流鶯 の商品レビュー
ついに薄墨太夫が加門麻に戻る日がやって来た。 伊勢亀半右衛門の病状を知った時に感じた予感通りになりました。半右衛門氏の生き様は、まさに江戸の粋を体現するものだと思う。 さて、恐らく永年の想いを叶えた麻さんはこれからどうするのだろう。このまま柘榴の家に住み続けるのはまさあまりに不思...
ついに薄墨太夫が加門麻に戻る日がやって来た。 伊勢亀半右衛門の病状を知った時に感じた予感通りになりました。半右衛門氏の生き様は、まさに江戸の粋を体現するものだと思う。 さて、恐らく永年の想いを叶えた麻さんはこれからどうするのだろう。このまま柘榴の家に住み続けるのはまさあまりに不思議な関係なので、また新たな潔い決意が見られるのだろうか。
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第25巻は「流鶯」というサブタイトルだが、私の見かたでは第7巻の「炎上」以来育まれてきた薄墨大夫の幹次郎に対する思慕の念が叶えられる「決着」という副題が合っているように思う。そしてそれをもたらしたのが伊勢亀隠居の半右衛門であり、令によって並行して展開する事件?が玉藻と料理人正三郎...
第25巻は「流鶯」というサブタイトルだが、私の見かたでは第7巻の「炎上」以来育まれてきた薄墨大夫の幹次郎に対する思慕の念が叶えられる「決着」という副題が合っているように思う。そしてそれをもたらしたのが伊勢亀隠居の半右衛門であり、令によって並行して展開する事件?が玉藻と料理人正三郎の成り行きだろう。また、薄墨大夫こと加門麻の切ない思いを遂げられるのは汀女の寛容と己の過去か大きく寄与している。
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人生の哀歓を見事に描いた山本周五郎や藤沢周平。佐伯泰英がしっかりとその後を追っていると感じさせられた今作。それほどに半右衛門の死の描き方は美しかった。そんな時代小説の人生派。まだまだ楽しませて欲しいものだ。
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第二十五弾で一部?完結 会所に若い娘が裏同心希望で、何か秘密が? 贔屓筋伊勢屋の元薄墨太夫が自由に?、加門麻として 何か今後をどう展開させるか気になる終わり方 そして玉藻も
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
佐伯泰英氏の描く題名に、いつも感心させられる。居眠り磐音シリーズにしてもそうであるが、今回の「流鶯」(りゅうおう)にしてもそうだが、この響きの良さ。 今回、桜の満開の季節に読んだ本で、内容が、この季節に重なり、何か胸を打つ作品であった。 札差の伊勢亀右衛門が、重篤なのに花見をしながら、「桜は、五分、六分が見物するのに一番の見ごろでございますな。」と、、、、 満開になれば散るだけだ、桜吹雪は寂しいでな。と、語るのだが、、、 雨と花冷えで、ピンクの絨毯になった時に、蕾から花開くまでのワクワク感が、散ってしまった後をながめると、わびしく感じられるのは、桜の潔しとする姿なのか? 隠居が、実の息子だけでなく、死への苦しみ、悲しみ、絶望の淵に居る時に、一緒に穏やかに理解して寄り添ってくれる幹次郎にも、知って欲しかったのだろう。 そして、薄墨大夫を、死しても、吉原から、大枚をはたいて、身請けする姿に、男の心意気のようなものを感じる。 人間、最後は、歳をとり、老いて、死を見つめなくてはならないのだから、どのように一生を過ごすかが、問題である。 先日、桜の道を通ったら、もう葉桜になっていた。 穏やかな新芽の色合いと、香りで、花が散った後も良いものだった。
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次巻の噂を聞いているので、この流れか…と鬱になりそうな展開でした。 伊勢亀のご隠居のくだりはわかりましたが、ここにきて薄墨太夫はそういう扱いなのかと。 新たに女裏同心なる女が会所にやってきましたが、これが今後新しい流れになるのかどうか。
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L 超個人的な感想で失礼。 だんだんだんだん面白くなくなっていると思うのは私だけなのか。私だけですよね、失礼。 吉原の内も外も事件も起こし尽くしたか。 身内にもいっぱい事件起こしたしね。 もういいよ、幹どのは麻と一緒になって汀女さんにはほかにいい男を見繕ってさ。汀女さんは自立し...
L 超個人的な感想で失礼。 だんだんだんだん面白くなくなっていると思うのは私だけなのか。私だけですよね、失礼。 吉原の内も外も事件も起こし尽くしたか。 身内にもいっぱい事件起こしたしね。 もういいよ、幹どのは麻と一緒になって汀女さんにはほかにいい男を見繕ってさ。汀女さんは自立してるんだから一緒にいる理由がもはや見つからない・・・。 ってそういう目線で読んでるから面白くないだけかw 女吉原裏同心、スパイスになってた? ねぇ、なってたの?? やっぱり目的のない長期シリーズモノが陥る末路じゃないの?人気シリーズに限ってそんなことないか・・・。 ここまできたら次巻も読んじゃうけど。 2017.3月追記 まさかの新章スタート?あらーとやっぱり!が交錯する複雑な気分。あっち読むかな。読まないかもな。
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ようやく図書館から回ってきたので。 伊勢亀のご隠居が亡くなるくだりには ほろっと来たんだけれども 結局薄墨太夫を吉原から出して 幹次郎と…‥という展開のために 作者がご隠居を利用したのだろうか? と思ってしまう。 薄墨と幹次郎、汀女の三角関係に 作者や男性読者は萌えているのか...
ようやく図書館から回ってきたので。 伊勢亀のご隠居が亡くなるくだりには ほろっと来たんだけれども 結局薄墨太夫を吉原から出して 幹次郎と…‥という展開のために 作者がご隠居を利用したのだろうか? と思ってしまう。 薄墨と幹次郎、汀女の三角関係に 作者や男性読者は萌えているのかもしれないけれど 女性読者の一部(特に既婚女性)は 幹次郎が長年汀女に対して誠実だっただけに うーんと思ってしまうのでは? 展開の仕方によっては 平岩弓枝さんの御宿かわせみの時のようなもやもや感に似たものを おぼえてしまうかも。
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吉原裏同心25~目黒の道場の娘が四郎兵衛を頼って来て女同心になると願って受け入れられた。薄墨の客であった札差し行司が死の床に就いて、薄墨を落籍し、次の行司争いに倅が巻き込まれない用心を幹次郎に願った。薄墨は幹次郎と汀女の家に引き取られたが、札差しの49日に…~作者の願望か何か知ら...
吉原裏同心25~目黒の道場の娘が四郎兵衛を頼って来て女同心になると願って受け入れられた。薄墨の客であった札差し行司が死の床に就いて、薄墨を落籍し、次の行司争いに倅が巻き込まれない用心を幹次郎に願った。薄墨は幹次郎と汀女の家に引き取られたが、札差しの49日に…~作者の願望か何か知らないけど、みんな出来過ぎで、横恋慕した長崎奉行勤めの旗本の用人に同情する
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