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ハリー・クバート事件(下) の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2018/01/03

これはかなり読み応えがありました。舞台は米国ですが なんというかとても凝った構成で、また時代の流れをうまく表現した傑作と思います。

Posted byブクログ

2017/11/04

下巻に入るやノラはハリーとの許されぬ恋の果てに横恋慕した男に殺されたことが明らかになりハリーは釈放された。物語はフィナーレを迎えると思いきや、繰り返すどんでん返し。真犯人は違うのか?ノラは何者なんだ?登場人物のそれぞれの人となりが二転三転する。立っては投げられ攻めては返されを繰り...

下巻に入るやノラはハリーとの許されぬ恋の果てに横恋慕した男に殺されたことが明らかになりハリーは釈放された。物語はフィナーレを迎えると思いきや、繰り返すどんでん返し。真犯人は違うのか?ノラは何者なんだ?登場人物のそれぞれの人となりが二転三転する。立っては投げられ攻めては返されを繰り返すかわいがりのような展開に読者として心身ともにボロボロにされ、最後まで騙され続ける(^。^)

Posted byブクログ

2017/06/20

アメリカはニューハンプシャー州の田舎町オーロラで33年前に失踪した美少女の白骨遺体が、町に在住の国民的大作家ハリー・クバートの自宅の裏庭から発見され、彼は殺人容疑で逮捕されます。彼の教え子であり、デビュー作がベストセラーとなった作家(ただし二作目が書けずに悩んでいる)でもあるマー...

アメリカはニューハンプシャー州の田舎町オーロラで33年前に失踪した美少女の白骨遺体が、町に在住の国民的大作家ハリー・クバートの自宅の裏庭から発見され、彼は殺人容疑で逮捕されます。彼の教え子であり、デビュー作がベストセラーとなった作家(ただし二作目が書けずに悩んでいる)でもあるマーカス・ゴールドマンは、自身の恩人であるハリーのために、事件の真相を探ることにします。 現代と過去を行きつ戻りつしつつ、次第に明らかになっていく事件の全貌、と思いきや次々にそれらが覆されるどんでん返しの連続に、1000ページ近いボリュームもあっという間の面白さです。 少女の失踪(殺人)と田舎町での人間模様という点では、過去にも「ツイン・ピークス」のローラ・パーマー殺人事件や、「ミレニアム 第一部」のハリエット・ヴァンゲル失踪事件がありましたが、本作も、被害者の15歳の少女ノラ・ケラーガンとともに、今後忘れられない作品になりそうです。 被害者のノラ自身が最も謎に満ちていて、彼女の本性はどういった人物なのかが最後まで気になりますし、彼女を取り巻くオーロラの人々も、事件を探っていく中で、様々な側面が見えてきて、みんなが怪しく思えてきます。 オーロラの町では部外者であるマーカスの目は、読者と同じ視線であり、彼と一体となって事件を追うスリルをひしひしと感じることができます。 ただ緊迫した場面ばかりでなく、ラブコメといってもいいほどの滑稽ないくつかの恋愛模様が描かれたり、マーカスと離れて暮らす母親との電話での会話では、「全く母親ってやつは」と思わせるようなやりとりにイラっとしたりクスッと笑ったりと、メリハリもしっかり効いてます。 オビにも書いてあるとおり、読み始めたら徹夜を覚悟した方がいい傑作だと思います。いい本に巡り会えました。

Posted byブクログ

2017/05/02

ついさっき、下巻を読み終わった。ちょっとしたロス状態に陥っている。 なんせ下巻もものすごく面白くて、ページをめくる手が止まらず(ページめくるのも、じれったくなるぐらい)寝てる時と風呂以外のほとんどの時間、この本に費やしていた。 謎だらけのノラ事件と、ベストセラー本、悪の起源、...

