カルチャーラジオ 歴史再発見 芸者が支えた江戸の芸(2016年10~12月) の商品レビュー
芝居・遊郭に「二大悪所」の評があったそうで. 垂涎もこめて「悪所」と<タメ息>の出た庶民に遠い存在. が、実は<京都の近隣>で発生するも、後世に<江戸で開花>という話、か. 「遊里」と「遊郭」. 垣根や溝のあるなし.囲い込みの有無で分別されるのだそうで. かたや、...
芝居・遊郭に「二大悪所」の評があったそうで. 垂涎もこめて「悪所」と<タメ息>の出た庶民に遠い存在. が、実は<京都の近隣>で発生するも、後世に<江戸で開花>という話、か. 「遊里」と「遊郭」. 垣根や溝のあるなし.囲い込みの有無で分別されるのだそうで. かたや、「阿国歌舞伎 おくにかぶき」=女性と「若衆歌舞伎 わかしゅうかぶき」=男性の、芸. 前者が禁止されてのち<女性の芸と教養>が島原=京都、吉原=江戸の遊郭に. こなた奨励された、「若衆歌舞伎」は江戸の歌舞伎に. 起源が近隣. 京都にヒトがあつまると、娯楽をもとめてマチ中に繰り出す. あつまるヒトを楽しませる曲芸・笑い・珍獣.男の芸もあらば女の微笑も. そこに天皇家の家臣をふくめて公家の若者がくりだし、<芝居と遊里>が誕生することになる、と. 権力は秀吉の時代から、分散して発生する娯楽の場を<京の三條>に集約するなどの<統制>に着手. それも時代のなりゆき、か. かぶき=傾き者. そうは言うが<経済的富裕者><高位分限者>の教養と芸とフトコロ. なるほどなー、と思った点.江戸・吉原の客人.元禄・享保期を境界に変化があるそうで. 幕府創立の初期は、新興の大名家家臣や名代の旗本.それが境界期経て「紀文」・「奈良茂」が、幅を聞かせた、と. そこは<言葉の音感>に<幻惑>されることなかれ、と.(NHKカルチャーラジオ 歴史再発見 日本放送出版協会 2016年)
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