すぐ感情的になる人 の商品レビュー
書かれた時期から見て仕方ないところはあるかと思うが、性差別的であったり固定観念に凝り固まった記述が多く、テーマとは違う部分で不適切な内容だと感じた。 身内が感情的になりやすい人間が多いので、感情的になりやすい病気の説明などは参考になった。
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目的:「感情的にならずにいられないのは、病気のせいかもしれない」として、ADHD(①注意障害②多動③衝動性)挙げられていたから。 ①のせいで物をなくしたり置き忘れたりする→集中力が持続せず日常業務や単純作業を上手くこなせず初歩的なミスを繰り返す等→周囲から叱責され「やる気がない」...
目的:「感情的にならずにいられないのは、病気のせいかもしれない」として、ADHD(①注意障害②多動③衝動性)挙げられていたから。 ①のせいで物をなくしたり置き忘れたりする→集中力が持続せず日常業務や単純作業を上手くこなせず初歩的なミスを繰り返す等→周囲から叱責され「やる気がない」「真面目に取り組んでいない」と非難される。当人は怠けているつもりなどなく、否定的に評価されると感情的に反応してしまう。 ③は②と密接に結びついており、感情や衝動の制御障害は大人のADHDにしばしば認められ、ちょっとしたストレスや欲求不満に耐えられず、感情的になりやすく怒りっぽい。待つのが苦手で思った事をすぐに口に出す傾向強く「強調性がない」「空気が読めない」と非難されやすい。 つまり、ADHDの人は感情的になりやすく、そのせいで周囲からの評価が低下し人間関係も悪化する。それがストレスとなり欲求不満を募らせ、更に感情的になりやすい素地ができ、悪循環に陥る。 周囲に感情的になる人がいたら、ADHDを疑ってみることを勧める。 診断されたら本人も周囲も病気(特性)について理解する事。失敗経験は症状の一つだと認識して自尊心を取り戻す事、心理教育を通じて、これまでの行動パターンの問題点を自覚してできるだけ変えるようにし、周囲も対応を工夫する。ストレス耐性が低いことも一因なので、ストレスを与えないように配慮することも有効。
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第一にできるだけ話を聞くこと。 第二に怒ってる人の状況理解しようとする。 第三にに別の見方もできることを伝える。 このステップを踏む事は大切。 家事は単純なことの繰り返しであると言うことを認識して、配偶者に接することがとても大切。 怒り=ルサンチマン。自分のルサンチマンとしっ...
第一にできるだけ話を聞くこと。 第二に怒ってる人の状況理解しようとする。 第三にに別の見方もできることを伝える。 このステップを踏む事は大切。 家事は単純なことの繰り返しであると言うことを認識して、配偶者に接することがとても大切。 怒り=ルサンチマン。自分のルサンチマンとしっかり向き合い、怒りを良い方向に持っていくことが大切。 このようなことを
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同じ著者の作品で同時期に上梓された「自分の都合を押しつける人」(角川書店)とあわせてセットで読了。 すぐ感情的になる人を理解するためには、(第3章もしかしたら病気かもしれない)を読み知ったことは非常に有用だと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白い事例を出しつつ、感情的になる人への対処法、自分がそうである場合の対処法など書いてある。勉強になった。 ■怒っている人に対処する方法 ・聞く ・状況を理解しようとする ・別の見方もできることを伝える ■やってはいけない対応 ・怒りを封じ込めようとする ・認めない ・同じような言葉で言い返す ■自分の感情を書き留める ■忘れてはいけないこと ・相手にも感情がある ・世の中には理不尽なこともある ・幸福こそ最大の復讐(怒りをエネルギーに)
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怒っている人にはまず傾聴。確かに下手な反論する前に何で怒っているか分析せねばならない。 あと小出しに感情を出す事が必要。これも確かに感情の暴発が1番みっともないし頷ける。
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■アレキシサイミア(失感情症)とは想像力が乏しく,自分の感情を認識することも,表現することも難しい状態で,心身症やうつ状態で時々出現する。 ・自分の感情ときちんと向き合えない状態であるが一種の防衛メカニズムという見方もできる。 ・困難な状況に直面するとネガティブな感情が出てきてど...
