傷だらけのカミーユ の商品レビュー
三部作完結編。 イレーヌを失った悲しみを幾分か克服できたのか、 アンヌという恋人が出来たカミーユ。 でも冒頭からそのアンヌが宝石強盗に襲われ重傷を負う。 周囲に恋人だと言えないまま事件をひとりで解決しようとするカミーユだったが。。 最初の段階で引っかかる部分があり、 あ、これ...
三部作完結編。 イレーヌを失った悲しみを幾分か克服できたのか、 アンヌという恋人が出来たカミーユ。 でも冒頭からそのアンヌが宝石強盗に襲われ重傷を負う。 周囲に恋人だと言えないまま事件をひとりで解決しようとするカミーユだったが。。 最初の段階で引っかかる部分があり、 あ、これはミスリードさせようとしてるなと感じた。 中盤で犯人が確定し、あとはカミーユがどのように事件の幕を引くのかだけが気になり読み終えた。 なのでどんでん返しもなく、意外性もなく終了。 三部作としてはちょっと尻すぼみな感じだなぁ、と感想を書こうとしたら… なんとスピンオフ的な一冊が出版されている! 相棒はいつもスマートでおしゃれで完璧な男ルイと 猫のドゥドゥーシュ。 これは読まねば!
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とうとう読み終わっちゃった………… 1巻2巻ほどの苛烈さはないけど、じわじわと首を絞められているような閉塞感が常にあった。そして寂しい読了感だった。 開始早々前作で好感度爆上がりのアルマンが故人になってて思わず本置いちゃった。悲しい……。 黒幕は正直登場人物紹介でマレヴァル出てきた時点で察してたけど、彼も彼で憎みきれない人だったなあ。 逆恨みに違いない憎悪を燃やしながら、それでも『おれはこいつが本当に好きだった』の一文があるのがつらい。この本の中で一番好きな文かもしれない。カミーユが憎しみと一緒に彼に対する親愛を失ってないのがまた……。 ルイもやってきて輝かしい時期のヴェルーヴェン班を思い出させる面子が揃うけれど、もうアルマンはこの世にいないしマレヴァルは罪人に堕ちたし、カミーユも警官人生は風前の灯で、ただひとり残ったルイがかわいそう。親友を助けさせてもらえなかったル・グエンも。 ルイとカミーユは「すぐ戻ってきます」って別れたのが最後になってしまうんだろうか。 アンヌとの最後の会話と誰もいないアトリエへの帰還が物悲しい。 いてほしいけど絶対にいてほしくなかった、みたいな感じが……。 母のアトリエで母への複雑な思いに蹴りをつけた後に、亡き妻に関する悪夢に区切りをつけたんだなぁ。 カミーユの今後が心配。世を儚んだりしないかな……。もうこれ以上傷つくことがありませんように。 ただただひたすら寂しい終わりだった。 2.5巻も買ったので余韻を噛み締めながら在りし日のヴェルーヴェン班の話も読む。
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シリーズ3作目にして最終章。 前作のアレックスが良すぎて平坦でつまらないなぁと感じたが、終わってみたら良くまとまった良作。 3作通して壮絶な人生を送るカミーユ。 彼の過去があるのでどんどん暴走し深みにはまって一人ぼっちになっていく姿は悲しいものがあった。 頼れなかったしね。 何も信じられなくなるまさに題名通りの傷だらけのカミーユ。 結局のところ母ちゃんに収まるのか。
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よくもこんなに登場人物を容赦なくひどい目に遭わせられるものだと思う。 犯人の動機が、その暴力や犯罪の苛烈さに到底見合わないんですけど。 暴力がトゥーマッチなところは減点かな、とはいえさすがに超ベストセラーシリーズ。めちゃくちゃ面白かったです。
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3部作の最終作。 カミーユってこんなにカッコよかった? 強く堂々と優秀な仕事っぷりを発揮するカミーユ。 今作も難事件を担当し、解決に向けて動き回るのだが、ホント傷だらけ、特徴的な体型を想像するといたたまれない。 シリーズならでは、前作、前々作からの登場人物たちの関係から、 悲しみ...
3部作の最終作。 カミーユってこんなにカッコよかった? 強く堂々と優秀な仕事っぷりを発揮するカミーユ。 今作も難事件を担当し、解決に向けて動き回るのだが、ホント傷だらけ、特徴的な体型を想像するといたたまれない。 シリーズならでは、前作、前々作からの登場人物たちの関係から、 悲しみ〜アレックス〜傷だらけ と順番を守って読むのがベスト。
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ヴェルーヴェン警部3部作読み切りました。 猟奇的かつ残酷な描写多数で心臓に悪い。 でも予想外のストーリーとハラハラする展開の連続なので、読むの中断したくないくらい面白いんだよねえ。 ただ、今回は容赦が無かったというか…ホント“痛み”と“悲しみ”しか残らなかった。 作品としてはめち...
ヴェルーヴェン警部3部作読み切りました。 猟奇的かつ残酷な描写多数で心臓に悪い。 でも予想外のストーリーとハラハラする展開の連続なので、読むの中断したくないくらい面白いんだよねえ。 ただ、今回は容赦が無かったというか…ホント“痛み”と“悲しみ”しか残らなかった。 作品としてはめちゃくちゃ面白いけど、やっぱこれは堪えるな。
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アレックスを読了後、こちらが先だったのかととりあえず読んでみたら…。 アレックスを凌ぐ(上回る)残酷な描写と、ヴェルーヴェンにすでに親しみを覚えてしまっていて、アレックスで結末を知っているのに、どうにかどうにかと思いつつ読み進めた。 1章がやたらに長いな…と、2章に入って顎が外れ...
アレックスを読了後、こちらが先だったのかととりあえず読んでみたら…。 アレックスを凌ぐ(上回る)残酷な描写と、ヴェルーヴェンにすでに親しみを覚えてしまっていて、アレックスで結末を知っているのに、どうにかどうにかと思いつつ読み進めた。 1章がやたらに長いな…と、2章に入って顎が外れるかと思うほどの…。え? そこからの疾走感と、頭の混乱と、なんとなく犯人はわかっていたけどそれどころじゃない。 答え合わせに何度もページを手繰ることになった。
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カミーユは、いつになったら落ち着けるの? これ以上カミーユに悲劇がおきるの? 傷だらけって!? 3部作の3作目。 今回の暴力シーンは、よく生きていられたなと思った。 ずっとアンヌの怪我の様子が描かれていたから余計に生々しく痛々しかった。 カミーユに安らぎを。
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なぜだか早い段階で犯人がわかってしまったのは残念だが、自分のディテクティブスキルがあがったということでよしとしよう。
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ヴェルーヴェン3部作の最後、これまたあきれるほどの忘れっぷりで我ながら驚いた。それにしても再読して作品の魅力が倍増したように思う。ルメートルの他の長編も久々に挑戦してみようか。
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