蝉しぐれ 新装版(下) の商品レビュー
最後が、すっごく、甘酸っぱかったー!!なんか、最後らへんだけ、中学生の恋愛みたいな。 お福様が最後、文四郎に接吻して、「これで、十分です。」っていうの、甘酸っぱすぎる〜。歴史物語の中に潜む、青春が良かった。
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言えなかったこと、会えなかったことで想いはすれ違い、それでも人生は積み重なっていく。 人生にたらればはないが、それでもふと考えてしまう。しかし、そのたらればの道に進んでいれば、今の状況には至っていないであろうことを考えるとこの道で良かったと思う。そう思えるのは幸せだ。 そうか...
言えなかったこと、会えなかったことで想いはすれ違い、それでも人生は積み重なっていく。 人生にたらればはないが、それでもふと考えてしまう。しかし、そのたらればの道に進んでいれば、今の状況には至っていないであろうことを考えるとこの道で良かったと思う。そう思えるのは幸せだ。 そうかもしれない、いやしかし、そんなことはない。そんなことを心に抱きつつ、最後に二十数年経った後で当時の想いを確認するものの道は変わらず。最後の2人のやり取りは何とも切なく、それでいて潔いすがすがしさを感じた
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心に涼しい風が吹き渡るような、爽快感。読んで気持ちよくなる感覚は、初めてだった。時に手に汗握り、時に儚い展開。どこか懐かしい雰囲気のある、幼馴染との呑み会。具体的に何、とは断定できないが、総じて人の心を打つ雰囲気をもつ小説と言える。
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牧文四郎のような男になりたい。 強く、プライドが高い男。 武士の道。 弱音を吐くこともなく、怠けることもなく、ひたすらに気高く、剣を振っていく。 友人は2人。 それでいい。 その胸の奥で、生涯の悔いがある。 傷は、一生抱えて生きていく。
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「蝉しぐれ」、上巻に引き続き下巻を読み終えました。大満足の読後感。余韻に浸ってます。このようなストーリーでしたか。牧文四郎の物語。ふくとの淡い恋と別れ、遊びの友・小和田逸平、学問の友・島崎与之助、父の死、矢田淑江の死、秘伝の伝授、出仕、祝言・・・それからの劇的な展開、そして二十...
「蝉しぐれ」、上巻に引き続き下巻を読み終えました。大満足の読後感。余韻に浸ってます。このようなストーリーでしたか。牧文四郎の物語。ふくとの淡い恋と別れ、遊びの友・小和田逸平、学問の友・島崎与之助、父の死、矢田淑江の死、秘伝の伝授、出仕、祝言・・・それからの劇的な展開、そして二十余年後の静かな二人の時間。「蝉しぐれ」、著者の藤沢周平さんに惚れてしまいました(^-^) ♪~儚き影よ 我が恋よ~♪
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中学か、高校か、教科書で一部を読んでから、ずっと読んでみたいと思っていながら、手を出さずにいた蝉しぐれ
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後半は斬り合いなど物騒な展開が多かった。 主人公を罠にはめた家老の企みを退けるシーンはてスッキリした。 かつて淡い恋心を抱いたおふくとの最初で最後の逢瀬。別々の道を歩んできた二人が心の奥底に秘めていた想いを確かめ合う。 そのあとはあっさりと別れるのがよかった。 ドロドロしないと...
後半は斬り合いなど物騒な展開が多かった。 主人公を罠にはめた家老の企みを退けるシーンはてスッキリした。 かつて淡い恋心を抱いたおふくとの最初で最後の逢瀬。別々の道を歩んできた二人が心の奥底に秘めていた想いを確かめ合う。 そのあとはあっさりと別れるのがよかった。 ドロドロしないところがこの物語を清く爽やかなものにしている。 想い人同士で結ばれない時代だからこそ、切ない。 でもなぜか美しいと思ってしまった。
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驚く程に面白かった。 小説の究極なのではないかとさえ思われる。 人が熱意を持って薦めてくれる物は必ず経験してみるべきだと改めて感じた。
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3人の友情と恋の物語。親友は現実もなぜか3人が多い。周囲の描写が素晴らしい。小説の楽しみに主人公に同化することにある。満喫した。2018.3.2
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下巻に入って急展開。一気に読了。 牧の家は残ったものの「不遇感」を抱えた長い苦しい時を、剣の修行に没頭して実績を積み上げながら乗り切った文四郎。 それを支え続けた逸平や与之助、剣を通じて信頼関係を築いた鶴之助や道蔵など、不遇の時期にも変わらずそばに居続けた人たち。 現在の社会にも...
下巻に入って急展開。一気に読了。 牧の家は残ったものの「不遇感」を抱えた長い苦しい時を、剣の修行に没頭して実績を積み上げながら乗り切った文四郎。 それを支え続けた逸平や与之助、剣を通じて信頼関係を築いた鶴之助や道蔵など、不遇の時期にも変わらずそばに居続けた人たち。 現在の社会にも通じる人間模様が時代小説の中で明快に表現されている。 政治の世界についても同様で、影での駆け引き、表の顔と裏の顔、派閥抗争など読みながら胸苦しさを覚える。 降りかかる課題が大きすぎて、たった一人でそれに立ち向かってもつぶされるだけだと誰が見ても思う中で、修行を積んだ剣の腕一つで(秘剣村雨も修行の末に文四郎だけが得たもの)立ち向かっていく強さに、胸がすく思いがした。 最後の蝉しぐれの章では、蛙の子は蛙なんだと実感させられる。 また、「ふく」との長い時間を埋め合わす時が持てたことに安堵感を得た。 親として、子に何を残すかのを、今ももっと真剣に考えなければいけないと自分自身を振り返った。
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