パレードの明暗 の商品レビュー
普通にミステリとして面白かったのですが、久々に石持さんの読んだのですが、やっぱり随所に変わった倫理観が垣間見えますね… まあ、シリーズとして、長編一冊と、短編で長く続いている珍しいシリーズですね。
Posted by
さくっと軽めの連作短編集。 猪突猛進型の新米警察官、彼女の雲の上の上司と座間味くん。 座間味君もパパかぁ(笑) 警視長が語る過去の事件に座間味くんが新しい光をあてる。 見事にひっくり返るのが愉快。 ま、それでいいの?という結末もあったけど。 ちょっと皮肉な展開ながら、ほんわかした...
さくっと軽めの連作短編集。 猪突猛進型の新米警察官、彼女の雲の上の上司と座間味くん。 座間味君もパパかぁ(笑) 警視長が語る過去の事件に座間味くんが新しい光をあてる。 見事にひっくり返るのが愉快。 ま、それでいいの?という結末もあったけど。 ちょっと皮肉な展開ながら、ほんわかしたラストの「お見合い大作戦」が1番好き。
Posted by
座間味くんシリーズ。同じパターンだが軽く楽し。食事がうまそう。本当に推理通りなら凄いな。 2016.11.25
Posted by
羽田空港の保安検査場に勤務する南谷結月は、日々の仕事に不満を感じていた。そんなある日、結月はある飲み会に同席するように言われる。行ってみた先に待っていたのは、雲の上の人である大迫警視長と、その友人・座間味くんだった−−。
Posted by
久々の座間味君シリーズ。美味しい料理とお酒の肴は事件の話。新キャラの存在がいいアクセントになってました。
Posted by
座間味くんシリーズとしては「月の扉」を入れると、4作品目。「座間味くんの推理」とサブタイトルがついてからは2作目になるのかな?前作から、大迫警視庁と彼(座間味くん)と現役の警察官が美味しい食事を楽しみながら、推理する展開になり、今回も機捜の女性警察官・南谷を迎えた短編集。相変わら...
座間味くんシリーズとしては「月の扉」を入れると、4作品目。「座間味くんの推理」とサブタイトルがついてからは2作目になるのかな?前作から、大迫警視庁と彼(座間味くん)と現役の警察官が美味しい食事を楽しみながら、推理する展開になり、今回も機捜の女性警察官・南谷を迎えた短編集。相変わらず、座間味くんならではの推理は楽しめる。しかし、「月の扉」からはもう15年ぐらい経った設定で、座間味くんがもう40近くで、しかも中学受験を迎える子供の親と言うことが一番驚いた!毎回変わるお店も実在するのか、すごく気になるところ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
石持浅海さんの新刊は、座間味くんシリーズの続編である。前作のレギュラーだった、科学警察研究所の津久井操は登場せず、新レギュラーとして警視庁女性特別機動隊の南谷結月巡査が登場。大迫は引き続きレギュラー。基本パターンはこれまで通りである。 熱意はあるが、警察官として視野が狭いと、教官に指摘された結月。座間味くんと大迫に引き合わされることになるのだが、大迫は警視庁のナンバー3に当たる警視長に就いていた。平巡査の結月に緊張するなというのは、無理な話だろう。 「女性警察官の嗅覚」。元警察官にして一児の母が、未然に防いだと思われていた、スーパーでの事件。だが、その裏の意図とは…。「少女のために」。現実にも聞く、唾棄すべき事件。これが本当なら、世論は警察官を支持するだろうな。 「パレードの明暗」。大学主催のパレードを狙った罠。今時、こんな「過激派」学生がいるのかね。その知恵を勉学に使いなさいよ。「アトリエのある家」。個展も開くほどの腕前のアマチュア画家を襲った悲劇。あのさ…ちゃんと施錠しておけっ! それで本望か? 「お見合い大作戦」。経験がないが、お見合いって、ここまで一計を案じないと、断りにくいものなのでしょうか。しかし、こんな無粋な座間味くんが、家庭持ちだとは…。「キルト地のバッグ」。日本に生まれ育つと、彼女の決死の決意は、想像もつかないだろう。 最後に「F1に乗ったレミング」。近年頻発する、ゲリラ豪雨。こういう事故も実際に聞くが、何だよその行動…。この後、アメリカでの研修に旅立つ結月。「行ってきます」と爽やかに終わるが、座間味くんと会ってみて、視野は広がったのかね。 すべて座間味くんの想像に過ぎないのは、前作までと同じだが、全編に共通する疑問を抱かざるを得ない。人間って、こんなに臨機応変に、計算が働くものなのだろうか? 納得感はシリーズ中最も低い。シリーズとしてはもう限界かもしれない。 座間味くんの奥様は、いつもこのように裏を読まれているのだろうか…。
Posted by
【収録作品】女性警察官の嗅覚/少女のために/パレードの明暗/アトリエのある家/お見合い大作戦/キルト地のバッグ/F1に乗ったレミング 物事というのは視点を変えることでがらっと解釈が変わるのだという見本のような作品集。考えすぎではと思える部分もあるが、視野が広がるのは面白い。
Posted by
座間味くんシリーズ四作目。 表紙の可愛さが尋常ではなく、タイトルの響きもいいのでめったにしない「単行本の新刊購入」をした。 結果、後悔はしなかった、と言えるだろう。 まず断っておくが、この本にも石持浅海初見の人が注意しなければならない彼独特の倫理観が見られる。座間味くんは時に限...
