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幸せのプチ の商品レビュー

3.8

20件のお客様レビュー

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2017/03/03

琥珀という下町で起こった不思議な出来事。 この時代、そういや野良犬って結構いたっけな。追いかけられると怖くて、よく高い場所へ逃げたりしていたもんだ。 プチ(白い野良犬)は、やはり幸せを運んできていたんのだろう。にゃん吉さんのように。え、にゃん吉さんって、数年前にわが家によく遊びに...

琥珀という下町で起こった不思議な出来事。 この時代、そういや野良犬って結構いたっけな。追いかけられると怖くて、よく高い場所へ逃げたりしていたもんだ。 プチ(白い野良犬)は、やはり幸せを運んできていたんのだろう。にゃん吉さんのように。え、にゃん吉さんって、数年前にわが家によく遊びに来ていた野良猫。このニャンコが来ると仕事が決まったりしたもんだ。野良猫のくせに、そこそこ愛想も良かったもんで癒やされたなぁ。へへ。 近所の人とのつながりが濃い町もなかなかにいいんじゃないか? 田舎生活もそうだもの。 長く、長く住まないとね。

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2017/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『琥珀』の場所はこの辺、とGoogle見ながら読みました。 時間の厚みも重なって、本当にステキな街。

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2017/01/31

連作短編6作。 人はひとりでは生きるのは難しい。 だれかがそばにいてくれたら、それだけで幸せなんだな。

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2017/01/28

都電が走るこの下町には、白い野良犬の“妖精”がいる-。生活感が溢れ、地味なくせに騒々しい迷路のような路地。そこに生き、通り過ぎた人たちの心あたたまる6つの物語を収録する。 昭和40~50年代、地下鉄も都電も走る下町の架空の街(どの辺がモデルかはヒントが散りばめられているので何と...

都電が走るこの下町には、白い野良犬の“妖精”がいる-。生活感が溢れ、地味なくせに騒々しい迷路のような路地。そこに生き、通り過ぎた人たちの心あたたまる6つの物語を収録する。 昭和40~50年代、地下鉄も都電も走る下町の架空の街(どの辺がモデルかはヒントが散りばめられているので何となくわかる)を舞台にした、ノスタルジックな朱川湊人お得意路線の連作短編集。最後の6篇目で各話が収斂していく。ハート・ウォーミングな作品集であることは確か。 (B)

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2017/01/25

朱川ワールド満載、追憶のカスタネット通り、幸せのプチ、タマゴ小町とコロッケ・ジェーン、夜に旅立つなど連作6話。「幸せのプチ 町の名は琥珀」、2016.11発行です。都電が走る貧乏だけど美人ぞろいであたたかな人情が行き交う町が舞台です。店や登場人物が時代をこえてつながっています。町...

朱川ワールド満載、追憶のカスタネット通り、幸せのプチ、タマゴ小町とコロッケ・ジェーン、夜に旅立つなど連作6話。「幸せのプチ 町の名は琥珀」、2016.11発行です。都電が走る貧乏だけど美人ぞろいであたたかな人情が行き交う町が舞台です。店や登場人物が時代をこえてつながっています。町の佇まいそのものが、そこに暮らし暮らした人々が、すべて愛しく恋しく感じられる感動作です!読後の心地よい余韻に浸っています(^-^)

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2017/01/08

「琥珀」という町を舞台にした、しんみりほっこりする少し不思議な物語の連作。そこで生きる人たちそれぞれの物語が繋がって、あの人やこの人のその後がのちの物語で判明したりする部分も魅力的です。ノスタルジックで切なくて、レトロな雰囲気も読みどころ。 お気に入りは「タマゴ小町とコロッケ・ジ...

「琥珀」という町を舞台にした、しんみりほっこりする少し不思議な物語の連作。そこで生きる人たちそれぞれの物語が繋がって、あの人やこの人のその後がのちの物語で判明したりする部分も魅力的です。ノスタルジックで切なくて、レトロな雰囲気も読みどころ。 お気に入りは「タマゴ小町とコロッケ・ジェーン」。こういう友達っていいなあ、と思いました。そして気になるあの人たちのその後が、最後まで読めばちゃんと判明するのも良かった。

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2016/12/23

+++ 都電が走る、この下町には、白い野良犬の“妖精"がいる。 「きっとプチは、あの町で今も生きていて、たくさんの人たちを、小さくだけれど幸せにしているはずだ」 その町に生き、通り過ぎた人たちの心あたたまる物語。 銭湯の煙突が目立つ迷路のような路地は生活感が溢れ、地味な...

