からくさ図書館来客簿(第六集) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
時子さまの成長が、しみじみと心地よい物語でした。 それを思うと、篁との関係が、この程度の描写で終わっているのはよいことに感じました。これまでも時どき差し込まれていた篁の恋愛感情を思わせる表現は、読んでいるとつい不自然な挿入に思えていたことですし。(彼女を労わり見守っている心の描写は、自然で丁寧なものだったのにね……。) 生まれ変わった後はともかく、冥官でいる間はのんびりと擬似父子・兄妹、師弟の時間を楽しみながら歩んでもいいんじゃないかな。
Posted by
【古都・京都に佇む私立図書館。不思議な力を秘めた館長さんと愛弟子が踏み出す、新たな季節】 冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。“偽書”を紐とき“道なし”を天道へ導く。そんな篁たちの役目は、現世にも天道にも豊かな縁を結んでいた。 愛弟子・時子が自らの...
【古都・京都に佇む私立図書館。不思議な力を秘めた館長さんと愛弟子が踏み出す、新たな季節】 冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。“偽書”を紐とき“道なし”を天道へ導く。そんな篁たちの役目は、現世にも天道にも豊かな縁を結んでいた。 愛弟子・時子が自らの成長の証と向き合うなかで現れた“道なし”は、伊勢神宮に仕えた最後の斎宮・祥子内親王。 時子が篁に提案したのは、からくさ図書館に集うお客様の力を借りる方法で……。 ひと巡りする季節。長い時を越え、時子が篁に贈る歌。 二人は、かけがえのない春へと歩き出す――。 悠久の古都で紡ぐライブラリ・ファンタジー、第六集。
Posted by
- 1
- 2