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ラストレター の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2023/04/21

 『 勝手に「ラジオ」特集 #8(最終)』  ーさだまさし さん『ラストレター』ー  言わずと知れたシンガーソングライターのさださんですが、多くの著作、TV、伝説の深夜ラジオ「セイヤング」のパーソナリティ、コンサート等で軽妙なトークをされている印象です。  本書も、まるで噺家が...

 『 勝手に「ラジオ」特集 #8(最終)』  ーさだまさし さん『ラストレター』ー  言わずと知れたシンガーソングライターのさださんですが、多くの著作、TV、伝説の深夜ラジオ「セイヤング」のパーソナリティ、コンサート等で軽妙なトークをされている印象です。  本書も、まるで噺家がラジオ局を舞台にした、長い落語を聴いているかのような印象をもちました。飽きさせない会話の愉しさ、展開の面白さ、登場人物の血の通った人間ぽさや人情‥、後味すっきりでカラリとした〝粋〟を感じるのです。その辺が大きな魅力だと思えます。  単なる昭和懐古主義のラジオ番組作りでなく、娯楽の趣向の幅が広がった反面、笑いや楽しさの質も軽薄になった現代に、人の心の温もりを感じさせる番組を届けようと、仲間が一致団結して奮闘する姿に、心躍らせました。  さて、勝手に始めて勝手に終わる(ちょっと短かったかな?)本特集ですが、ラジオのよさは決して廃れず、その役割があるのだと感じさせられました。  また、少し調べただけでも、ラジオを題材にした映画も多いことに気付かされます。まあ、沼にハマらない程度に鑑賞できたら、と思います。本も映画も奥が深いですね。

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2021/10/08

中学時代からラジオが大好き。 そういえば、さだまさしさんのラジオ番組に投稿して、ハンドタオルをもらったのも中学時代。 ラジオはその人柄が良くも悪くも出てしまう。 それがいい。 ハマってしまう。 この小説はラジオの深夜放送を舞台にした、さださんらしい物語。 作品に出てくる人たち...

中学時代からラジオが大好き。 そういえば、さだまさしさんのラジオ番組に投稿して、ハンドタオルをもらったのも中学時代。 ラジオはその人柄が良くも悪くも出てしまう。 それがいい。 ハマってしまう。 この小説はラジオの深夜放送を舞台にした、さださんらしい物語。 作品に出てくる人たちが、とても素敵。 ラジオって、生活の一部になってしまう。 今も好きな番組があって、ありがたいことにパーソナリティやDJさんと親しくさせてもらって、そこからいろいろな人のつながりができて、本当に世界が広がった。 そんな私なので、この作品はとても面白く読みました。。

Posted byブクログ

2021/03/29

土曜日の深夜枠に新番組を作ることに。そのパーソナリティーを流されるまま、引き受けることになったアナウンサーの寺島。メールやファックスではなく、リスナーから葉書のみで構成されていく。また、同時間帯では似たような新番組が登場し、競走することに。ラジオの大手4社の中では、いつも3位な会...

土曜日の深夜枠に新番組を作ることに。そのパーソナリティーを流されるまま、引き受けることになったアナウンサーの寺島。メールやファックスではなく、リスナーから葉書のみで構成されていく。また、同時間帯では似たような新番組が登場し、競走することに。ラジオの大手4社の中では、いつも3位な会社が果たして追い上げることができるのか? ラストレターと聞くと、何かの最終回を想像したのですが、この作品では、番組の最後に読む感動の投稿「ラストレター」として表現されています。 ラジオということで、リスナーからの内容が読み上げられるのですが、投稿された内容はもしかして実際の投稿?と思うくらい面白いものばかりで、さださんのアイデアが豊富に散りばめられていました。 なかなか文章だけだと面白みが半減な感じもあり、パーソナリティーが読みあげる技術力も改めて凄さを感じました。 また、登場する名前が、実際に存在する名前をもじっていて、ラジオ好きな私にとっては、クスッとするところが多くありました。 個性あふれる登場人物や生放送ならではのアクシデントなど笑いあり、感動ありとさせてくれるので、色々楽しめました。 今では、少なくなった葉書での投稿。昔は「ハガキ職人」という言葉を聞きましたが、今は聞かなくなったことにちょっと寂しさを感じてしまいました。メールとは違い、葉書ならではの温かみや構成、工夫があり、懐かしさを感じました。 たまにNHKの深夜に放送される、さださんのラジオ風の番組。リスナーとさださん、スタッフの「愛」を感じることができ、テレビとは一味違った「ラジオ」でいつも拝見しています。 夜中に読んでみたくなる作品で、はちゃめちゃでしたが、ジーンとあったかくもなりました。

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2019/11/29

構成がうまい。 どっちかってーと、ドラマとか映像向きの話なのかしらん。 こじんまりとまとまってて、いい話の内容。

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2019/11/09

今読んでいますが本に入っていけていません、さださんの本ははずれ無いのですが? だんだん面白くなってきた❗️面白い泣けた‼️

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2018/08/04

さだまさし 著「ラストレター」、2014.9刊行、2016.12文庫化です。TVとは違うラジオならでは、ラジオだからこその世界、ラジオ深夜番組の企画を語る物語、「昭和に帰ろう」がテーマです。ベテラン社員の危険四文字単語の連発はともあれw、みんなが集まる「居酒屋ちょい都」に行ってみ...

