「母と子」という病 の商品レビュー
元々自分が母との関係に悩んでいて読んだが、Aタイプの愛着関係を築けたと気づけた。また、Sタイプ、Dタイプであっても、エリクソンの発達課題のように思春期を再び実践する治療などがあることも勉強になったし、過去には戻れないためより親との関係を客観的に見つめて親から得た不利益を受け止めて...
元々自分が母との関係に悩んでいて読んだが、Aタイプの愛着関係を築けたと気づけた。また、Sタイプ、Dタイプであっても、エリクソンの発達課題のように思春期を再び実践する治療などがあることも勉強になったし、過去には戻れないためより親との関係を客観的に見つめて親から得た不利益を受け止めてもいいんだ、と気づきになった。 自分自身にとっては、親との関係を洗い出せ、いいことも悪いことも自分で受け止めて、できる範囲で前向きなものにしたいと思えるようになった。
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涙が止まらなかった。封印して我慢していた患者の気持ちが溢れ出す場面が描かれている。 自分の満たされなかった気持ちを認識すること。そこからはじまる。 母親のタイプ別でカウンセリングの手法もかわる。 軽度発達障害の母に育てられた子が子を産み愛着を取り戻すケース。愛着を再構築できること...
涙が止まらなかった。封印して我慢していた患者の気持ちが溢れ出す場面が描かれている。 自分の満たされなかった気持ちを認識すること。そこからはじまる。 母親のタイプ別でカウンセリングの手法もかわる。 軽度発達障害の母に育てられた子が子を産み愛着を取り戻すケース。愛着を再構築できることに人間の強さを感じた。
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母になる。 母性などかけらもないと思っていても、 産めば、子育ては始まる。 よい母だったかどうかはともかく、よい母でありたいとは思ってきた。 時に、母としてどうしようもなく機能しない人も一定数いるのだと思う。 子の人格を作る上で一番影響を与えるのは母だとしても、きっと、それ以外の...
母になる。 母性などかけらもないと思っていても、 産めば、子育ては始まる。 よい母だったかどうかはともかく、よい母でありたいとは思ってきた。 時に、母としてどうしようもなく機能しない人も一定数いるのだと思う。 子の人格を作る上で一番影響を与えるのは母だとしても、きっと、それ以外の大人、友人、社会的環境によって人は形づくられると思いたい。 そうでなければ負の連鎖。
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ボウルビィの愛着理論がこの本ベースになっている。幼少期に特定の養育者、多くは母親だが、その人物と親密な関係を維持し、感情を共有し、基本的な欲求を満たしてもらうことで、「この世は生きるに値する」という世界への感覚を獲得する。それが愛着理論である。 著者のオリジナルな点は、愛着関係...
ボウルビィの愛着理論がこの本ベースになっている。幼少期に特定の養育者、多くは母親だが、その人物と親密な関係を維持し、感情を共有し、基本的な欲求を満たしてもらうことで、「この世は生きるに値する」という世界への感覚を獲得する。それが愛着理論である。 著者のオリジナルな点は、愛着関係において子どもだけでなく母親の要素にも注目した点である。考えてみれば当たり前だが、世の中には他人の気持ちを察することが苦手な人、他者を無自覚に操作してしまう人などもいる。当然そういった人も母親になることがあるだろう。 その場合に、子どもは幼少期に獲得すべき愛着を得られなかったり、あるいは親に反発することで社会に出ていくための自立心をはぐくむ反抗期を経験することが出来ず、学童期であれば不登校や摂食障害、成人したら適応障害やうつ病などの問題を抱えることになる。 著者の具体的な事例も複数紹介されており、経験と理論に裏付けされた内容でとても得るものが多かった。
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これまで著者が論じてきた母親に起因する子供の心理発達の話の総覧的な内容。 ざっくり言うと、母親には普通の親(Aタイプ)、未熟な親(Sタイプ)、障害を持った親(Dタイプ)の3パターンがあって、それが子の心の有り様を規定するというもの。 この本が出た当時、とうとうSub-Adul...
これまで著者が論じてきた母親に起因する子供の心理発達の話の総覧的な内容。 ざっくり言うと、母親には普通の親(Aタイプ)、未熟な親(Sタイプ)、障害を持った親(Dタイプ)の3パターンがあって、それが子の心の有り様を規定するというもの。 この本が出た当時、とうとうSub-Adultの概念を成書にしたのか、と思った記憶がある。 AタイプとDタイプに関しては個別の成書があるので、これを読んでAタイプに興味を持たれた方は『子は親を救うために「心の病」になる』を、Dタイプに興味を持たれた方は『消えたい』を読むことをオススメする。
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カウンセリングへ行ったら置いてあったので買ってきた。 たまに、子どもを虐待させて死なせる事件があると、その母親はきっと知能障害かなんかがあるんだろうな、私も何かが違っていたら、この子みたいに夕方のニュースになってたのかな、と思う。 普通の人は許せない、だとか胸が痛む、だとか言う...
カウンセリングへ行ったら置いてあったので買ってきた。 たまに、子どもを虐待させて死なせる事件があると、その母親はきっと知能障害かなんかがあるんだろうな、私も何かが違っていたら、この子みたいに夕方のニュースになってたのかな、と思う。 普通の人は許せない、だとか胸が痛む、だとか言うみたい。そしてそういったケースが見逃されたのが残念だとかなんとか言って忘れ去る。 219ページに、「子どもを虐待させて死なせてしまう母親は、子との間に愛着関係を持っていないDタイプ(人間理解に障害のあるタイプ)の母親」とあって、やっぱりそうだったんだなと思った。 私が今日まで生き延びたのは、比較的経済的に恵まれている家庭だったからだろうな。 私は幸運だった。夕方のニュースデビューは嫌だもの。
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