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金田一先生のことば学入門 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2023/01/09

「金田一秀穂」の著書『金田一先生のことば学入門』を読みました。 テレビ番組でも、時々、目にする言語学者の「金田一秀穂」の日本語講座… 面白そうなので買ってみました、、、 ご存知の方も多いでしょうが… 祖父は「金田一京助」で、父親は「金田一春彦」という、真っ当な言語学の血筋を受...

「金田一秀穂」の著書『金田一先生のことば学入門』を読みました。 テレビ番組でも、時々、目にする言語学者の「金田一秀穂」の日本語講座… 面白そうなので買ってみました、、、 ご存知の方も多いでしょうが… 祖父は「金田一京助」で、父親は「金田一春彦」という、真っ当な言語学の血筋を受け継いでいる一族ですね。 -----story------------- 「先生」と「教師」はどう違う?  なぜ、ゴミはカタカナで書く?  とっても摩訶不思議でジコチューな日本語の言葉。 「金田一先生」の痛快ことば学入門講座! ----------------------- 言葉に関する作品って、気になるんですよねぇ、、、 ・なぜ、ゴミはカタカナで書かれるのか? ・なぜ、オリンピックを「五輪」と書くのか? ・なぜ、ウサギは匹ではなく羽で数えられるのか? ・「先生」と「教師」はどう違うのか? 等々、具体的な事例を挙げながら、摩訶不思議な日本語について、徹底解説してある愉しい作品でした。  ■1章 いいかげんなコトバ  ■2章 いろんなコトバ  ■3章 耳できくことば  ■4章 目で見ることば  ■5章 おしゃべりなコトバ  ■6章 ややこしいコトバ  ■7章 まんなかのコトバ  ■8章 分けることば  ■9章 数のことば  ■10章 たとえることば  ■11章 コンテクストのことば  ■12章 子どものコトバ  ■13章 考えることば  ■14章 神様のことば  ■15章 20万年のことば 知的好奇心をくすぐる作品でしたねぇ、、、 ・クルマのハイビームやハザードを使ったコミュニケーションの不思議 ・歌詞の意味を理解できない海外の音楽をなんで愉しめる理由 ・血液型性格類型がA、B、O、ABのカタチから得られる印象(図象的推論)により分類されているという説 ・「へ」と「に」の違い  (例)「東京へ行く」と「東京に行く」 ・助数詞のわかりにくさ  (例1)1杯、2杯、3杯は、「ぱい」、「はい」、「ばい」と読み方が異なる  (例2)人は生きていれば「人」、死ぬと「体」、サンマは生きていれば「匹」、死ぬと「本」 ・日にちの言い方のわかりにくさ(ついたち、ふつか、みっか…) 等々、難しいけど、興味深い日本語… 国語力、日本語力が身に付いていないことを痛感させられる作品でしたが面白く読めました。 元々は『ことばのことばっかし 「先生」と「教師」はどう違うのか?』というタイトルだったようですね。

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2023/01/09

良かった。 言語学初心者の人にもきっと読みやすい、とっつきやすい内容をさらっと、ライトに述べている。 それにしても私はやはり認知言語学に興味あるな。

Posted byブクログ

2018/05/23

美しい日本語とは、といった教養本や難しい文化人類学であろう筈がなく、エッセイのような語り口で、この瞬間も使っているこの言葉って何だ…?言葉を扱う我々って更に何だ…??という知的好奇心を引き出し、紐解いてくれる。 知らない外国語でもその感情を読み取れる、その共通した感覚がホモ・サピ...

美しい日本語とは、といった教養本や難しい文化人類学であろう筈がなく、エッセイのような語り口で、この瞬間も使っているこの言葉って何だ…?言葉を扱う我々って更に何だ…??という知的好奇心を引き出し、紐解いてくれる。 知らない外国語でもその感情を読み取れる、その共通した感覚がホモ・サピエンスの本能であり強みだったのではないかという事から発展し、金田一先生は金田一先生であって金田1先生である訳にはゆかなくなるなんて面白い。 オポポはオスで、イピピはメスなんて。面白い他ない。

Posted byブクログ

2016/11/05

国語学者の家系、初代はアイヌ語研究、二代目はアクセント・文法研究ときて三代目は日本語教育畑から。内容はやや玉石混交という印象だけれど(ときどきやっつけ八つ当たりっぽい内容もあって、漫談の砂浜のところどころにきれいな貝殻のような目のつけどころのいい考察がちりばめられているような…)...

国語学者の家系、初代はアイヌ語研究、二代目はアクセント・文法研究ときて三代目は日本語教育畑から。内容はやや玉石混交という印象だけれど(ときどきやっつけ八つ当たりっぽい内容もあって、漫談の砂浜のところどころにきれいな貝殻のような目のつけどころのいい考察がちりばめられているような…)、外国語としての日本語に接する感覚を同じうする者同士で通じ合うものはある。手話の位置づけなど最近のトレンドにも目配りがあって、文体としても親しみやすく読みやすい。 こどもの内言と外言の話を読んで、うちの実況中継型おしゃべりだった長女の今思えばダダ漏れだった内言はもっと記録しておけばよかったかなと思う。 元は「ダ・カーポ」の連載→単行本『ことばのことばっかし』マガジンハウス(2010) (文体などについて、ああ、なるほどと納得)

Posted byブクログ