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人生にはやらなくていいことがある の商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2024/08/25

少し前にビートたけしさんとの対談を読んで、面白い人なのかなと感じ、まずこちらを読んでみました。 さまざまな経験を経て、腹をくくって生きている人。 他人事を自分事にし、自ら行動する人。 印象に残ったお人柄です。 やはり彼女の小説を読んでみたくたりました。 本は、他者であると同時...

少し前にビートたけしさんとの対談を読んで、面白い人なのかなと感じ、まずこちらを読んでみました。 さまざまな経験を経て、腹をくくって生きている人。 他人事を自分事にし、自ら行動する人。 印象に残ったお人柄です。 やはり彼女の小説を読んでみたくたりました。 本は、他者であると同時に自分自身なのです。 本は読み終えても、消費されることはありません。 ですから、本を読む人は「消費者」ではなく「読者」なのです。 南相馬に書店を開いたのかな?

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2024/02/22

同時代を生きている人は、宇宙のスケールから考えれば、みな同世代。 という考えにひかれました。 余生、老後なんてものはない。人生に「余り」なんてない。 「老年を 死に向かって 暗く閉ざされていく時間だとも思わない」

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2024/01/28

どんなに嫌で恥ずかしくて不本意な過去でも、それらの出来事の堆積の上に今の自分がある。。 #柳美里 は初めてだけど壮絶過ぎる過去で、他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2023/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

気に入った文。 自分の人生、自分の過去を否定しなくてよい。後悔があったからこそ、こうしないようにと思える。そしてより良い今がある。実は後悔とはそういうものではないか。

Posted byブクログ

2023/10/22

衝撃的な人生だ  生きかたは誰かに教へられるものではない。  無鉄砲に生きるのは、私には不安だった。だから自分は、生きかたのヒントを得ようとして、他人の人生を読んでゐるのではないか、とこれを読んで気がついた。  Kindleで本をよみながら、かなりマーカーを引いてしまった。  柳...

衝撃的な人生だ  生きかたは誰かに教へられるものではない。  無鉄砲に生きるのは、私には不安だった。だから自分は、生きかたのヒントを得ようとして、他人の人生を読んでゐるのではないか、とこれを読んで気がついた。  Kindleで本をよみながら、かなりマーカーを引いてしまった。  柳さんは、文字通り波瀾万丈な人生をへて、達観されたひとだとおもふ。最初は、なんだ、ただのエッセーかとすこし落胆してしまったのだが、途中から衝撃を受けた。はじめて長渕剛のとんぼを聴き(音楽にうとい)泪が出てきた。ほかの箇所でも何度かうるっときた。  私も多感な時期にいろいろあったものの、しかし柳さんの凄惨さには劣り、それゆゑの強い説得力といふか、その人生観に納得する。自分の好きなことをする、といふことを強く肯定された気持になった。迷へる人や若い人に読んでほしいと思った。  なほ、白川静の字源説を引いてゐるが、白川静の説は蓋然性が低いので、そこだけ瑕瑾である。

Posted byブクログ

2023/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 柳美里さん、1968年生まれ、両親は韓国人。20代の終りには抱きたい抱かれたい作家10位に。28歳「家族シネマ」で芥川賞受賞。34歳の時嫌いな作家でダントツで1位に。私は「山手線内回り」(2007)や「JR上野駅公園口」(2014)等を読了しています。「人生にはやらなくていいことがある」、2016.12発行。2016年は作家生活30年の節目。後悔、お金、家族、死の4つの切り口で自らを語った書(自伝)です。2015年4月に、15年暮らした鎌倉から原発のそばの南相馬市に移住とのこと。堂々とした生きかたです。

Posted byブクログ

2023/01/15

こちらも、岩田書店ご店主の『一万円選書』候補から読了。 柳美里さんは、初読了です。昨年来、ずっと悩んできたことから、そろそろ抜け出たい時期に惹かれた本です。『こうしなくちゃ』を取り外すヒントが欲しかったのだと思います。ただ、このご本のタイトルと内容は、あまり合っていないようにも...

