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屋根をかける人 の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2017/03/14

W.M.ヴォーリズの一生を描いているのだが、そこに散りばめられた物語に強く心を揺すぶられた。ここまで想像力豊かに描ける門井さんは、本当に素晴らしい。

Posted byブクログ

2017/03/10

伝道師であり建築家であり近江商人となった実在のアメリカ人メレル 氏の日本での半生。 日本の国籍を取るも、アメリカ人か日本かと思い悩む。 才能があり、建築家としても商人としても成功するが、思いは複雑だったのかもしれない。 戦争に纏わる話も興味深い。

Posted byブクログ

2017/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明治から昭和というめまぐるしく時代が動いた日本で、帰化し生涯を終えたメレル。アメリカ人でも日本人でもなく、両者をつなぐ橋でもなく、両方に大きな屋根をかけた人物の波瀾万丈だが前向きに生きた一生が描かれていた。広岡浅子や近衛文麿、そして昭和天皇など馴染み深い人物も多数登場し興味深かった。

Posted byブクログ

2017/01/03

激動の時代の日本にあって、今もなおあちこしにその足跡を残す一人のアメリカ人。 伝道師として、建築家として、商人として、そして現代日本の一つの基礎を作った人として、その偉業の大きさに比してあまりにも知られなさすぎるような。 大同生命や、びっくらぽんやら、メンソレータムやら、マッカー...

激動の時代の日本にあって、今もなおあちこしにその足跡を残す一人のアメリカ人。 伝道師として、建築家として、商人として、そして現代日本の一つの基礎を作った人として、その偉業の大きさに比してあまりにも知られなさすぎるような。 大同生命や、びっくらぽんやら、メンソレータムやら、マッカーサーやら、とにかくあちこちに彼の人生のかけらが残っている。 アメリカ人として戦中の日本で生きることの困難さは想像に難くない。信仰を捨て、国を捨て、名前を捨て、それでも受け入れられない理不尽ささえも飲み込んで生き抜いた彼がかけた屋根は今も日本とアメリカの両国をつなぐ。橋ではなく屋根。屋根は冷たい雨も、刺すような日差しも、さえぎってくれるのだ。

Posted byブクログ