+++ 都電が走る、この下町には、白い野良犬の“妖精"がいる。 「きっとプチは、あの町で今も生きていて、たくさんの人たちを、小さくだけれど幸せにしているはずだ」 その町に生き、通り過ぎた人たちの心あたたまる物語。 銭湯の煙突が目立つ迷路のような路地は生活感が溢れ、地味なくせに騒々しい。口が悪くて、おせっかいな人たちが暮らす町に、ちょっぴり不思議で、ささやかな奇跡が起きる時…… 直木賞作家・朱川湊人さんの25万部を超えたベストセラー『かたみ歌』。東京・下町の商店街を舞台にしたノスタルジックでちょっと不思議なことが起こる連作はシリーズとなり、当時は最先端だった団地に舞台を移し(『なごり歌』)、今作もそのラインに連なるといってもいい。 高度成長期の昭和から平成までの都電が走る町を舞台に紡がれる「追憶のカスタネット通り」「幸せのプチ」「タマゴ小町とコロッケ・ジェーン」「オリオン座の怪人」「酔所独来夜話」「夜に旅立つ」の6つの物語。1970&80年代の思い出とともに、あなたを追憶の彼方へ誘います。 恋、友情、大切な人を喪った哀しみ、家族の絆……ラジオの深夜放送、昔ながらの喫茶店、赤い公衆電話、揚げたてのコロッケ…… 「きっと生きている限り忘れない。あの町の名は琥珀」 +++ 都電の走る、琥珀という名前の町で起こる日常のあれこれと、そこに暮らす人々のなんと言うことのない日々の暮らしの物語である。どこにでもありそうな出来事の向こう側にある人々の気持ちや、後々につながることごとの欠片が、ひとつずつ少しずつ積もり積もって町はできていて、そこに暮らす人々の心までも形作っているのだと、なにやらほっと懐かしい心地になれる一冊である。

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2016/12/15

朱川さんらしい、素敵にノスタルジックな連作短編集。 つなぐのは1匹の野良犬。 人懐こく、不思議な白い犬。 そして、舞台は琥珀という町。 昭和の雰囲気漂う下町。 時代が少しずつ移ろいながらも、登場人物も重なっている。 知らない町なのに、どこか懐かしい琥珀の町。 子どもの頃に住んでい...

朱川さんらしい、素敵にノスタルジックな連作短編集。 つなぐのは1匹の野良犬。 人懐こく、不思議な白い犬。 そして、舞台は琥珀という町。 昭和の雰囲気漂う下町。 時代が少しずつ移ろいながらも、登場人物も重なっている。 知らない町なのに、どこか懐かしい琥珀の町。 子どもの頃に住んでいたあの町に戻ったような、懐かしい夢を見た、そんな気がする。

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2016/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★2016年12月4日読了『幸せのプチ 町の名は琥珀』朱川湊人著 評価B+ 今回の作品は、日経新聞デジタル版で連載を途中まで読んでいたもの。 今までと変わらず昭和テイストの朱川ワールド全開です。ちょっと物悲しい、ちょっとホッコリする暖かな雰囲気もそのまま。朱川氏と同年代の私たちには懐かしいものがいつもより数多く登場。 日東科学プラモデル 妖怪シリーズ狂骨、ブルマァク・ウルトラホーク3号、サンダーバード4号、コーラ瓶ホームサイズ返却1本10円、ウルトラQ・ガラモン、F-4ファントムⅡ、エキスポ70・人類の進歩と調和、野良犬、狼少年ケン、どろろ、ポプラ社少年探偵シリーズ、東宝映画・決戦!南海の大怪獣、ウルトラマン・ジェットビートル、ウルトラセブン・ウルトラホーク1,3号、キャプテンスカーレット・エンゼル機、夏休みラジオ体操、東京発大垣行き各駅夜行列車 この中で半分以上分かる人は多分昭和30年代生まれでしょう?! 短編は6つ。これまで以上に最後は話が結びついて収斂整理されていく筋書きではありました。 1.追憶のカスタネット通り 病身の彼女から逃げ出た男が35年後に戻って見つけたものは? 2.幸せのプチ 昔からこの町に住むらしい幻の白い野良犬プチ 3.タマゴ小町とコロッケジェーン 小学校から大人になるまでの女友達の友情 4. オリオンの仮面 交通事故で息子を失った中年を温かく見守る町の住人たち 5.酔所独来夜話(すっとこどっこいやわ) 小料理屋の老女将の恋心 6. 夜に旅立つ 修行に旅立つ前に町の人々に挨拶する青年のほのかな恋心と決心 後半の4つがいい。最終話の夜に旅立つは、私も高校を卒業した春に乗ったことのある東京駅発の各駅大垣行きが登場。その当時の雰囲気が軽く描かれていて、とても懐かしいと思いました。あれは、きっと筆者もその頃に乗ったことがあるとしか思えない。 連載中に最初の2話を読んでいたので、今回読み直すかどうか迷いましたが、読んでみて良かった。 P288 大人だって、どうしても悲しみに耐えられない時ってものがあるものなんだ。そういう時は、そっとしておいてあげた方がいいんだよ。 P291 本当に優しい人というのは、同時に深い悲しみを知っているものなんだ。 P293 人間はコップみたいなもの、、、、、大切なのは中に何を入れるかってこと。

Posted byブクログ

2016/12/01

都電が走る、この下町には、白い野良犬の“妖精"がいる。 「きっとプチは、あの町で今も生きていて、たくさんの人たちを、小さくだけれど幸せにしているはずだ」 その町に生き、通り過ぎた人たちの心あたたまる物語。 銭湯の煙突が目立つ迷路のような路地は生活感が溢れ、地味なくせに騒...

都電が走る、この下町には、白い野良犬の“妖精"がいる。 「きっとプチは、あの町で今も生きていて、たくさんの人たちを、小さくだけれど幸せにしているはずだ」 その町に生き、通り過ぎた人たちの心あたたまる物語。 銭湯の煙突が目立つ迷路のような路地は生活感が溢れ、地味なくせに騒々しい。口が悪くて、おせっかいな人たちが暮らす町に、ちょっぴり不思議で、ささやかな奇跡が起きる時……

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