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顔のない男 の商品レビュー

3.6

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/03/03

残念です。内容が悪くて星1つにするわけではありません。 シリーズの日本語版が3巻でストップしてしまったからです。 著者のwikiを見ても6巻まであるみたいなのですが、ハーパーコリンズ・ジャパンからは一向に出る気配がありません。 (4巻の原著は2019年に出版されています) なので...

残念です。内容が悪くて星1つにするわけではありません。 シリーズの日本語版が3巻でストップしてしまったからです。 著者のwikiを見ても6巻まであるみたいなのですが、ハーパーコリンズ・ジャパンからは一向に出る気配がありません。 (4巻の原著は2019年に出版されています) なので、今からこのシリーズを買う人は3巻で中断しなければなりません。(2巻と3巻には4巻以降の繋がり示唆する導入部もあるのでなおさら消化不良に終わる) 自分はこのシリーズが好きでした。 本当はカリン・スローターの警察ものシリーズを読みたかったのですが、カリン・スローターの著書は上下に分割されて分断本になってるので読む気が失せました。 なので、上下分割されてない1冊本にまとめられた警察シリーズものを探していたところ、ファビアン・リスクのシリーズに出会ったわけです。 著者はスウェーデン出身で小説の舞台もスウェーデンですが、アメリカライクな警察ものに仕上がっています。 端的に言うと、サイコパス連続殺人犯 VS 少し人材に問題がある警察の犯罪科の面々、という構図です。 殺人犯たちは、それはもうやることなすこと大仰でダイナミックで警察をあざ笑うようなことをしてきます。 立ち向かうスウェーデンとデンマークの警察官たちは、内輪でいろいろと問題があるわけですよ。(傲慢な上司、一匹狼、トラウマ持ち、お笑い担当、酒癖悪い、高慢ちきなど) そんでもって、犯人の動機もやることも複雑で、何度となく前ページを読み返す必要に迫られる展開になっています。 派手なアメリカ警察なモノに、北欧の繊細な心理描写が加わった感じで、個人的には面白く読めました。 最初にこの「顔のない男」を読んで、「これはもう全シリーズ揃えるしかない」ってすぐ決意に至りました。 だがしかーし! 待てども待てども4巻が発売されない・・・。 原著では2019年には出てるわけです。今までは、原著が出てから1年ほどで日本版が出ていました。 よって、ファビアンリスクの日本版シリーズは頓挫した、と考えるに十分なわけです。 今から「顔のない男」を読んでも、その先に幸せは無いわけです。 むしろ本書が面白かったら、読者にとっては余計に酷いことになります。 一応、1巻ごとに完結はしているけれども、3巻目の最後には4巻以降の導入部がありますし、2巻目にも4巻以降で出てくることになる人物の描写が少しあります。 4巻以降の物語の舞台設定をチラチラ見ながら、3巻でぶった切られても平気な人だけが買えばいいかな・・・。

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2021/11/29

気持ち的には星4ではなく3.5かなぁ。 北欧感は出ていて(そりゃ舞台がそうだから当たり前なんだけど)雰囲気に浸れるし、展開に映画みたいなスピード感があるのも読んでいて飽きが来なくて良い。登場人物の言葉から察するにファビアンは渋くてカッコイイおじさんのようだし、自分の想像の中で動か...

