小暮写眞館(Ⅳ) の商品レビュー
ひたすらにテンポがよく読みやすい文章に惹かれ、気づけば最終巻。 あたたかい人間ドラマだった。 花菱家の過去に迫る話は、心にくるものがあった。子どもの涙に弱いのもあり、ピカちゃんが想いを吐露する場面は心臓がぎゅーってなる。 英一は、もっと泣いてもいいんだぞ。 家族の一大事に、みん...
ひたすらにテンポがよく読みやすい文章に惹かれ、気づけば最終巻。 あたたかい人間ドラマだった。 花菱家の過去に迫る話は、心にくるものがあった。子どもの涙に弱いのもあり、ピカちゃんが想いを吐露する場面は心臓がぎゅーってなる。 英一は、もっと泣いてもいいんだぞ。 家族の一大事に、みんながみんな自責の念に駆られる…辛い現実だけど、でも逆に、みんなが無意識のうちに傷をわけあっていたと考えれば、こんなにあたたかな家族はないな、と思った。 ゆるやかに変化していく登場人物たちの人間関係も、読んでいでとても心地よかった。 視野がひろく、思慮深い人間に、私もなりたいものだよ…。 最後のヒロシの、英一を駅に例えた言葉、沁みたなぁ。同時に「鉄路の春」という副題もイイ。この言葉で、英一はどれほど救われただろうか。 垣本さんの電車に、一緒に乗っけてってはもらえないけど、鉄路は続いてるからね。またきっと、懐かしい駅に、懐かしい景色をみに、ふらっと寄ることもあるかもしれない。 とても愛おしい関係性だと思った。
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感想 読み終えると、最終巻は英一を取り巻く家族の物語だった。最後は心霊写真探偵はなし! 急にハートフルになった感じ。 あらすじ 英一の両親が、親戚付き合いで揉めて離婚騒動に。そんな中、英一は垣本順子と仲を深める? 離婚騒動は治ったが、弟のピカが、亡くなった風子に謝りたいと...
感想 読み終えると、最終巻は英一を取り巻く家族の物語だった。最後は心霊写真探偵はなし! 急にハートフルになった感じ。 あらすじ 英一の両親が、親戚付き合いで揉めて離婚騒動に。そんな中、英一は垣本順子と仲を深める? 離婚騒動は治ったが、弟のピカが、亡くなった風子に謝りたいと願っていることを知り、英一は励ます。 英一は垣本順子と仲を深めるが、ある時、彼女が約束の時間に現れず、駆けつけるとオーバードーズで倒れていた。その後、回復して彼女の家の事情を聞く。 英一も祖父が亡くなったことにより、父方の親戚と話す機会があり、風子が亡くなった時の積年の想いをぶち撒けてケリをつける。 それを見ていた垣本順子も決心して、英一の前から姿を消して新たな人生を歩み始める。
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「ホントの気持ちをうまく言えないときに、本気じゃないことを、うっかり言っちゃううんだよ」 世界中探したって絶対に居ない高校生が大人を仕切りる、名探偵コナンのような英一。しかし自分の事にはカラッキシ頼りない。宮部ワールドだ。垣本順子の幸せを祈ろう 般若心経~~~
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花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と...
花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる―。青春。恋愛。家族。あらゆる世代の胸を打つ感動の物語。
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走り出せ。 心地よい落とし所にキレイに着地。さすがです。 最初はぼんやりした印象だったけど、最後まで読んで良かった(^^)
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おねしょをするようになったピカと当時四歳の真ん中の風子の死に纏わる七年前の父の実家と母の事情、焦りから薬を過剰摂取した順子の事情。整理されピントが合うようにスッとしていて入り込み易かった。順子と英一の仲の奥床しいような詳らかにし切らない独特の趣が良い。切なくて寂しい結末の先にほの...
おねしょをするようになったピカと当時四歳の真ん中の風子の死に纏わる七年前の父の実家と母の事情、焦りから薬を過剰摂取した順子の事情。整理されピントが合うようにスッとしていて入り込み易かった。順子と英一の仲の奥床しいような詳らかにし切らない独特の趣が良い。切なくて寂しい結末の先にほのかな余韻があった。
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第3巻までは心霊写真がらみであったが、最後の4巻目はこれまでの話の総まとめとなっている。人生いろいろ悲しみもあるが、それを乗り越えて人は生きていくのだな。ほのぼの青春小説。
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写眞館に住んだことから、写真に秘められた人々の過去を探った花ちゃんが、最終章では自らの家族に秘められた過去を探る。その過程で明らかになるのが、なぜか付き合ってることになってる垣本の過去。家族同士のわだかまりや束縛、恋愛や友情などの人同士の結びつきが自然体で描かれ、悲劇に見舞われて...
写眞館に住んだことから、写真に秘められた人々の過去を探った花ちゃんが、最終章では自らの家族に秘められた過去を探る。その過程で明らかになるのが、なぜか付き合ってることになってる垣本の過去。家族同士のわだかまりや束縛、恋愛や友情などの人同士の結びつきが自然体で描かれ、悲劇に見舞われてもそれを柔らかく乗り越えて前に進もうとする力強さ。今年作家デビュー30年を迎える宮部さんの、これまでの集大成として懐かしくも新鮮な気持ちで読めた。殺人事件や校内裁判などの大きなトピックがなくても、日常に秘められた謎は面白く、そして胸を打つ。楽しい長編小説だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
爽快感や前向きに進むとこ、4巻は感動もしながら気持ちよく読み終えた。身内の特に嫌な奴らに対して立ち向かう勇気、これは家族の為もあるけど自分の為でもあったと思う。大きな成長だ。おれには出来ない。 そして、ジュンコとの関係とジュンコの成長。ジュンコは難しい人生だったろうけど、絶対幸せになって欲しい。キャラの濃い面白い友達もピカを取り巻く話も全部良かった。ほんと良かった。 やっぱり高校生ものはいいねぇ。もうオッサンの自分には経験出来ないから羨ましいんだろうねぇ。 楽しい本をありがとうございました。
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花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と...
花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる―。 ------------------------------------------ 前3作と違い今回は心霊写真云々は出て来ず、花菱家の過去や成長するピカちゃんのこと、それを見守る兄やその友達など、心温まるものだった。英一と垣本順子のやりとりはぶっきらぼうだけど涙が出そうなシーンもあって…イヤミスじゃない宮部さんの作品もよかった。
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