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ハリー・クバート事件(下) の商品レビュー

4.2

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    10

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    2

  4. 2つ

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2022/10/24
  • ネタバレ

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最後の最後までどんでん返しがあって、優れてミステリーでした。 まずもって読みやすいこと。ここが素晴らしい。 読みやすい文章書くって難しいから。 トリックとか凄くても何がなんだか分からないミステリーいっぱいあるので、まずここだけで半分以上はよく出来てると感じた。 シンプルな文体で読みやすいし、登場人物も魅力的。色んな人におオススメできる。 ノラの二重人格、悪の起源の作者はハリーではなくルーサーなど次々と仕掛けがあって退屈しない。 ノラの死因はなんともしょぼいが…なんとなく真犯人も予想がついた。意識してなのか物語と付かず離れず適度な露出すぎて、あまりにも出来すぎてて絶対トラヴィスじゃんと思ってしまった。ある意味セオリー通りすぎるのかと。 でも面白かったです。

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2022/09/27

高校生が選ぶゴンクール賞受賞作品って何?と思ったけど、どんでん返し満載で、スゴく面白かった。謎自体は普通だけど、最後まで集中して楽しめた。おすすめです。

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2022/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このミス海外編2015年版6位、本屋大賞翻訳小説部門2015年版2位。ベストセラー作家ハリー・クパートのヒット作の創作に絡んだ15歳少女との恋愛やその少女の失跡と白骨死体の発見。ハリー・クパートの無実を証明すべく弟子のマーカスが調査しその結果を出版するお話。 上下2冊のボリュームがあってちょっとしんどいところもあるが全体的に読みやすく一気読み系の本。真相にたどり着くまで結構どんでん返しがあってちょっとついて行くのがしんどいところもあるけど、終盤盛り上がってくる。勢いあるし楽しめます。

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2022/08/25

<どんでん返しに次ぐどんでん返し>という惹句の通り、終盤は事件の真相が二転三転する忙しない展開が続く。これはこれで面白いけれど、どんでん返しを多用することによって、最終的に導き出される真相のインパクトが随分薄れてしまった印象は否めない。上巻でも感じた通り、登場人物が皆一様に素直過...

<どんでん返しに次ぐどんでん返し>という惹句の通り、終盤は事件の真相が二転三転する忙しない展開が続く。これはこれで面白いけれど、どんでん返しを多用することによって、最終的に導き出される真相のインパクトが随分薄れてしまった印象は否めない。上巻でも感じた通り、登場人物が皆一様に素直過ぎるので些か深みに欠けるが、ロバートやマーカスの母といった愉快なキャラクターは十分魅力的に描けていた。難点を差し引いても、刊行当時若干二十八歳の若さでこれだけ書けるのならば、ヨーロッパでベストセラーになったというのも大いに頷ける。

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2022/06/12
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一気読み! 残り100ページくらいになっておおよそ解決したかな?少し謎が残されてるけど…ってとこからの怒涛の展開、意外な真実と真犯人。 アメリカ田舎町の描写も良くて古い海外ドラマを見てるような感じで好き。 ノラの恋が本物で良かった。幸せになってほしかったけど。そこだけが残念。 あとどうでもいいけどマーカスのお母さんが一番頭おかしいと思うけど典型的なユダヤ人みたいに書かれてて嘘だろおい…ってなりましたw

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2021/06/17

4.2 容疑者が、二転三転、四転五転…(笑) 衝撃のドンデン返しによってまた混迷… 上巻に散りばめられた布石を拾い集め、 一つ一つ繋げてゆく… 下巻はかなり楽しめる。 処女作でベストセラー作家となり、一気にセレブの仲間入りを果たした主人公・マーカスが、ライターズブロック...

