旅行のモダニズム の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
明治・大正の人々にとって旅がどういうものだったのかを知りたいと思った時に、ちょうどいい資料があって驚いた。 一番印象に残ったのは戦時中の人々が旅行を含め、乗り物による移動を規制されていたにも関わらず温泉地などに行く人が後を絶たなかったということ。何となくコロナ禍の日本を想起させられる。 意外にも、一番面白かったのは第七章の「戦後日本を歩く―旅行文化としての文学散歩―」。野田宇太郎の文学散歩本を読んでいたものの、細かいいきさつまでは知らなかったので流行当時の様子などが分かって興味深かった。
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