あしたはれたら死のう の商品レビュー
入水自殺を図った遠子は一命をとりとめるが、感情の一部と、記憶の一部、そして味覚を無くしてしまう。 「なぜ自分は死のうとしたのか」答えを探す話になっている。 苦さは残るけれど、明日に向かう終わり方だったので良かったのかな。
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記憶が無いので仕方ないとはいえ、一人称なのにあまりに主人公が淡々としているので彼の想いや悲しみ、主人公の思いすらもさらっと淡々と明かされて終わった感じかな。 こぼれたミルクは元に戻らない、だから〜みたいな話も理解はできるのだけれど、彼は死んだんだけどなあと思うとしっくりこなかっ...
記憶が無いので仕方ないとはいえ、一人称なのにあまりに主人公が淡々としているので彼の想いや悲しみ、主人公の思いすらもさらっと淡々と明かされて終わった感じかな。 こぼれたミルクは元に戻らない、だから〜みたいな話も理解はできるのだけれど、彼は死んだんだけどなあと思うとしっくりこなかったかな。死んだからこそ主人公は、というのもわかってるのだけれど。彼を辿った割に、母親以外の誰も彼のことを想ってる感じがしなかった。
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自殺した理由を自ら探す少女の話。 一緒に自殺を計り、亡くなってしまった少年との関係は? なかなかの性悪だった少女が最後に見つけたものは。
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心中から生き残った女子高生。記憶をなくして自殺の原因が自分も周囲もわからない。家族や教師も隠し事があるようで …。明らかになる事実は唐突な感じもあったけど、最後まで面白く読めた。
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「櫻子さん」「オークブリッジ」「魔女は月曜日」シリーズなどの作品のある著者による短編。個人的にはこれまでの作品のなかでいちばん読みやすかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「あしたはれたら死のう」と日記に書いた翌日、遠子は、ある少年と共に、橋から飛び降り自殺を図る。遠子だけは命をとりとめたが、遠子は数年分の記憶と感情を失っていた。 なぜ「わたし」たちは死のうとしたのか、遠子は本能的な使命感で、「わたし」たちの自殺の原因を探っていく。 (以下ネタバレあり) 書き出しが、「帯広という街の名前の由来は、少女の性器という説がある。」で始まる衝撃。 この小説は淡々と謎に迫っていく感じが小気味いい。 特に志信くんの秘密がだんだん明らかになっていくのは驚き。愛する人に裏切られ、紙飛行機を壊すことになり深く傷ついた志信くん可哀想です。 しかし、石川さんが志信を真に愛していた云々の描写があったけど、完全に金を払って体を許す関係があったんでしょ。 16歳の高校生と淫行とか、犯罪ですから。承認欲求が強い志信くんの未熟さと不安定さを大の大人が利用するなんて、純愛でもなんでもないでしょ。 石川悪くない的な描写に違和感たっぷりです。 最後もすっきりした終わり方のようだけど、遠子の学校関係の描写も入れると良かったのに。一度川で自殺未遂した女子高生が、その後再び川で死にかけるって、大ニュースだよ。学校も対応大変だろうし(担任の先生「またかよ・・」とか落胆してしまいそう)、千晶の話だけ出して、シロとつっかの話に触れないのはなんとも悲しい。 結局遠子はあんまり友達と思っていなかったのかな。 「あしたはれたら」が平仮名なのが、何らかの意味があるのではと思ったが、何にも意味なくて残念。
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【少女はなぜ死を選ぼうとしたのか】自殺未遂の結果、数年分の記憶と感情の一部を失った少女・遠子。その時に亡くなった少年・志信と自らが遺した謎に少女は迫っていく。
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