幸せのプチ の商品レビュー
琥珀と言う街を軸にして、時間を前後させながら、様々な人間模様を織りなしていくストーリー構成には驚きを隠せない。素晴らしい作品でした。
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久しぶりの朱川湊人さん。 東京の下町、都電の走る「琥珀」とう名の街を舞台にした連作短編集。朱川さんお得意のノスタルジックで温かい物語でした。個人的にはそれにホラー味が加わるとなお好きなのですが。 お気に入りは表題作の「幸せのプチ」 見た目は怖いけど実は優しくて強い、ゴリラ・モンス...
久しぶりの朱川湊人さん。 東京の下町、都電の走る「琥珀」とう名の街を舞台にした連作短編集。朱川さんお得意のノスタルジックで温かい物語でした。個人的にはそれにホラー味が加わるとなお好きなのですが。 お気に入りは表題作の「幸せのプチ」 見た目は怖いけど実は優しくて強い、ゴリラ・モンスーンことトキワさんが素敵だった。あんなお兄さんが味方に付いていてくれたら少年たちは百人力だったろうなぁ。 プチは琥珀に棲みついている白い野良犬の名前。プチが思ったほど物語に絡んでこなかったのが犬好きとしてはちょっと残念でしたが、スカイツリーが建った今でも東京のどこかに琥珀という町は存在していて、そこにはプチがいたらいいなと思う。
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【収録作品】第1話 追憶のカスタネット通り/第2話 幸せのプチ/第3話 タマゴ小町とコロッケ・ジェーン/第4話 オリオン座の怪人/第5話 酔所独来(スットコドッコイ)夜話/第6話 夜に旅立つ ちょっと不思議で、ちょっといい話。
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こういう感じが好きで朱川湊人を止めれれない。昭和の40年代ぐらいの、ちょっと不思議で懐かしい感じが、経験した世代にはたまらない。その時代の空気をたっぷり吸わせてくれる小説。琥珀はあるあるの連続です。野良犬のプチも子供達が通う模型屋も、オリオン仮面もありそう。
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内容(「BOOK」データベースより) 都電が走る、この下町には、白い野良犬の“妖精”がいる。口が悪くて、おせっかい。そんな人たちが暮らす町に、ちょっぴり不思議で、ささやかな奇跡が起きる時…ここも東京。1970&80年代の思い出とともに、あなたも追憶の彼方へ― 懐かしさと...
内容(「BOOK」データベースより) 都電が走る、この下町には、白い野良犬の“妖精”がいる。口が悪くて、おせっかい。そんな人たちが暮らす町に、ちょっぴり不思議で、ささやかな奇跡が起きる時…ここも東京。1970&80年代の思い出とともに、あなたも追憶の彼方へ― 懐かしさと切なさを書かせたら日本随一の名手です。表紙からして狙っている空気満載ですが、期待している人にはたまらない作品です。表紙に小さく出ている白い犬がプチで、どの話にもちょっとずつ出てきます。表題作はプチが主人公のです。 琥珀という東京の下町が舞台の連作です。40年代から現代までの間色々な人々の人生の移り変わりが描かれているあたりは、今までの作品を踏襲している為非常に安定感が有ります。今までのものよりも悲しみの部分を抑え目に、懐かしさを多めでブレンドしている為、切なさを求めていると若干物足りなさを感じますが、ぼんやりと自分が子供だったころの東京の街並みを思い出して気持ちよく物語に入って行けます。 友達や近所の人々今でも元気でいるだろうか?僕の事なんて覚ええていないだろうなあと思いながら、懐かしい町を歩きたくなります。
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278頁より 子供は親の「願望達成機」ではない。 まして見栄だの世間体を満足させるための 生き物でもないのだ。 291頁より 本当に優しい人というのは 同時に深い悲しみを知っているもの
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やっぱり朱川作品はいい!人々の喜怒哀楽を閉じ込めた琥珀という名前の東京・下町を舞台にした連作短編集でした。各章にはかわいい白い犬「プチ」のイラストが。ところがプチは出てきたり出てこなかったり。でも住人達はみんなこの白いナゾの犬を知っています。私も東京下町生まれのせいか、読後は自分...
やっぱり朱川作品はいい!人々の喜怒哀楽を閉じ込めた琥珀という名前の東京・下町を舞台にした連作短編集でした。各章にはかわいい白い犬「プチ」のイラストが。ところがプチは出てきたり出てこなかったり。でも住人達はみんなこの白いナゾの犬を知っています。私も東京下町生まれのせいか、読後は自分も琥珀の住人であったかのような錯覚にとらわれました。朱川作品のなかでもマイルドこの上ないでしょうけど、とても満足。一人一人みんながんばって生きてる。いつの時代も。どこの町でも。そんなふうに人間を信じたくなる気持ちにさせてくれます。
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登場人物の生まれ育った、もしくは、一時期を過ごした町への郷愁とか愛着に寄り添う感じの短編集。 琥珀という町が舞台というのが共通していて、お話ごとに時代が微妙にずれています。全体的にほっこりしたり、じーんときたりするストーリーで、商店街の雰囲気なんかにこちらまで懐かしさを感じる錯覚...
登場人物の生まれ育った、もしくは、一時期を過ごした町への郷愁とか愛着に寄り添う感じの短編集。 琥珀という町が舞台というのが共通していて、お話ごとに時代が微妙にずれています。全体的にほっこりしたり、じーんときたりするストーリーで、商店街の雰囲気なんかにこちらまで懐かしさを感じる錯覚もあったり。 でもプチの存在感が思ったより薄い印象。悪くはないけど、あんまり自分のなかに残らない読後感です。
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琥珀という町に生きた人たちのお話。 琥珀という町の刻んできた歴史のお話。 ふんわりとノスタルジックな印象の1冊。
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都市伝説はたくさんあれどきっともとになる話があってこそ。 ふが守っている町はどこかにあってほしい。 レトロだけどさみしさあり優しさあり。 でも花を大切にする人が多いところはやっぱりあったかい。
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