気持ち的には星4ではなく3.5かなぁ。 北欧感は出ていて(そりゃ舞台がそうだから当たり前なんだけど)雰囲気に浸れるし、展開に映画みたいなスピード感があるのも読んでいて飽きが来なくて良い。登場人物の言葉から察するにファビアンは渋くてカッコイイおじさんのようだし、自分の想像の中で動かすにしても楽しい。 若干の不満は、細かいところの辻褄合わせが放棄されている点。犯人の動機の部分とか(「注目を浴びない」ことが猟奇殺人に結びつくかなぁ??それに、卒業アルバムの写真とかさすがに業者や学校がきちんと確認するでしょ…)、殺し方の部分とか(例えばカミラの目を結局どうやって攻撃したのかとか)、緻密さが強調されている犯人の割には、方法が説得力に欠ける運任せのような要素があった。あとは、警察側の動きにしても、「さすがにそんなヘマはしないのでは…」みたいな流れがいくつかあり(瀕死の重傷を負ったデカを医者もいない雑居ルームに移したりするかなー?)もう少し背景の説明がしっかりあっても良かったかなー、というのが正直な感想。 家族との確執の部分は、人間味を出すために必要な要素でもあるのだろうけど、個人的には、前作でもそうだったしもうそろそろお腹いっぱいという印象。家族が巻き込まれてお父さんが必死に助けようと頑張る!という展開も、まぁよくあるパターンなので「うーん…」という感じ。 あ、でも、細かいところだけど、たまに出てくる食事のシーンはなぜか惹かれることが多かった。疲れた後の珈琲&クリームたっぷりのケーキとか、仕事中にダッシュで食べるポテト&コーラ&チーズバーガーとか。なんだろ、自分の生活とかぶるからかな。読んでいる最中に思わずマックでバーガーのセットを注文してしまったこともある。 この一作でどうこうではなくて、シリーズものとして、全体の雰囲気を楽しみつつ読んでいくのがいい気がする。

Posted byブクログ

2021/01/09

次々と起こる同級生を狙った殺人事件。 犯人と思っていた者も殺されてしまう。 一体誰? クラスにいたのに空気みたいに存在感の薄い者の復讐。 何もされなかったことに対して。 読み応えがある一冊でした!!

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2019/09/02

日記にミスリードされたなあ。そして切ない。 他人に認知されないというのは本当につらくてさみしいことだと思うけど、だからといって、ねぇ・・・

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2019/03/05

海外ミステリの入り組んで厚みのあるストーリーはすごく好き。 なんだけど、すでにそういう作品をいくつか読んできたというこのタイミングが悪いのか、そういうウケる要素をもれなく入れたソツのない作品という印象。 これだけの人を殺すにしては動機が弱すぎる気がするし、社会に出て何年も経って...

海外ミステリの入り組んで厚みのあるストーリーはすごく好き。 なんだけど、すでにそういう作品をいくつか読んできたというこのタイミングが悪いのか、そういうウケる要素をもれなく入れたソツのない作品という印象。 これだけの人を殺すにしては動機が弱すぎる気がするし、社会に出て何年も経ってからというのも説得力が無いと思う。 そしてこういう作品に出てくる刑事の奥様は何故自分が刑事と結婚したことを忘れ去ったように定時で帰ってきて子供の面倒を見るように言うの?この職業の人にそんなこと無理なのだから違う解決策を見つけるべきでは?とテンプレ奥様のイライラを見るたびに思う。 家庭崩壊の危機、 後先考えずに性的暴力を振るう上司、 残虐な拷問殺人の様子、 自殺願望でも抱えてるみたいに無断で単独行動に走る探偵役、 なんで犯人の名前を手に入れたのにチームに連絡もせずに帰宅してるの? というところが弱いなーとか、ミレニアムの二番煎じみたいだなぁとか思いつつもそれなりにハラハラしながら楽しく読みました。 登場人物たちは、犯人とクズ上司以外は魅力的で、ほかの活躍も読みたいなと思わせる感じでした。 最後らへんのポスターのくだりとか、残りの殺人の説明とか蛇足だと思う。

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2018/06/11

事件は解決したけどほとんどの人が救われなかったのは果たしていいのか?? 面白かったけどかなり残酷なので好き嫌いはあるかな。あとはやっぱこれは事件解決と言えるのかどうか、っていう結末。犯人に出し抜かれっぱなしだったかな、と。 海外の作品ってだいたい犯人の独白があるよね。そしてそ...