こちらも、岩田書店ご店主の『一万円選書』候補から読了。 柳美里さんは、初読了です。昨年来、ずっと悩んできたことから、そろそろ抜け出たい時期に惹かれた本です。『こうしなくちゃ』を取り外すヒントが欲しかったのだと思います。ただ、このご本のタイトルと内容は、あまり合っていないようにも感じました。それは、まえがきの部分だけ。後はこの方の半生記が主な内容です。 とにかく、ずっと生きづらくて、ずっと凄い勢いで進んでは、苦しい思いをしてきた方なんだろうな、という印象が最初に来ました。才能はあるけれど、むきだしの心が裸でいる感じ。寒さや傷みに敏感だから、激しい生き方や言葉をなさるような。 誠実であろうという気持ちは、人一倍なのでしょう。だからこそ、強い言葉を放っておられる気がします。自分に嘘はつけないのでしょうね。確かにご本人にとっては、その時時で、必死に人生をやってきて『やらなくてもいいこと』がたくさんあり、後悔はないのでしょう。 ただ、これはご自身にとっての正解。人生は自分のものですから、それでいいのですが、途中から 「私は何を聞かせてもらっているんだろう。これは私という聞き手が必要な話ではないし、今の私に必要な話ではない。」 という気持ちが、ふつふつと湧いてきました。書き言葉で綴られているせいか、読むというより、聞く、という感覚が強く起こる本で、そこはとても不思議です。本なのですから、途中で閉じてもいいのに、何故かそれが出来ませんでした。本を途中で閉じるのは、柳美里さんご本人を、 「もうあなたの話は聞きたくない」 と押しのけてしまうようで。勝手に読もうと選んだのは私なのに、それは彼女を傷つける、不実な行動のように思えて、とにもかくにも、最後まで読み切ろう、となりました。 正直、とても疲れた。 未だこの方の心は、繊細に揺れていて、いまも傷つき続け、大きなエネルギーを放っている、そんな気がします。戯曲家・小説家という仕事は、きっとこういうエネルギーのある限り、柳さんには天職でしょう。この本は、ある種の人には興味深く、私のような人間には、強すぎる。読書をしたという感じではありませんでした。 これの前に読んだ、幡野広志さんの『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』も、この本も、生き方のリセットにつながるというより、ちょっと心の距離を置いて、こういう状況もあるよなあ、と思って読む方がいい本のよう。表題に惹かれて、リセットへ背を押してもらおうと思うと、捻挫しそうです。 読み終えた時、少し冷静になれるので、自分の気持ちや悩みにも、少し距離感が出来て、突き放した感じになっていて、今、早朝の寒い空気がしっくりきます。

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2022/05/04

よくも悪くも凄絶な生き方。 正直、あんまり共感しない。 でも、ここまで突き詰めた生き方を した人だから見える景色はあり、 読書というのは、自分とは異なる 立場から見える景色を見ることだから 共感しなくてもいいのかとも 思ったり。 映画監督による、性的搾取が 話題になった今読むと、...

よくも悪くも凄絶な生き方。 正直、あんまり共感しない。 でも、ここまで突き詰めた生き方を した人だから見える景色はあり、 読書というのは、自分とは異なる 立場から見える景色を見ることだから 共感しなくてもいいのかとも 思ったり。 映画監督による、性的搾取が 話題になった今読むと、 東氏との関係はアウトだろうと 思ってしまう。

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2021/12/24

おそらく一万円選書の本に出てきたから読んだのだとおもう。 子育ての成否は、その子がどの大学に合格したかではなく、どの職業に就いたかでもなく、どのような家庭を築くかなのです。p129 すごい人。 壮絶な人生って、こういうことなのだろうなとおもう。それをこんなふうに文章にできると...

おそらく一万円選書の本に出てきたから読んだのだとおもう。 子育ての成否は、その子がどの大学に合格したかではなく、どの職業に就いたかでもなく、どのような家庭を築くかなのです。p129 すごい人。 壮絶な人生って、こういうことなのだろうなとおもう。それをこんなふうに文章にできるところもすごい。 目を逸らしてしまわず、向き合ってきたからこそ書けるのだろう。 記録、の大切さ。

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2021/04/14

タイトル通りの、人生でやらなくていいことについての著者からのアドバイス集かな~、と思ったら、著者の半生記と現在(執筆時)、小説家になったいきさつ、およびなぜ福島県の南相馬に移住したのかの説明等々のエッセイ集だった。 おまけに巻末には一家の集合写真まで付いていたので、徹底的に自分...

タイトル通りの、人生でやらなくていいことについての著者からのアドバイス集かな~、と思ったら、著者の半生記と現在(執筆時)、小説家になったいきさつ、およびなぜ福島県の南相馬に移住したのかの説明等々のエッセイ集だった。 おまけに巻末には一家の集合写真まで付いていたので、徹底的に自分をさらけ出す人なんだと、当初の本書への期待は満たされなかったものの、一方で小説家柳美里信条や人となりがわかり、だったら今まで読んだことのなかった彼女の作品を読んでみようかと、がぜん興味がわいてしまった。 本書を読んだ限りでは、ちょっとめんどくさそうな人であるようだが、作品にはそのめんどくささがどのように反映されているのか楽しみである。

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