眠れなくなる夢十夜 の商品レビュー
「こんな夢を見た」で始まる10人の人気作家による短編集。 ちょっとだけ怖くて、奇妙な話が多かった。 アンソロジーは次はこの作家さんを読んでみたい、と思うのにちょうどいい。
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恥ずかしながら最近まで『夢十夜』は漱石が実際に見た夢の話だと思っていました…。 * 『こころ』が好きな方には、やはり小路幸也『輝子の恋』がおすすめです。 こうだったら救われたのに…。 * 先日、私もこんな夢を見ました。(実話です) 自分が本棚になった夢を見ました。 壁に立...
恥ずかしながら最近まで『夢十夜』は漱石が実際に見た夢の話だと思っていました…。 * 『こころ』が好きな方には、やはり小路幸也『輝子の恋』がおすすめです。 こうだったら救われたのに…。 * 先日、私もこんな夢を見ました。(実話です) 自分が本棚になった夢を見ました。 壁に立っていると、みんなが私の顔に本をしまっていきます。 私は本棚だから、しょうがないなと思っています。 できれば本がしまわれた時に 内容までインストールされるといいのにな、とも。 しかしそうはいきませんでした。 そんな夢でした。 本の読みすぎでしょうか…?
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阿刀田高ほか著『眠れなくなる夢十夜(新潮文庫)』(新潮社) 2017.1発行 2017.10.16読了 まさにアンソロジーという呼び名に相応しい短編小説集。夏目漱石の夢十夜にちなんで「こんな夢を見た」から始まる。個人的には野中柊の「柘榴のある風景」と道尾秀介の「盲蛾」が割と好...
阿刀田高ほか著『眠れなくなる夢十夜(新潮文庫)』(新潮社) 2017.1発行 2017.10.16読了 まさにアンソロジーという呼び名に相応しい短編小説集。夏目漱石の夢十夜にちなんで「こんな夢を見た」から始まる。個人的には野中柊の「柘榴のある風景」と道尾秀介の「盲蛾」が割と好き。でも、「盲蛾」で使われている手法はむしろ三島由紀夫の「百万円煎餅」を連想させる。夏目漱石の夢十夜に近い作品となれば、阿刀田高の「夢一夜」と北村薫の「指」であろう。阿刀田高の作品は夏目漱石の「夢一夜」を180度ひっくり返した話だろうか。「指」はよく分からなかったけれど、何やら示唆的だった。眠れないという意味で一番ゾッとしたのは萩原浩の「長い長い石段の先」かな。 【収録作品】 夢一夜 阿刀田高 著 厭だ厭だ あさのあつこ 著 小鳥 西加奈子 著 長い長い石段の先 荻原浩 著 指 北村薫 著 こっちへおいで 谷村志穂 著 柘榴のある風景 野中柊 著 盲蛾 道尾秀介 著 翼 小池真理子 著 輝子の恋 小路幸也 著 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/027780993
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夏目漱石(1867-1916)没後100年&生誕150年を記念しての新潮文庫編集部企画による10篇のアンソロジ-。「こんな夢を見た・・・」で始まる夢物語を夢中で読み耽ったのは、あさのあつこ作の『厭だ厭だ』萩原浩の『長い長い石段の先』野中柊の『柘榴のある風景』小池真理子の『翼』小路...
夏目漱石(1867-1916)没後100年&生誕150年を記念しての新潮文庫編集部企画による10篇のアンソロジ-。「こんな夢を見た・・・」で始まる夢物語を夢中で読み耽ったのは、あさのあつこ作の『厭だ厭だ』萩原浩の『長い長い石段の先』野中柊の『柘榴のある風景』小池真理子の『翼』小路幸也の『輝子の恋』でした。
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最末の小路幸也 輝子の恋 が素晴らしかった。 星4はこの作品に対しての評価です。 それ以外は星2かなぁ。 自分には合わなかったという意味ですが。
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2009年6月に新潮文庫から発行された版を加筆修正した版らしい。 「こんな夢を見た」から始まる10の短編。 解説の類いが一切なく、短編が収録されているのみ。 解説や、せめてこの企画が立ち上がった意図などの事項がほしい。 私は解説などの周辺知識を読むのが好きなのだ。 折角本...
2009年6月に新潮文庫から発行された版を加筆修正した版らしい。 「こんな夢を見た」から始まる10の短編。 解説の類いが一切なく、短編が収録されているのみ。 解説や、せめてこの企画が立ち上がった意図などの事項がほしい。 私は解説などの周辺知識を読むのが好きなのだ。 折角本で購入しているのだからそういう特典がある方が読者サービスになると思うんだがなあ。 解説が欲しいというのは、一部よく分からない作品があったからでもある。 まあ人の趣味嗜好は色々だから、特に私は選り好みが激しいから、作品に相性があるのは仕方ない。 荻原浩 長い長い石段の先 子供の頃に体験した田舎の山の不思議な経験。 30数年後に息子が同じような経験をし、血は継承される。 (私自身は精神を病んだために系譜を繋ぐことはできなかった。自分を省みると哀しくなる) 北村薫 指 学問や人生の成り難さを象徴するかのような夢。 中国の故事成語のよう。 小路幸也 輝子の恋 何と言っても巻末のこの作品が圧巻。 『夢十夜』と『こころ』をアウフヘーベン! https://diletanto.hateblo.jp/entry/2020/05/08/201725
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7月12日読了。 「こんな夢を見た。」で始まる、現代小説家10名による、漱石の夢十夜インスパイア短編集。 どれも「眠れなくなる」インパクトのある短編ばかり。だが、ラストの小路幸也さんの話に全部持っていかれた。ほんのり漱石風味でもある気がする。
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漱石の「夢十夜」にならって、10人の作家それぞれの9「こんな夢を見た」で始まる小説集。タイトル通り、眠れなくなりそうなおはなし。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「こんな夢を見た」で始まる10編の夢物語。 眠れなくなるというほど怖くもない。小池真理子、道尾秀介は好きな作家さんだからか、好みのタイプの話だった。 アンソロジーはカタログ的でまとまりがなくて、本としての評価はなかなか厳しくなる。 初読みの小路さんが良かったことが唯一の収穫でした。
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2017年、47冊目は、隙間読書用にしていたもの。「こんな夢を見た。」で始まる、夏目漱石の『夢十夜』(文学音痴の自分は原典読んでません。)にインスパイアされた十作家によるアンソロジー。 「眠れなくなる」とお冠があるので、ホラー系の作品達を期待したが、ホラー度は低め。抽象的作品、...
2017年、47冊目は、隙間読書用にしていたもの。「こんな夢を見た。」で始まる、夏目漱石の『夢十夜』(文学音痴の自分は原典読んでません。)にインスパイアされた十作家によるアンソロジー。 「眠れなくなる」とお冠があるので、ホラー系の作品達を期待したが、ホラー度は低め。抽象的作品、ダークファンタジー的作品が多め。 ラストの小路幸也『輝子の恋』が★★★★☆。後は★★☆☆☆~★★★☆☆の作品ばかり。全体としては、オマケの★★★☆☆。 小路幸也は『七つの死者の囁き』収録の『最後から二番目の恋』も良かったので、『リライブ』は来年読む候補としよう。
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