国家とハイエナ の商品レビュー
ソブリンとNGO、ハイエナファンドの三つ巴の闘い。 随所にみられる沢木容子氏に対する筆者の敬意と、パンゲア・カンパニーの効果的な背景説明が、いかにも黒木氏らしい。 リスクとリターンで成り立つ金融の世界において、誰かがリスクを取らねばカネは回らない。だからといって、ジェイコブスの...
ソブリンとNGO、ハイエナファンドの三つ巴の闘い。 随所にみられる沢木容子氏に対する筆者の敬意と、パンゲア・カンパニーの効果的な背景説明が、いかにも黒木氏らしい。 リスクとリターンで成り立つ金融の世界において、誰かがリスクを取らねばカネは回らない。だからといって、ジェイコブスのような存在を無制限に認めるのは道義的な疑問が残る。 最近の言葉でいえば”グローバルサウス”の指導者が、とてもリアリティあふれる形で描かれており、そこも見どころ。 個人的にNGOのタフネスには敬意を表しつつ、何かを絶対悪と定めて声を上げる手法は、それはそれで危ういのだろうとも再確認。 取り残されるのは、いつも大多数の声なき声である。 近々開催される黒木亮ファンの集いのため、再々読。 黒木氏の作品は大体拝読したが、この作品より後、日本の企業に焦点を当てた作品が多くなった印象(『アパレル興亡』、『島のエアライン』)。どちらかといえば、国際金融場裏を舞台とした物語が私にとっては好みであり、その意味でも『国家とハイエナ』はとてもとても興奮させられる一冊。
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面白かったんだけど、読み切るのが大変だった。 一応ハイエナファンドとアルゼンチンの和解で決着したという話だけれども、よくある小説のように特にオチがあるわけでもなく、いくらで合意に達したかという感じだった。専門用語も多いので全部理解しながら読むのが難しい。
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なんとか読みきったけど、訴訟中心のストーリーで、期待したハラハラドキドキ感やダイナミックな展開はなかった。
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破綻した国家の債権をタダ同然の安値で手に入れ、額面に金利や遅延損害金を含めた全額を払えと米国や英国の裁判所で訴訟を起こし、投資額の十倍、二十倍のリターンを上げる『ハイエナ・ファンド』をテーマにしたノンフィクション。彼らは、債権を回収するためにフランスの大手銀行を米組織犯罪規制法で...
破綻した国家の債権をタダ同然の安値で手に入れ、額面に金利や遅延損害金を含めた全額を払えと米国や英国の裁判所で訴訟を起こし、投資額の十倍、二十倍のリターンを上げる『ハイエナ・ファンド』をテーマにしたノンフィクション。彼らは、債権を回収するためにフランスの大手銀行を米組織犯罪規制法で法廷に引きずり出したり、債務国の原油を積んだタンカーを差し押さえたりもする。
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破綻国家の債務を二束三文で手に入れ、欧米で債務国相手に訴訟を起こし、投資額の10倍、20倍のリターンをむしり取る「ハイエナ・ファンド」、事実に基づいた小説。『ヴェニスの商人』のシャイロックも真っ青だ!
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腐敗した国家VS法律を立てにしたハイエナファンド。金融の世界にはつくづく人間の営みはないなと感じさせる本。定年位ストーリーを追い読む気が起きなかった。最後は読み飛ばして終了。非はテーマにあるのか?ストーリーか?自分の知識&読解力か?
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