慢性デフレ真因の解明 の商品レビュー
失われた20年というデフレに沈む日本。日銀や一流大学のエリート経済学者やエコノミスト達も今だにその原因すら突き止めてはいない。 正に現代の「ゴルディアスの結び目」。へたなミステリーよりもよほど謎に満ちており興味深い。 マクロ経済を扱った本ではあるが膨大な調査データを駆使した研究の...
失われた20年というデフレに沈む日本。日銀や一流大学のエリート経済学者やエコノミスト達も今だにその原因すら突き止めてはいない。 正に現代の「ゴルディアスの結び目」。へたなミステリーよりもよほど謎に満ちており興味深い。 マクロ経済を扱った本ではあるが膨大な調査データを駆使した研究のわりには「デフレの真因の解明」はできていないように思えた。 ただ本書によると「賃金デフレはマイルドデフレの主犯ではない」とのデータがあげられている。だとすると今安倍政権が躍起になって推し進めている「賃上げ」ではデフレ脱却は困難となるのだが。 そもそも「金融緩和」にしろ「賃上げ」にしろ、原因の解明なくしての政策など病名がわからないまま治療しているヤブ医者と変わらない。 こうも「デフレの真因」がわからないとなると、文明史論的考察の水野和夫や、そもそもここ100年ぐらいの高い経済成長が異例で1000年を見れば1%くらいが平常だとのピケティの主張が説得力を持つようにも思えた。 2017年3月読了。
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慢性デフレのメカニズムに始まる本書は、分かりやすいデータを提示した上で理論の検証が進められているので、素人が生活感を持って理解できる本であると思う。
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