座間味くんシリーズ四作目。 表紙の可愛さが尋常ではなく、タイトルの響きもいいのでめったにしない「単行本の新刊購入」をした。 結果、後悔はしなかった、と言えるだろう。 まず断っておくが、この本にも石持浅海初見の人が注意しなければならない彼独特の倫理観が見られる。座間味くんは時に限りなくクロに近い人間を熱く擁護するので、「えっ?気持ちワル……」と思う人も大勢いると思う。ファンの私ですら「気持ち悪いな~(快感)」と思いながら読んでいた。また「少女のために」の一編では、座間味くんが事件から得た教訓を語るのだが、「え?それ、そういうことなの?私が変なの?」と頭に混乱をきたした。 また、石持作品によく出現するキーワードは「成功者・失敗者(敗北者)」。これは恩田陸でいう「デジャビュ」のようなものであると認識していて、ファンとしてはそのワードが出てくると「やったー!」と高揚した気分になる。本作にもさりげなく出ているので探すのも一興。 石持作品には、うなずきながら首を振る器用な登場人物が多いのだが、今回は「一度うなずき、すぐ首を振った」等に言いかえられている。それでもなんかクドいけど。 登場人物(特に座間味くん)礼賛もそこまでしなくてもいいような……と思う時がある。なんかムズムズする。また、徐々に話の論点をずらされている感じを受け、やや強引に思える話もある。 「どういうことだい?」に対する座間味くんの応答が毎回「どうもこうも」なので、なんか上から目線だな~と気になった。(といっても座間味くん、もう40歳前後なのか。座間味くんの長編が読みたいと思っていたけど無理そうか……。) それでも★4にしたのは、一日で一気に読める石持的視点の面白さに加えて、二作目三作目よりも好ましいと思える点がいくつかあったからだ。 突拍子もないテロ事件が多かった二作目に比べ、地に足がついた設定を扱っていて、しかもその設定の書き込みも十分で、安心して読むことができた点。 個人的に三作目は文章が間延びしている気がしたのだが、本作は必要な情報を的確な分量で書いていて無駄がないと感じた点。 また、(個人的に)石持作品の主人公の「わたし」はどうしても男に思えてしまうのだが、今回は先に明示してあり混乱しないのも良かった。 「お見合い大作戦」が一番面白かった。次点「アトリエのある家」。表題作は微妙だったので、響きだけでタイトルに選ばれたのかな~と思った。
Posted by
座間味くんシリーズの短編集。 過ぎた事件を警察官僚が語り、安楽椅子探偵が既に決着したように見える事件をひっくり返す。と、構造は前作前々作と同じ。 見所は明快で、悪くはない。しかし、少し端的に過ぎる。一話のページ数自体少なく思うし、話に厚みがない。 今回は、新たに登場人物を加えてい...
座間味くんシリーズの短編集。 過ぎた事件を警察官僚が語り、安楽椅子探偵が既に決着したように見える事件をひっくり返す。と、構造は前作前々作と同じ。 見所は明快で、悪くはない。しかし、少し端的に過ぎる。一話のページ数自体少なく思うし、話に厚みがない。 今回は、新たに登場人物を加えている。一冊を通して読んだ際には、彼女の成長譚にもなるので意味はあるのだが、必然性も、加わることによる強い効果もなかったように思う。 総じて、もうひとつ物足りないという印象。事件語りをもっともっと分厚くして、伏線と回収をビビッドに見せて欲しかった。 3-
Posted by