、デスクを備えた作業スペースがいくつかある。「オフィスは低強度の活動のため」としている。プロジェクトに必要なシャローワークを行う場所ということになる。オフィスにはデスクとともに管理者がいて、使用者を手助けして作業効率を向上させ、能力を最大限発揮できるようにする。 最後の部屋は「ディープワーク区画」が集まったものだ。各区画は分厚い防音壁で守られる。「ディープワーク区画の目的は、完全に注意を集中し、仕事の流れが中断されないようにすることだ」内部で90分過ごしたら、そのあと90分休止し、これを2.3回繰り返す、その時点で、人の脳は一日の意識集中の限界に達する。 ↑ う~ん。オフィスというよりも、自分の家をこのように、改造したい! と思ってしまいますね。 おっと、これも、この本の本質とは離れた、シャローな読書でしょうか(笑) 2017/11/21 12:11
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