ドラゴンの塔(下) の商品レビュー
ドラゴンと離れてしまったアグニシュカ、宮廷でちゃんとできるか心配すぎる。 森が単に邪悪なだけではなく本当に悪賢い感じがゾッとする。悪意の種を蒔いて、その時が来るまでじっと待つなんて、、、 と思っていたら森がなぜできたのかのシーンもあり、どうしようもなく辛くなった。森にも森の気持ち...
ドラゴンと離れてしまったアグニシュカ、宮廷でちゃんとできるか心配すぎる。 森が単に邪悪なだけではなく本当に悪賢い感じがゾッとする。悪意の種を蒔いて、その時が来るまでじっと待つなんて、、、 と思っていたら森がなぜできたのかのシーンもあり、どうしようもなく辛くなった。森にも森の気持ちがあるというか、森が邪悪になったのもわかるというか。。。 最終的には大円団でおわるので、すごくすっきりとしたいい話をして読ませてもらったという満足感がすごい。
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闇の魔法学校のシリーズが面白かったので読んでみました。 10年に一度領地に住む娘をひとり奪ってゆくドラゴンと呼ばれる魔法使い、美しさと賢さを備え小さい頃から人身御供とみなされてきた少女、その幼馴染でなにも取り柄のない主人公…。 面白いんだけどどうしても鼻につくのがパターン化さ...
闇の魔法学校のシリーズが面白かったので読んでみました。 10年に一度領地に住む娘をひとり奪ってゆくドラゴンと呼ばれる魔法使い、美しさと賢さを備え小さい頃から人身御供とみなされてきた少女、その幼馴染でなにも取り柄のない主人公…。 面白いんだけどどうしても鼻につくのがパターン化された物語っぽさというか、セオリー通りというか。 何の取り柄もない主人公が、実はとんでもなく強い魔法使いで、世界を救い、さらにそれまで最強と思われていた魔法使いとハッピーエンディング。 というのがこの人のパターンな気がする。闇の魔法学校もそうだった。 そういう話が好きなんだろうけど、こんな直球で良いのはティーン小説までだろうと思いきや濡れ場の書き方はポルノ一歩手前。 読者層はどこを目指しているの? そもそも魔法使いドラゴンに対して常にキレ気味で憎まれ口しか聞いてない主人公(これも闇の魔法学校と同じ)が突然恋に落ちるのが腑に落ちない。 ファンタジーの世界と魔法使いと「実は最強だった私」を書きたいのであって、それ以外はセオリー通りに書きました、ロマンスも入れときました、なやっつけ感がある。 それでも面白いんだからすごいと思うけどもっとブラッシュアップしないかなという期待を持っています。
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これは名作です。 日本人の書く 図書館の魔女 や 精霊の守り人とは違う もっと野太い素朴な暖かさのある感じです。 私はポーランド人の友だちはいませんが ポーランドの女の人って こういう感じなのかもしれません。 ドラゴンの塔に連れてこられたアグニシュカは魔法使いのドラゴンとは...
これは名作です。 日本人の書く 図書館の魔女 や 精霊の守り人とは違う もっと野太い素朴な暖かさのある感じです。 私はポーランド人の友だちはいませんが ポーランドの女の人って こういう感じなのかもしれません。 ドラゴンの塔に連れてこられたアグニシュカは魔法使いのドラゴンとは違う魔法を身につける。 心臓樹の中から 親友のカシアを助け出し 王妃様も助け出す。 カシアは まだ木に囚われて時間が短かったので 森に支配されてはいなかった。 でも長い年月 木に囚われていた王妃は森の女王の意思で動いた。 戦争になり 城の中では王様が殺され 皇太子も皇太子妃も殺された。 忘れがたみの幼い王子と王女を アグニシュカとカシアは守って ドラゴンの塔まで連れていく。 そのあと いろんな血が流れ 森も落ち着き ドラゴンは都にいく。 アグニシュカは 傷ついた森を修復していく。 自分の育った村にも 行き 母親とだきあったり 村のお祭りに参加したりする。 この最後の部分がとてもいい。 アグニシュカが本当にやりたかったこと を見つけてやっている 幸せを感じている。住みたい所に住んでいる。 人と森と生き物が争わないで 暮らせる とっても いい話しでした。
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ハッピーだけでは終わらないところが良かった。皆それぞれに傷を負い、それでも大切なもののために戦い続ける。ある意味で悪い人はいなかったんじゃないかな。ロマンスは期待してたほど多くなかったけど、友情や親子愛がしかと感じられた。 ☆勝手にイメソン 忘れじの言の葉(安次嶺希和子)
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・主人公が既存の魔法の体系を無視しつつ、ある意味ではドラゴンよりも魔法をうまく扱える理由が分からなかった。そのため、ご都合主義的な印象をぬぐえなかった。 ・著者は東欧系のアメリカ人であるとのことである。日本人は森に対しては恐怖というよりは畏敬の念を抱いているように思うが、ヨーロッパの人は森に対する根源的な恐怖を持っているんだなと感じた。 ・人は生まれた地に根を下ろし、生まれた地と運命を共にする。 大地に根を下ろすことを恐れ、塔の中に引きこもっているサルカンは何を恐れていたのだろう。 今後、主人公との繋がりをとおして、徐々に大地に根を下ろすのだろうか。 ・森の穢れは、人々の負の思念。負の思念の原因は人にあり、また、その穢れを祓うのも最終的には人によらなければならない。
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面白い。 テンポもいいしサクサクと読める。 ハリーポッターと同じ出版社から出ているのでクソ訳を恐れたけれども全く違和感のない翻訳。 序盤はアグニシュカのなかなかうまくいかない成長が描かれているけども、ほとんどの部分は森戸の戦いでアグニシュカの成長はあまり描かれていないのが残念。...
