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疑医 の商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2023/09/30

久々に仙川さんの小説を読了。 医療ミステリーといえど、他の医療小説とは違った視点で描かれる仙川さんの小説が好きで一時良く読んでいた。 今作もとても面白い! 寝食の時間が惜しいと思える位入り込み没頭した。 自然療法を推奨する脳神経外科医香山は天才なのか疑惑の医師なのか…湾岸国際医...

久々に仙川さんの小説を読了。 医療ミステリーといえど、他の医療小説とは違った視点で描かれる仙川さんの小説が好きで一時良く読んでいた。 今作もとても面白い! 寝食の時間が惜しいと思える位入り込み没頭した。 自然療法を推奨する脳神経外科医香山は天才なのか疑惑の医師なのか…湾岸国際医療都市構想に彼を目玉にしようと画策する都知事、その裏で巧みに手柄を上げようとする東都新聞の狸記者、地味で真面目そうな香山の片腕都留…4人の裏にある真実はいかに! 裏切られながらも真実を追求する二人の女性記者の奮闘振りにグイグイ引き込まれてしまう。 八方塞がりになりながら諦めない彼女らの姿はこれぞ記者なのか… 人間である前に記者なのか?と思わず顔を顰めてしまいそうな彼女らの行動、発言、局面もチラホラ見受けられ、でも真実を暴く、伝える…とはこういう事なのか… 被害を拡大させたくない、その思いは間違いなくあるのだろうが何となくそのやり方が…執着がかなり不快。ただこれ無くしては記者は務まらず、これがリアルなんでしょうね。 ストーリーは面白かった。凄く面白かった。 が、個人的に登場人物、誰1人好きでない!笑 面白かったぶん、記者としての嫌な部分も存分に見ちゃったなという印象です。 仙川さんへの再熱が! また他の小説も読も!

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2023/04/16

医療ミステリーというよりはマスコミのお話に比重が置かれている感じですが面白かったです。血液で特定の蛋白を検出して未破裂の脳動脈瘤の治療にサプリと食事、運動療法で治療をしていくというにわかには信じられない治療をしている香山医師は名医なのか、詐欺師なのか。電車の中で読みましたが、降車...

医療ミステリーというよりはマスコミのお話に比重が置かれている感じですが面白かったです。血液で特定の蛋白を検出して未破裂の脳動脈瘤の治療にサプリと食事、運動療法で治療をしていくというにわかには信じられない治療をしている香山医師は名医なのか、詐欺師なのか。電車の中で読みましたが、降車駅で降りるのを忘れそうになるくらい入り込みました。

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2021/08/16

脳卒中の治療法をめぐる、記者たちの奮闘を描いた作品です。難しい感じなのかなと思いましたが案外サクッと読むことができました。

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2018/11/18

自然療法を推奨する医師を追求する女性記者たちの物語。 ・特報 ・疑義 ・追及 ・対決 ・背信 ・決着 東京都の湾岸国際医療都市構想のスクープを報じることになった東都新聞で、構想の目玉となる自然療法を推奨する香山医師を取材することになった速水絵里子。 香山を取...

自然療法を推奨する医師を追求する女性記者たちの物語。 ・特報 ・疑義 ・追及 ・対決 ・背信 ・決着 東京都の湾岸国際医療都市構想のスクープを報じることになった東都新聞で、構想の目玉となる自然療法を推奨する香山医師を取材することになった速水絵里子。 香山を取材し記事を書くが、科学グループの「潰し屋サーヤ」の異名をとる皆川沙也に眉唾物と否定されるも、結局記事として出る。 しかし香山の治療を受けた者から死亡するケースが出て、ネットでも批判の火種が付く。 速水は挽回しようと香山の治療法を取材をするが、他の医師からも専門的な意見がもらえず、苦悩する。 皆川も加わり、事の真相を取材していくうちに、行政との黒い癒着の影が。 医療世界に正しい光を当てることができるか? 奮闘しているのは分かりますが、結末がなんとも消化不良。 しっかりと最後まで書いてほしかった。

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2017/12/05

初仙川さん。 医療ミステリーたくさんお書きになっているのですね。 この医者は天才なのか、否か。 真相を探る、タイプの違う女性記者がよかったかな。

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2017/11/28

最近、ガンやその他の病気に対するそれぞれ正反対ともいえる治療法を提唱する著作物の新聞広告への掲載が散見される。 これも、高齢化の進展により、健康不安社会となった日本を象徴する出来事だろうか。 そんな現代をリアルに描いた医療ミステリー。 脳卒中は手術せず、自然療法で完治すると主張す...

最近、ガンやその他の病気に対するそれぞれ正反対ともいえる治療法を提唱する著作物の新聞広告への掲載が散見される。 これも、高齢化の進展により、健康不安社会となった日本を象徴する出来事だろうか。 そんな現代をリアルに描いた医療ミステリー。 脳卒中は手術せず、自然療法で完治すると主張する脳外科医。 彼は患者を真に思う正義の医者なのか、それともいかさまな治療で患者を惑わす疑惑の医者なのか。 二人の女性記者が、真相を求めて関係者の取材に奔走する。

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2017/03/11

2015.6〜2016.8に雑誌連載されたものの文庫版です。早速、読んでみました。 新聞社に勤める面々、医者、政治家少しが登場する物語でした。仙川環作品は22冊目になるので、少し飽きてきたのかな?迫力不足を感じました。

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2017/01/29

仙川環さんの医療ミステリーが好きで手に取った本だったが、医療というより、記者の奮闘記という感じだった。でも、これはこれで面白かった。

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2016/11/14

本作には色々な要素が入っている…最近の医療は、面倒な検査や高額な薬剤や手術が多い他方、「どうしてもそれらが必要なのか?!」と素朴に人々が思わないでもない状況かもしれない。そうした中、正面からそれに異論を唱えるような医師が華々しく現れる…そして、華々しく台頭する人物の背後には、何や...

本作には色々な要素が入っている…最近の医療は、面倒な検査や高額な薬剤や手術が多い他方、「どうしてもそれらが必要なのか?!」と素朴に人々が思わないでもない状況かもしれない。そうした中、正面からそれに異論を唱えるような医師が華々しく現れる…そして、華々しく台頭する人物の背後には、何やら各々に様々な思惑を抱いた人達が蠢く…こういう“事件”に関わりを持ってしまった女性記者達…彼女達の「人生の在り方」、「何を求めて仕事をするのか?」、「会社勤めの中での在り方」というような“生き様”のこと…やや不器用な速水絵里子に対し、人脈や知恵を駆使して色々な手を次々に打つ皆川沙也…そういう各々の持ち味が活きる型での「チームの奮戦」も面白い…こうした様々な要素が絡まり合いながら、物語は淡々と展開する…そして「続き?」と気になって、頁を繰る手が停められない… 様々な要素が入り込んだ、複雑な味わいのカクテルのような作品だと思った…主要視点人物の2人が考えることに共感する面が在る他方、作中の事件のような話しに「深いリアリティー?」と感じられる辺りが何やら怖くなる…お奨めな作品だ!

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2016/11/01

脳卒中を独自に開発したサプリで治療するカリスマ医師が湾岸国際医療都市構想の目玉になる事をスクープした主人公の女性記者が実はイカサマ医師だった事を知り空回り奮闘しながら挽回して行く。重いテーマの割には軽く医療ミステリーっていうより記者の奮闘記っぽいけど面白い。

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