■アレキシサイミア(失感情症)とは想像力が乏しく,自分の感情を認識することも,表現することも難しい状態で,心身症やうつ状態で時々出現する。 ・自分の感情ときちんと向き合えない状態であるが一種の防衛メカニズムという見方もできる。 ・困難な状況に直面するとネガティブな感情が出てきてどう対処すればいいのか分からなくなり全ての感情を否認したままフリーズする。 ・しばしば成育歴が影響している。子供の頃自分の感情を出しても親にきちんと受け止めてもらえず「怒っちゃダメ」「泣く子は悪い子」などとネガティブな感情を出すことを押さえつけられているうちに感情を出せなくなり,やがてそうした感情すら認識できなくなる。 ■感情的になる子供を生み出す親の3タイプ ①爆発型 ②強圧型 ③許容型 ■感情的にならずにはいられない人は,しばしば自分自身を過大評価している。 ■「自己愛性人格障害」の人が感情的になりやすい3つの理由。 ①強い自己愛ゆえに自分自身を過大評価しているため,他人から少しでも批判されると自分の価値を否定されたように感じて怒り出す。 ②認められたという承認欲求や褒められたいという称賛欲求が強いので,自分はこんなにすごいのだと自慢することが多いが,周囲の反応が期待していたほどではないと激しい怒りを覚える。 ③明確な根拠がある訳でもないのに自分は特別だという特権意識をしばしば抱いている。 ■「狂気を癒す方法は見つかるが根性曲りを矯正する方法は全く見つからない」(ラ・ロシュフコー) ■「攻撃者との同一化」(アンナフロイト) ・「恐怖を与えられるものから恐怖を与えるものに変化」しようとする ・弱い者へ弱い者へと連鎖する ■「人間に確実な行動を起こさせる二つの方法がある。管理して強制的にやらせるか,理解を示して包容力を見せるかだ」(ウインストン・チャーチル)
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■はじめに 怒らないこと、感情を表に出さないことがいいように思われているが、抑圧した感情は、別のところから、何らかの形で噴出する。 なので、感情は我慢するのではなく、大きくならないうちに、小出しで出していくこと。それが精神的安定につながる。 ■キレる人はターゲットを狙う(P...
■はじめに 怒らないこと、感情を表に出さないことがいいように思われているが、抑圧した感情は、別のところから、何らかの形で噴出する。 なので、感情は我慢するのではなく、大きくならないうちに、小出しで出していくこと。それが精神的安定につながる。 ■キレる人はターゲットを狙う(P125) キレて怒りを爆発させる人、感情的になる人は、実は相手を見てキレている。 「こいつなら多少キレても大丈夫だろう、何も言い返してこないだろう」と見積もった相手だけを狙って、感情を爆発させている。 そのため、大人しい人、自己主張しない人が、彼らの餌食になりやすい。 感情的になっている人への対処法(P155) ■感情を爆発させている人への3ステップ対処法。 1・聞く 何はともあれ、まず話を聞く。話を聞くことで、 1)相手がキレている原因が分かる 2)相手に話をさせることで、こちらが言い返すリスクを抑えることができる 3)相手の話をきちんと聞こうとしていることをアピールできる などのメリットがある。 2・キレてる人の状況を想像する 自分を相手の立場に身を置いて、何が怒りを引き起こしているのかをつかむ。ともかく、相手の気持ちを理解しようとする姿勢を見せること。 3・別の見方があることを伝える 相手がキレてる理由を読み取り、「これにはこんな見方もありますよ」と別の視点を提示する。相手が冷静さを取り戻せば、納得してもらうこともできる。 ただし、場合によっては相手がますますキレる可能性もあるので、きちんと話を聞き、相手を理解した上で、別の視点を提示する。 ■キレてる人へのNG(P164) キレている人にやってはいけない3つのこと。 1・怒りを抑えようとする 2・こちらに落ち度があったとき、それを認めない 3・相手の振る舞いを模倣する(=相手と同じことをやり返す) 感情的な人との付き合い方6つの方法 ■感情的な人の特徴とは? ■ある程度話を聞き流す ■少し距離を置いて接する ■感情的にならない ■できるだけ複数で付き合うようにする ■どこかで相手を肯定する 第1章 感情的にならずにいられない人 第2章 なぜ、こういう人が生まれるのか? 第3章 もしかしたら病気かもしれない 第4章 すぐ感情的になる人を生み出す環境 第5章 怒っている人に対してやるべきこと、やってはいけないこと 第6章 処方箋――うまく怒る方法
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片田先生の新著。どうして、すぐに感情的になるのか、を分析し、わかりやすく紹介しています。ルサンチマンは、ニーチェが指摘し、最近の日本では適菜収さんがよく取り上げる概念ですが、現代社会におけるルサンチマンの影響力は無視できないですね。 それにしても、「怒りを前向きのエネルギーに」と...
片田先生の新著。どうして、すぐに感情的になるのか、を分析し、わかりやすく紹介しています。ルサンチマンは、ニーチェが指摘し、最近の日本では適菜収さんがよく取り上げる概念ですが、現代社会におけるルサンチマンの影響力は無視できないですね。 それにしても、「怒りを前向きのエネルギーに」というのはいい考えですね、それを実践に移せるようにしたいものです。
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