事件は解決したけどほとんどの人が救われなかったのは果たしていいのか?? 面白かったけどかなり残酷なので好き嫌いはあるかな。あとはやっぱこれは事件解決と言えるのかどうか、っていう結末。犯人に出し抜かれっぱなしだったかな、と。 海外の作品ってだいたい犯人の独白があるよね。そしてそれらがだいたいミスリードを誘ってるよね。あれがなんか海外の作品読んでいる感ある。 あと海外の刑事さんはだいたい家族とうまくいってない。この二点はしっかり抑えられています笑 2018.6.10

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2018/05/29

★3.5 度重なるどんでん返しと飽きさせない怒濤の展開はさすが脚本家といったところだが、色々なことを無理矢理詰め込み過ぎている気がする。 続きが気になってハイスピードで読めるものの、主人公が初めから謎のスタンドプレー強行キャラで、それがなぜなのかよく分からずもやもやするし、その...

★3.5 度重なるどんでん返しと飽きさせない怒濤の展開はさすが脚本家といったところだが、色々なことを無理矢理詰め込み過ぎている気がする。 続きが気になってハイスピードで読めるものの、主人公が初めから謎のスタンドプレー強行キャラで、それがなぜなのかよく分からずもやもやするし、その主人公をはるかに上回る厭キャラ警視エピソードには正直うんざり。スウェーデンとデンマーク警察の対立を書くのはいいとしても、こんなキャラ設定にする必要があるのだろうか(しかも無能…)。というか、極端な話、デンマーク警察登場の必要性も無いような…。 北欧ミステリーにはありがちな家庭内不和も、チームを蔑ろにするスタンドプレー好きな主人公設定もどこか中途半端。シリーズとしての魅力はいまいちなので、2作目以降は読むかどうかは分からない。いっそ単発ものでいい話だったかな。事件の終盤、いくら何でも犯人雑過ぎる…(作者が雑なのか)。

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2018/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

刑事ファビアン・リスクは、仕事や家庭の様々な問題を解決するために、ストックホルムから南のヘルシンボリへやってきた。そこはファビアンの故郷でもあった。 が、再出発を図ろうとしたその日に、ヘルシンボリでかつてのクラスメイトの遺体が発見される。それは連続殺人事件の始まりだった。 どうでもいい余談なんだけど、存在感の薄さにはかなり自信があるほうで、レストランで自分達だけお水出してもらえないとかしょっちゅうだし、コース料理のデザートを忘れられたことも紅茶を忘れられたこともあるんですけど、それでもこの犯人の存在感のなさよりはマシだと思う!! ストーリーはクラスメイトが次々と殺されるという、クリスティ的というか金田一少年的(古い)というかの、いやいや、そんなん防げない?本気で?ってところはあるのですが、それでも犯人は誰なのかとハラハラします。 敢えて年代が書いてない日記はかえって怪しさ満点ではあったのですが、まさかなー。筆者が分かった時はちょっと切なくなりました。ケプレルの「催眠」を読んだあとだったので、ベンヤミン並のリア充10代しか想定しておらなんだ。大変な目にあってしまったけど、引越しは環境が代わるチャンスなので、テオが楽しく再出発できたらいいと思います。

Posted byブクログ

2017/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スウェーデンミステリーから、また面白いシリーズが出た。 あらすじ ファビアン・リスクは、事情があって家族で地元に帰る。ところが、立て続けに中学のクラスメートが殺された。初めはいじめっこばかりが狙われていたが、どうやら全員が標的らしい・・・ すごい早さで被害者が出て、犯人もはっきりしない。誰の記憶にも残らない影の薄い生徒だったから。テンポも良くて面白いけど、この事件って、主人公には後々トラウマになるんじゃないだろうか?

Posted byブクログ

2017/08/29

人 死に過ぎ。残酷さはルメート以上か。 趣向てんこ盛り、だが長過ぎ。 カリン スローターを続けて読んだ後だったので、余計に疲れた。 でも間違いなく次も絶対読む。警察小説としてとても良かったので。

Posted byブクログ