最も危険なアメリカ映画 の商品レビュー
トランプ大統領誕生よりずっと前から、筆者は、出羽の守が言う「素晴らしいアメリカ」とは全く異なる側面を見せてくれている。 BTTFやフォレスト・ガンプにすら、黒人差別や歴史の無視・歪曲が潜んでいるという指摘。観て楽しい映画はシンプルに楽しめばいい。しかし、そこにひそかに仕込まれてい...
トランプ大統領誕生よりずっと前から、筆者は、出羽の守が言う「素晴らしいアメリカ」とは全く異なる側面を見せてくれている。 BTTFやフォレスト・ガンプにすら、黒人差別や歴史の無視・歪曲が潜んでいるという指摘。観て楽しい映画はシンプルに楽しめばいい。しかし、そこにひそかに仕込まれている毒も見逃してはいけない。 筆者の指摘はインパクトが大きく、目からウロコなものが多いが、それだけに、対する反論や検証もチェックしてバランスを取り、妄信を避けなくてはいけない。
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アメリカが人種差別の国であることを知らない日本人は多い。いい加減に自由で平等な国だという幻想は捨てるべき。映画を通してアメリカの闇に光を当てた良書。
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アメリカの根深い差別などの「闇」の部分が描かれた映画の紹介。まったく知らない古い映画がほとんどで、その映画自体についてはおもしろそうとは思わなかったし、ちょっと難しい部分もあったけど、アメリカの暗い歴史について興味深く読んだ。はじめて知るようなことばかり。とくに、「バック・トゥ・...
アメリカの根深い差別などの「闇」の部分が描かれた映画の紹介。まったく知らない古い映画がほとんどで、その映画自体についてはおもしろそうとは思わなかったし、ちょっと難しい部分もあったけど、アメリカの暗い歴史について興味深く読んだ。はじめて知るようなことばかり。とくに、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」は名作扱い(「フォレスト・ガンプ」については見たとき正直なところおもしろいとは思えなかったけど)だと思っていたのに、そんなに差別的な映画だったのかと心底驚いた。 あと、ヒッピーとかカウンターカルチャーについて、なんとなくアメリカ的で、アメリカ人全員が「善きもの」と思っているような気がしていたけどそうではなくて、そういうものに対しても批判、差別があるということがけっこう意外だった。
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「自由と平等の国アメリカ」の裏を、映画を通して語っている。 黒人、移民、有色人種、同性愛者、リベラル、共産主義、カウンター・カルチャーに対する嫌悪感と、キリスト教、白人男性至上主義のアメリカという思想が、アメリカで作られた様々な映画について、かなり突っ込んで、そしてグロテスクに評...
「自由と平等の国アメリカ」の裏を、映画を通して語っている。 黒人、移民、有色人種、同性愛者、リベラル、共産主義、カウンター・カルチャーに対する嫌悪感と、キリスト教、白人男性至上主義のアメリカという思想が、アメリカで作られた様々な映画について、かなり突っ込んで、そしてグロテスクに評されていく。 しかも、その筆致が非常に落ち着いていて、それがまた読んでいてゾクゾクさせる。 一読の価値ある本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者はどんだけ映画のいやそれだけに留まらずアメリカの歴史に造詣が深いんだか。 この本一冊読むだけでそのアメリカの人種差別の闇が十分伝わってくる。 表紙が白い布をかぶったKKKだし。 出てくる映画はほとんど知名度のないマイナーな映画ばかりだけど、でもそれをこんだけ深く解説してくれたらこの作品に関わった人たちも本望だろうな。
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