君に太陽を の商品レビュー

ジャンディ・ネルソン(著者),三辺律子(訳者)

2023/05/06

「明るく美人で皆の人気者のジュードと、絵の才能に恵まれた内向的ないじめられっ子のノアは双子の姉弟。センシティブで芸術的才能にあふれた双子それぞれの視点で交互に描かれる、絆と恋、友情、成長。」

「双子の姉、ジュードは、気が強くて活発で美人で、何かと目立つ存在なのに対して、弟のノアは、一人でもくもくと絵を描くことが好きな内向的な少年である。一見正反対に見える二人だが、内に秘めた情熱は、同じようにたっぷりとあり、それゆえにその間に生まれる気もh氏は、ポジティブなものもネガティブなものも含めて、とても強い。ーこの小説の魅力は、疾走するような勢いのある文体にあると思う。訳文の力も大きいと思うが、思春期の鋭敏な感覚が体感として迫ってくるのである。」
（『１０代のためのYAブックガイド１５０！２』ポプラ社　より抜粋）

2018/03/02

読んでると、キュンキュンする気持ちと苦しい気持ちが交互に押し寄せる、心臓に良くない本。ラストは心臓に優しいのが救い。
アンビバレンツ、て単語がこれ程似合う小説もないんちゃう。

2017/11/03

読後感が良かったな〜。
ユーモアあふれる語り口が(語り手は何度も交互に変わるけれど)、ページをめくる手を止めさせません。
高校生のころに出会って、抱きしめたくなるほど好きになった一冊。

2017/02/22

感受性の強い双子のノアとジュードの視点で現在と過去とを入れ替えながら，今起こっている不具合不適切な状況を，あって欲しかった未来へと繋げるべく，物語が進む．おばあちゃんの幽霊やらおまじないなどを含めて二人の心理描写がぶっ飛んでいながら繊細で，二人の反発と許しの成長譚である．創作に関わる蘊蓄もとても興味深かった．