4.2 容疑者が、二転三転、四転五転…(笑) 衝撃のドンデン返しによってまた混迷… 上巻に散りばめられた布石を拾い集め、 一つ一つ繋げてゆく… 下巻はかなり楽しめる。 処女作でベストセラー作家となり、一気にセレブの仲間入りを果たした主人公・マーカスが、ライターズブロックにより書けなくなる。 昔の恩師・ハリーを頼って行った田舎町で、偶然恩師の過去を知ってしまう。 三十代半ばのハリーと15才の娘・ノラの恋を… そして、三十三年前のある事件によって忽然と姿を消したノラの遺体が、ハリーの自宅の庭で発見された事で、ハリーは瞬く間に尊敬される大作家からゲスの殺人鬼へと堕ちてゆく。 次々と明かされてゆくノラの知られざる顔 当時、ハリーに片想いしていたハンバーガー屋の娘、そして、なんとかして娘とハリーを結びつけようとする見栄っ張りの母親。 その娘に想いを寄せる警察官。 ノラの事件の捜査を担当した署長。 地元の大富豪とその運転手。 捜査線上に現れては消えてゆく容疑者達… ノラ失踪事件の真実は…

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2020/12/08
  • ネタバレ

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デビュー作がヒットした後、次作が書けなくて苦しむ作家、マーカス・ゴールドマンは、恩師ハリー・クバートのもとを訪れアドバイスを得るが、小節を書くには至らない。 そんな時、ハリーの家の庭から白骨死体が発見される。 それは、30年以上前にハリーの前から姿を消したハリーの恋人、ノラのものだった。 誰がノラを殺して、ハリーの家の庭に埋めたのか。 ハリーが逮捕され有罪が濃厚になったとき、マーカスはハリーの無罪を証明するため事件を調査し、その過程を本として出版することにした。 下巻の3分の1くらいまでは予想できた。 でもその後、二転三転する事件の真相を知りたくて、寸暇を惜しんで読みました。 そのくらい、面白かったし、結末はやはり衝撃ではありました。 しかし、二転三転する原因は、捜査の詰めの甘さであったり、作品ができてもいないのに高額の契約金で縛り、強引に出版に持ち込む出版業界の拙速のせいであったり、とにかくじっくり証拠固めをするなんてことが全くないせいだというのが、ちょっとなあ。 実際に私が事件に巻き込まれたとして、思いつきと悪意とこじつけで犯人にされたらたまらんなあと思ってしまった。 それにしても、誰もがみんな秘密を抱えていて、誰もがみんな正直ではない。 秘密を守るために手段を選ばないなんて、人としての浅ましさばかりが最後に残ってしまった。 いや、面白かったんだよ、本当に。

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2020/07/09

いやーーどんでん返しに続くどんでん返しでびっくりして何度かゆっくり読み返す箇所もあり。 見事に予想を裏切られた。 そして悲しい。 ハリーとマーカスの年齢を超えた友情も好きです。

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2019/05/13

上巻で色々引っ張っておきながら下巻で、勢い、やる気、面白さなど一気に失速する上下巻セットというのも多数存在するのだが、これはっ!期待を裏切る面白さ!しかも読めば読むほど面白さが加速する、マジで貴重な本だぞ。 そんでね、自分がこの本で好きな所はね、主人公の母親がメッチャ「おかん」な...

上巻で色々引っ張っておきながら下巻で、勢い、やる気、面白さなど一気に失速する上下巻セットというのも多数存在するのだが、これはっ!期待を裏切る面白さ!しかも読めば読むほど面白さが加速する、マジで貴重な本だぞ。 そんでね、自分がこの本で好きな所はね、主人公の母親がメッチャ「おかん」な人なんですよ。家でおかんアート(毛糸のドアノブとか)(キューピーのドレスとか)絶対作ってそうなおかんっぷりなんですよ。結局、愛って存在は結構うっとおしいもんなんじゃないのか?失った物に限って、美化してしまう物なんじゃないのか?

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2018/01/03

これはかなり読み応えがありました。舞台は米国ですが なんというかとても凝った構成で、また時代の流れをうまく表現した傑作と思います。

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