さあ、気ちがいになりなさい の商品レビュー
第69回出張!アワヒニビブリオバトル@天神さんの古本まつり「古本・古書」で紹介された本です。チャンプ本 2020.10.18
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フレドリック・ブラウン初めて読んだけど内容と星新一の文章の相性がよすぎる、めちゃくちゃ贅沢だし天才の組み合わせだった。 特に子どものいたずらが思わぬことに発展する「おそるべき坊や」が好き。
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“星新一”訳ってだけで、もう読む気満々。 “村上春樹”訳の“サリンジャー”なんて目じゃない(…ごめんなさい)。 20世紀を代表するフレドリック・ブラウンの切れ味鋭い短編集を、これまた20世紀日本を代表する「ショートショート」の名手が訳した。 「狂気」が「滑稽」であるがゆえの「...
“星新一”訳ってだけで、もう読む気満々。 “村上春樹”訳の“サリンジャー”なんて目じゃない(…ごめんなさい)。 20世紀を代表するフレドリック・ブラウンの切れ味鋭い短編集を、これまた20世紀日本を代表する「ショートショート」の名手が訳した。 「狂気」が「滑稽」であるがゆえの「不気味さ」を切り取る。 地面に書いた円を示して「どちらが内側、外側?」と問いかける。 〇の中と思いきや、地球規模で見れば内・外の区別はない(森博嗣「笑わない数学者」)。 早い話、赤道で区切られた北と南に内と外はないということ。 表題作「さあ気ちがいになりなさい」は、そんな「ヒトの勝手な思い込み」を覆す。 「おそるべき坊や」は目に見えている状態には、とんでもないことが隠れており、目に見えないのは「偶然」であったことに思いが飛ぶ。 「電獣ヴァヴェリ」は、ついこの前まで電気がなかったことをすっかり忘れていたのに気がつかせる。 「沈黙と叫び」は、言葉遊びであるかのようで実は背筋が凍る。 天下のフレドリック・ブラウンに対して、星新一自作のショートショートより切れに乏しいと感じてしまうのは、贔屓のなにものでもない。 ところで「ノック」は競作?元ネタ? 「ノックの音が…」(ギ~ィ、扉が開き…)
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フレデリックブラウンものは実は生涯初めてだった。 星新一や筒井康隆や、SF 関係の文献で本当に度々登場する基本中の基本であるというようなことは認識していた。 感覚としてはショートショート的な切れ味の良い作品を想像していたのだが、設定こそ奇抜なのだが、話のひねり自体は論理的ととは行...
フレデリックブラウンものは実は生涯初めてだった。 星新一や筒井康隆や、SF 関係の文献で本当に度々登場する基本中の基本であるというようなことは認識していた。 感覚としてはショートショート的な切れ味の良い作品を想像していたのだが、設定こそ奇抜なのだが、話のひねり自体は論理的ととは行かず、イメージ的に落としたり馬鹿馬鹿しい方向に持っていくというような手法が多く見られた。 そういう意味ではカッティングエッジ感に乏しかったものの、 SF として楽しむことができた。 でもかと言ってこれが古典にして最高峰とは思えない。 感心して感動して思わず読後に声が出てしまうような作品は今まででも沢山あったが、本作の中ではこうした驚愕は一度もなかった。 SF 全集2長辺が2編載っているのでこれらを消化してから正しく評価したいとは思う。
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表紙買いしてから、大昔中学生の頃読んだ「火星人ゴーホーム」の著者だと知ってびっくり。 戦前戦後くらいのSFなのに、古さを全く感じないのは星新一の訳のせいかな? 静かな狂気、引き込む物語、読後の満足感。買ってよかった。
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フレドリックブラウンはSFでもミステリでも一流な人だが私はエドハンターシリーズが好きだ。こちら、彼の代表的な短編集は奇妙な味の短編であり、星新一訳となると読みたくなる。自分がナポレオンだと思い込んだ男の話。何が真実で何が虚構なのか、この応用がどれだけ多くのパターンを作って小説や映...
フレドリックブラウンはSFでもミステリでも一流な人だが私はエドハンターシリーズが好きだ。こちら、彼の代表的な短編集は奇妙な味の短編であり、星新一訳となると読みたくなる。自分がナポレオンだと思い込んだ男の話。何が真実で何が虚構なのか、この応用がどれだけ多くのパターンを作って小説や映画で展開されていることか。胡蝶の夢。わからないものだよね。
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火星人ゴーホームの作家、フレドリック・ブラウンの短編集。 星新一の名訳で読まずにいられない。 面白いと、メガネが落ちるんです(笑)
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最後にオチがあって面白かった! 難しかったお話もあったけれど、簡単なお話もあってどんどん読み進められた
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それぞれの話はまったく違う展開をみせるのだが、どの話にもちゃんとオチがある。話がうまいとはこういうことかと。とても楽しめました。
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さあ、気ちがいになりなさい。フレドリックブラウン先生の著書。奇妙だけれどとても面白くて最後までハラハラドキドキしながら楽しめる短編小説の数々。翻訳はショートショートで有名な星新一先生。星新一先生のファンの皆様には、ぜひ読んでほしい一冊です。
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