ついさっき、下巻を読み終わった。ちょっとしたロス状態に陥っている。 なんせ下巻もものすごく面白くて、ページをめくる手が止まらず(ページめくるのも、じれったくなるぐらい)寝てる時と風呂以外のほとんどの時間、この本に費やしていた。 謎だらけのノラ事件と、ベストセラー本、悪の起源、オーロラの町の人々。。。アミューズメントパークの巨大迷路に迷い込んだかの様な、出口の見えなさ。何これ?どうなってんだ!え、なんだって?!あれ、こいつじゃない。じゃあ、誰なんだよ!って頭の中で推理してたけど、私はまんまとこの著者に騙されていたし、ミスリードしまくってた。 そして全てが白日の下にさらされた時、それぞれがちょっとしたボタンのかけ違い、思い込みで起こった悲しい悲しい事なんだと分かって、胸がヒリヒリと痛んだ。師と弟子の別れのシーンにも。師はその後、どこでどう過ごしたんだろうか。。。 オマケで、主人公のマーカスと彼の母親との電話のやりがシリアスな本書の中で唯一、ちょっとしたお笑いコントになってて面白かったし、一緒に事件を追っかける警官のガロウッドはマーカスと憎まれ口を叩きあいながらも、相棒としてのキャラクターになっていく過程が良かった。

Posted byブクログ

2017/04/05
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下巻を読み、上下巻に分かれている理由が分かった。 モヤモヤする内容ではあるが、一読した人の感想を聞きたくなる本だった。

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2017/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

疎遠になっていた作家師弟が、かつて師匠作家が関係した事件に巻き込まれ、 弟子作家が刑事とともに数々の謎を解決しながら師弟愛を取り戻すとともにベストセラー作家になるお話。 ボリュームはあるが、作品の持つ勢いとリズムの良い訳文のおかげでとてもサクサク読める。 上巻の帯に「どんでん返しに次ぐどんでん返し」と書かれていたので覚悟はしていたが、終盤の怒涛のどんでん返し連発にページをめくる手が止まらない。 とても面白い小説に出会えて良かった、と思える作品。 愛だの何んだのは特に刺さらなかったが、嘘で練り固めた師匠の魂を、弟子が友人として解放していく展開にはグッと来た。 原作者もさることながら、訳者の橘明美さんが手がけた作品は今後も追いかけていこうと思う。

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2017/01/27

下巻も一気読み。まるで映画やドラマを見てるようで面白かったし 翻訳が「アレックス」シリーズと同じ方だったので違和感なく読めた。ただ上下巻で1000ページほどになる長編なので途中でまどろっこしく飛ばし読みしたくなる箇所もあったが..とても面白いのだが 個人的には 後半の怒濤の展開....

下巻も一気読み。まるで映画やドラマを見てるようで面白かったし 翻訳が「アレックス」シリーズと同じ方だったので違和感なく読めた。ただ上下巻で1000ページほどになる長編なので途中でまどろっこしく飛ばし読みしたくなる箇所もあったが..とても面白いのだが 個人的には 後半の怒濤の展開..は あまりにひねり過ぎのような気もしたし 読み終えても結局ノラが どんな少女だったのか ノラの人間性の真実は?というと いまひとつ納得できない部分が残る。ただそれを差し引いても「面白さ」という点では群を抜いていたと思う。

Posted byブクログ

2017/01/07

上巻・下巻一気読み。作家が主人公なので余計に入り込めたのかもしれない。上巻のラストが読みにくかったのだけがちょっとマイナス。アメリカの田舎らしさと、閉塞した世界や、ユダヤ人じゃないかと疑って豚肉を食べるか確かめたりとか細かいところも面白い。

Posted byブクログ

2016/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやあ、ディーバーのようなどんでん返しの結果でした。 結構、良かったです。 ただ物語が、説明のような話が長かったのはちょっと助長のような気もしますが、全てプロットだったので仕方ない。久々の星5つ。

Posted byブクログ

2016/12/13

繰り返しがあまりにも多くテンポの悪さを感じた。 上巻の恋愛小説みたいな部分はごっそりいらないし、謎を解決させずに、まるで結論が出たかのように登場人物に振る舞わせる手法は、バカにされてるみたいで苛立つし私には楽しくなかった。 何度も繰り返し、気づかなかった謎に振り回され、ギリギリで...

繰り返しがあまりにも多くテンポの悪さを感じた。 上巻の恋愛小説みたいな部分はごっそりいらないし、謎を解決させずに、まるで結論が出たかのように登場人物に振る舞わせる手法は、バカにされてるみたいで苛立つし私には楽しくなかった。 何度も繰り返し、気づかなかった謎に振り回され、ギリギリで解決するのはほんと稚拙で、読んでいて辛い。 何故こんな本で徹夜できるの? 最後に満を辞して持って来たどんでん返し()も完全に予想が付くし、そのトリックもひどいものだ。 人物をあれだけ描くなら主人公たちの青春物語にした方がよかったんじゃない?

Posted byブクログ