ヤマンタカ の商品レビュー
えっ白鯨より全然好きだわ。 さすが、獏先生。 青猿が無意味に「おきゃあぁぁぁぁ!」と叫び、剣士たちはそれぞれの必殺剣を引っ提げ、なんだろ時代劇版の餓狼伝なの?という感じ。すなわち最高かよ、ということ。 男たちも魅力的だけど、女もまた魅力的なんだよね。セリフがいい。基本的に男たちの...
えっ白鯨より全然好きだわ。 さすが、獏先生。 青猿が無意味に「おきゃあぁぁぁぁ!」と叫び、剣士たちはそれぞれの必殺剣を引っ提げ、なんだろ時代劇版の餓狼伝なの?という感じ。すなわち最高かよ、ということ。 男たちも魅力的だけど、女もまた魅力的なんだよね。セリフがいい。基本的に男たちの物語なんだけど、そして出てくる女の人はそんなに多くないのだけど。女が、男の添え物じゃないんだ。男より潔く、男より狡猾で、でもフェミニズム的な「強い女」でもなくて、弱さや悲しさの上に立脚した強かさなんだよね。江戸時代で封建主義で家父長制、という強すぎる制約が、歪すぎる=味わい深くまた得体の知れない女性像に結実していると思う。餓狼伝の泉冴子みたいな、いかにもって感じの紋切り型の「悪い女」じゃないんだよ。
Posted by
本家 大菩薩峠を読み終えてからのヤマンタカであるが、一言でいえば「読み易くて面白い」である。 本家の「何だこりゃ」に比べると非常に分かり易い、ただそれが物足りないような気もするが、それは贅沢な文句なのかもしれない
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
病院での点滴中、文庫版の上巻を読み了え、「しまった、下巻も借りておけばよかった」と後悔する。 その日は休館日だったので、翌日、ハードカバー全1巻を借りてくる。 土方のもとに名剣 和泉守兼定が届けられる場面、司馬遼太郎『燃えよ剣』では二代兼定の作刀とされたが、本書では史実通り十一代兼定になっている。 ラスト、中里介山も考えていなかったであろう「音無しの剣」の術理が明かされ、なるほどと膝を打つ。『巨人の星』消える魔球のトリックが暴かれた時にも似た快感。近いジャンルを挙げるなら、山田風太郎『魔界転生』、十兵衛が武蔵を破った際のあの技か。 他の剣豪の必殺技もよく考えられている。宇津木文之丞の突き技など映像で見てみたい。巽十三郎の「内割りの秘太刀」は『るろうに剣心』に類似の技があったが。
Posted by
『大菩薩峠』をかじった著者が、バイオレンス味で仕立て上げた剣豪小説だ。机竜之助、土方歳三、近藤勇、沖田総司をはじめとするオールスターが真剣で切り合う…。命のやり取りを恐れず、ひたすら己の力を試しあう漢たちの姿はさわやかですらある。
Posted by
簡潔な書き筋と匂い立つような情景描写はさすが。 3年にわたり新聞連載された作だというが、読みごたえがあり物語もすっきりとまとまっている。 原著に当たったことのある人の感想が気になる。
Posted by
沖田総司がうざすぎる。主人公は机竜之助なんやけど、視点が土方歳三なもんで、ほぼ土方歳三が主人公のような…その割に土方歳三の強さがよくわからん…そのあたりが不満かな。 相変わらずの強烈なキャラクターと擬音と短い文章。読みやすいとこもあるけど、子ども向けにも感じられる。でも面白ければ...
沖田総司がうざすぎる。主人公は机竜之助なんやけど、視点が土方歳三なもんで、ほぼ土方歳三が主人公のような…その割に土方歳三の強さがよくわからん…そのあたりが不満かな。 相変わらずの強烈なキャラクターと擬音と短い文章。読みやすいとこもあるけど、子ども向けにも感じられる。でも面白ければ問題ない。今回は面白さとしてはもう1つかなぁ。
Posted by
久しぶりに骨太でど直球な剣豪小説を堪能できた。これこれ、こんなのを読みたかったのよ。夏の暑い日に西瓜食いながら再読したい。歳三のバラガキ感がたまらなく良いな。文句なしで面白かった!
Posted by
2017.4 作者のファンの方には申し訳ないが、感想としては落書きみたいな本だなぁ、という感じ。擬音語が多いし。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夢枕獏の書く、痛快剣豪小説。 舞台の始まりは、大菩薩峠。 元の大菩薩峠を読んだことがないので、どこまでベースが敷かれているのかわからないけれど、新選組を立ち上げる前の、近藤勇、土方歳三などの活躍、剣豪たちは果し合いで、手足を切り落とされ、あるいは命を失う。 剣に向き合う武士たちの凄まじさは感じられるが、そこに絡んでくるお茶目な沖田総司が、かわいらしく鬱陶しい。 新聞連載小説をまとめたもののようで、少しずつ盛り上げつつ、少しずつ謎を残し、すこし艶めかしく、そして無難におわる感じだった。
Posted by
- 1
