アルテ(徳間書店版)(6) の商品レビュー
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過去の話を読むと、戻ってきてからのカタリーナにとって どれだけユーリが心の支えになっていたことだろうと思う。 ボーナとジモがいなくなって、急に家に呼び戻されて。 大人たちからすれば普通のこと、良いことだろうが 子供からしたら突然知らないおじさんおばさんの中に放り込まれるだけだ。しかも知らない土地。 どれだけ孤独の中心を閉ざして娘のフリをするしかないのだと決意したか。 確かにアルテの雇い主はユーリだけれど、そんなにはっきり「あなたの言うことは聞けません」とマルタに言えてしまうのすごいな。 アルテの言う通り、貴族らしいふるまいをカタリーナがしたくない気持ちはわかっても それを続けることで辿り着けるところがどこにも無い。 ジモが掛け値なしに良い子。 身分の事さえなければ、ジモと一緒に料理屋を開くような人生もあったかもしれないが。 それでも前を向いて精一杯生きてく。 ソフィアがマルタに反論をするの、どれほど勇気が必要だったか。それでも一歩は踏み出せた。 ぎこちなくもハグし合う二人が素敵。
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出自や育ちについては、他人から何と言われようが、変えられない。 罵られても羨ましがられても、 いちいち反応してては気がもたない。 受け入れて、前へ進んでいくしかない。 カタリーナもアルテも、強い子。
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カタリーナ編完結。実に胸がすくような良い終わり方だった。カタリーナに関する伏線もしっかり回収してここまで泣かせに来るとはおみそれしたという一言に尽きる。
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ボーナ、すごい人!なんでもこなすすごい人。そんな人が乳母だったカタリーナ。貴族の習慣とはいえ、それ以上の期間を親元から離れ、乳母たちとすごしたカタリーナ。情もうつるわな。両親を親と思えと言われてもなかなか心はついていかない。だからフリをする。幼いカタリーナは乳母ボーナとの別れは辛...
ボーナ、すごい人!なんでもこなすすごい人。そんな人が乳母だったカタリーナ。貴族の習慣とはいえ、それ以上の期間を親元から離れ、乳母たちとすごしたカタリーナ。情もうつるわな。両親を親と思えと言われてもなかなか心はついていかない。だからフリをする。幼いカタリーナは乳母ボーナとの別れは辛かっただろうけど、彼女とその息子との思いがカタリーナとその両親との絆を繋いでくれると信じて!特別編見て、あ、レオ!そういやレオは一人だったと思い出した(笑)
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ユーリからカタリーナの過去を聞き、自らを偽る理由を知ったアルテ。今のままでは彼女が幸せにならないと考えたアルテは、カタリーナ自身が過去と向き合うことを提案する。(Amazon紹介より)
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今巻のストーリー展開は『よくある』内容なので目新しさはないが、世界観がちゃんと表現されているから、興ざめせずにスッと読めた。
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