面白い。 テンポもいいしサクサクと読める。 ハリーポッターと同じ出版社から出ているのでクソ訳を恐れたけれども全く違和感のない翻訳。 序盤はアグニシュカのなかなかうまくいかない成長が描かれているけども、ほとんどの部分は森戸の戦いでアグニシュカの成長はあまり描かれていないのが残念。 野暮かもしれないが、まだ魔法使い見習いなりたてのアグニシュカがバンバン大技の魔法繰り出すのがひっかかった。 続編なんかも期待したいけどもきれいにハッピーエンドで終わっているので無理かな。
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アグニシュカたちは計り知れない犠牲を払い、長いあいだ“森”に囚われていた王妃を奪還した。だが、王妃はまるで人形のように何にも反応しない。“森”の侵入を食い止めようと奮闘する“ドラゴン”を残し、アグニシュカは援軍を請いに、国王の住まう都に向かう。しかし、待ち受けていたのは、彼女の「...
アグニシュカたちは計り知れない犠牲を払い、長いあいだ“森”に囚われていた王妃を奪還した。だが、王妃はまるで人形のように何にも反応しない。“森”の侵入を食い止めようと奮闘する“ドラゴン”を残し、アグニシュカは援軍を請いに、国王の住まう都に向かう。しかし、待ち受けていたのは、彼女の「能力」を認めようとしない魔法使いたちと、“森”の恐るべき罠だった。何とか都を脱し、“ドラゴン”の塔を目指すアグニシュカだったが…。次々に暴かれる真相と、“ドラゴン”とアグニシュカのロマンスから目が離せない怒涛のラスト!
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上と下、大長編です。繰り広げられるノバックワールドについ夢中になってしまう。 これも映像化していただきたい一冊です!
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出版社から分類したのか、図書館でヤングアダルトに入っていたのですが、ラブシーンがあるので一般書が適切でしょうか? テメレアの時は次巻がなかなかでなくて、途中で熱が冷めてしまったのですがこれは全2巻で一気に読めて面白かったです^^ ただ、ロマンス小説を読みなれてる人だと、もうちょつ...
出版社から分類したのか、図書館でヤングアダルトに入っていたのですが、ラブシーンがあるので一般書が適切でしょうか? テメレアの時は次巻がなかなかでなくて、途中で熱が冷めてしまったのですがこれは全2巻で一気に読めて面白かったです^^ ただ、ロマンス小説を読みなれてる人だと、もうちょつとうまい表現はなかったかなぁと思うかも。そういうのより、呪文を二人で紡ぐ描写の方がなんかドキドキして好きでした。少女向けライトノベルが好きな人には、ファンタジーもラブストーリーも楽しめるのでお勧めです♪
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アメリカの作家ナオミ・ノヴィク、2015年発表のファンタジー。著者はポーランド系アメリカ人とのことで、中世東欧風の架空世界を舞台にした作品。面白いです。 邪悪な「森」と対峙する谷に住む17歳の少女が主人公。ドラゴンと呼ばれる魔法使いの領主によって魔法の資質を見出され魔女として成...
アメリカの作家ナオミ・ノヴィク、2015年発表のファンタジー。著者はポーランド系アメリカ人とのことで、中世東欧風の架空世界を舞台にした作品。面白いです。 邪悪な「森」と対峙する谷に住む17歳の少女が主人公。ドラゴンと呼ばれる魔法使いの領主によって魔法の資質を見出され魔女として成長して行く物語り。もっとも「森」との攻防の展開が早く、成長をじっくり描くというような物語りではありません。いきなり覚醒して大技を使ったりするのですが、一方では最後まで何だか頼りなくて歯痒い感じがします。スラブ民話の要素を取り入れてたりするのですが、肝心の所でそれが生きていないような感を受けます。また唐突に入るラブシーンに辟易。
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