さだまさし 著「ラストレター」、2014.9刊行、2016.12文庫化です。TVとは違うラジオならでは、ラジオだからこその世界、ラジオ深夜番組の企画を語る物語、「昭和に帰ろう」がテーマです。ベテラン社員の危険四文字単語の連発はともあれw、みんなが集まる「居酒屋ちょい都」に行ってみたくなりました(^-^)

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2017/09/18

帯だけの覆面文庫で興味を惹かれて購入。 さだまさしの公表したい駄洒落、世の中への警鐘、心のうちをラジオの形を借りて吐露した告白本だと感じた。作詞であれほど文学的な表現をする反動かのような下世話な表現を連発。作家としては作詞家でのレベルには達していないが、そこそこ面白かった。また、...

帯だけの覆面文庫で興味を惹かれて購入。 さだまさしの公表したい駄洒落、世の中への警鐘、心のうちをラジオの形を借りて吐露した告白本だと感じた。作詞であれほど文学的な表現をする反動かのような下世話な表現を連発。作家としては作詞家でのレベルには達していないが、そこそこ面白かった。また、別の作品を読んでみたい。

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2017/09/29

‹内容紹介より› 聴取率0%台。人気ゼロの深夜ラジオ番組を改革しようと、入社4年目の新米アナウンサー寺島尚人が名乗りを上げてしまう。何という無謀‼しかしファックスやメールではなく、リスナーからの「葉書」に頼るという方法が、小さな奇跡を起こし続けて…。 ーーー JOPR東亜放送と...

‹内容紹介より› 聴取率0%台。人気ゼロの深夜ラジオ番組を改革しようと、入社4年目の新米アナウンサー寺島尚人が名乗りを上げてしまう。何という無謀‼しかしファックスやメールではなく、リスナーからの「葉書」に頼るという方法が、小さな奇跡を起こし続けて…。 ーーー JOPR東亜放送という、関東の中堅ラジオ局。 歴史はあるものの、聴取率は低く、営業成績を上げるべく編集局長の檄が飛ぶ…そんな中、「視聴覚教育を思い出せ」というベテランの伝言を伝えた新米アナの寺ちゃんは、その発言から、深夜に冠番組を持つことに。 「オマ×コ」という放送禁止用語を連呼するベテラン大越さんの思いを受け止めつつ、マスコミ(ラジオ)としての在り方を試行錯誤しながら番組作りをすすめる寺ちゃんたち大越一派。 単純な「笑い」や「目先の真新しい情報」にとらわれず、人々の生活の小さな声を拾う、葉書を読む番組が、少しずつ人々に勇気と感動を与えていく。 私自自身も大学受験のころに聞いていたラジオを、最近車の運転中に又聞くようになりました。 当時はメールでの投稿でしたが、何度かパーソナリティに読んでもらえたことはとても嬉しく印象に残っています。その番組が先日終了してしまったのはとても悲しいのですが…。 日常の些細なことを見つめなおし、葉書にしたためて送る。その作業のもつ「やさしさ」や番組のほっこりした感じがとても心地よかったです。 お仕事小説としても、ハートフルな作品としても楽しめると思います。

Posted byブクログ

2017/03/28

さだまさしさんが落語研究会で培った、洒落と駄洒落と人情物をうまく組み合わせた内容になっている。昭和復帰にテーマを置き少し現代を風刺して本当に上手な構成だな、面白い。

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2017/03/22

面白かった。 ただ、面白いだけでなく、感動あり、笑いありとたくさんの要素が詰め込まれていて、読み終えた今も心地よい余韻が残っている。 古くて、新しい昭和を作る。ラジオを通して。 この想いに突き動かされ、多くの人が協力する姿は、読んでいてワクワクした。 誰もが悩み、苦しみ、少し...

面白かった。 ただ、面白いだけでなく、感動あり、笑いありとたくさんの要素が詰め込まれていて、読み終えた今も心地よい余韻が残っている。 古くて、新しい昭和を作る。ラジオを通して。 この想いに突き動かされ、多くの人が協力する姿は、読んでいてワクワクした。 誰もが悩み、苦しみ、少しの楽しさを抱えている。 どんな人も、小さな人生を懸命に生きている。 この様な文章がありますが、自分の人生と重ね合わせて、多くのことを思いながら読みました。 最後に、ラストレターの様なラジオがあったら聞きたいと思う。

Posted byブクログ