老いていく親が重荷ですか。 の商品レビュー
「刺さる」タイトルである。俺の両親はすでに他界しているが、ドキッとした。 宗教というと、来世での功徳がうんぬんとか書いてありそうな気がする。ところが、本書にはそんなことは書いてない。 大事なのは理性だと。気休め、慰安的なことは一切書かれていない。「神秘的な恩寵を期待する原始人...
「刺さる」タイトルである。俺の両親はすでに他界しているが、ドキッとした。 宗教というと、来世での功徳がうんぬんとか書いてありそうな気がする。ところが、本書にはそんなことは書いてない。 大事なのは理性だと。気休め、慰安的なことは一切書かれていない。「神秘的な恩寵を期待する原始人の思想は捨てましょう」と書かれている。 全く甘くないのである。生きることは「苦しみ」であると。愛とは「愛着」であり、「自分のエゴ」だとさえ言い切っている。 ただ、「地獄などの不幸な生まれに落ちてしまう」という文言は気になった。「天国/地獄」という考え方は、2元論である。 「慈悲の瞑想」は、2元論を超えて非2元論に至るように読める。そこに至る方便、プロセスとしての「天国/地獄」という教えだろうか。
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