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黒い紙 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2021/06/14

企業の危機管理を専門とするTCRで働く長須恭介は、故合って警察を退職してこの会社に入った.社長の光永護、専務で娘の碧、同僚の本島も警察OBだが、堺美和はユニークなキャラで弁護士.大商社のテイゲンの会長糸山玄宛の脅迫状が届き、長須が担当に指名される.旧ソ連のスパイ疑惑で30年前のソ...

企業の危機管理を専門とするTCRで働く長須恭介は、故合って警察を退職してこの会社に入った.社長の光永護、専務で娘の碧、同僚の本島も警察OBだが、堺美和はユニークなキャラで弁護士.大商社のテイゲンの会長糸山玄宛の脅迫状が届き、長須が担当に指名される.旧ソ連のスパイ疑惑で30年前のソ連戦闘機の宍道湖着水事件との関連がある由.脅迫状はワープロ専用機からの出力だったので、長須が秋葉原で調査する件が面白かった.松江の喫茶店でロシア人と糸山が接触した事実の解明が鍵だと感じた.社内闘争のあおりで冷や飯を食わされた不平分子が起こした案件だとの推測で、現金受け渡しに光永、本島、美和、長須が対応するが、かなりドタバタ劇になった.美和の存在がやや重苦しい事件を明るくする場面が多かったのが良かった.

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2018/10/15

人間誰しも人に言えない過去はあるもんです(^^;警察官を辞め、危機管理会社に拾われた主人公の長須が自分の過去を見つめ、乗り越えようともがく様が切ないながら、応援したくなる。話は崩壊前のソ連兵士が島根県の宍道湖に戦闘機を不時着させて亡命するところから始まります。30年前に何があった...

人間誰しも人に言えない過去はあるもんです(^^;警察官を辞め、危機管理会社に拾われた主人公の長須が自分の過去を見つめ、乗り越えようともがく様が切ないながら、応援したくなる。話は崩壊前のソ連兵士が島根県の宍道湖に戦闘機を不時着させて亡命するところから始まります。30年前に何があったのか?ストーリー展開は早く、伏線はあまりないので一気読みでした(^^)

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2018/10/13

商社テイゲンに脅迫の手紙が届いて、危機管理専門会社TCRが対応に当たった・・・会長の30年前の疑惑が浮かび上がったが・・

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2017/04/12

商社の会長宛に脅迫状が届く。危機管理を生業とする民間会社が、警察を頼らずに解決しようとする。なぜ、明らかな犯罪に対して警察に相談しないのか、なぜ会長は警察どころか契約している危機管理会社も信用しないのか。それらすべてが闇を持っているからだ。もちろん登場人物すべてが闇を抱えている。...

商社の会長宛に脅迫状が届く。危機管理を生業とする民間会社が、警察を頼らずに解決しようとする。なぜ、明らかな犯罪に対して警察に相談しないのか、なぜ会長は警察どころか契約している危機管理会社も信用しないのか。それらすべてが闇を持っているからだ。もちろん登場人物すべてが闇を抱えている。会社も闇を抱えている。読み終わってみると、タイトルを「黒い紙」としたのは素晴らしいセンスだと思う。シリーズ化しやすそうな感じなので、他の会社の闇を暴く小説を読みたい。 登場人物の闇をもっと掘り下げることもできるだろうし。

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2017/03/04

会社の抱えたトラブル、危機を管理する民間企業で働く元警官。 警察の様な正義ではなく、会社の利益を守ると言う事に矛盾を感じながらも、事件に取り組んでいく。 ソ連のスパイ?なんてきな臭い話もあったが、結局は人事闘争。 なんかな、っていう読後感。

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2016/11/14

父親に起きた不幸をきっかけに警察を辞めて拾われた企業の危機管理コンサル業に携わる長須と、その会社のクライアントである大手商社の30年前のソ連パイロット亡命事件に関わる脅迫事件について。こういう世界もあるのかなと面白く読んだ。

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2016/10/27

この作家さんには珍しく企業の恐喝の話。旧ソ連からの亡命を助けたとして、恐喝されたイトゲンの会長を守るため、元刑事のリスク管理会社社員・長須の活躍を描く。警官であった父親の死をきっかけに神奈川県警を辞め、元警察官僚が始めたリスク管理会社に就職するが、警察とは違う捜査の手法に、ジレン...

この作家さんには珍しく企業の恐喝の話。旧ソ連からの亡命を助けたとして、恐喝されたイトゲンの会長を守るため、元刑事のリスク管理会社社員・長須の活躍を描く。警官であった父親の死をきっかけに神奈川県警を辞め、元警察官僚が始めたリスク管理会社に就職するが、警察とは違う捜査の手法に、ジレンマを抱く長須が最初はすごく嫌なやつで、外れかと思ったけど、その長須のネガティブさも伏線で、読み終わってみれば、意外に面白かった。脇を固める社長の光永や、元警視庁の刑事、元女性弁護士などキャラも立っていて、これはこの後シリーズ化されそうな予感。

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2016/10/23

新しいシリーズになるのかな? ちょっとどころか大変後ろ向きな元警察官がリスク管理会社の社員として、どう変わっていくかは読んでみたい。

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2016/10/20

商社に届いた怪文書は、現会長の30年前のある問題行動を指摘していた。 危機管理会社に勤め始めた元刑事長須が調査を始める。企業陰謀話。 物語の中盤になっても、なかなか問題の核心が見えてこない話です。 登場人物のキャラクタが、読み進めてもなかなか明かされないので、登場人物への感情移...

商社に届いた怪文書は、現会長の30年前のある問題行動を指摘していた。 危機管理会社に勤め始めた元刑事長須が調査を始める。企業陰謀話。 物語の中盤になっても、なかなか問題の核心が見えてこない話です。 登場人物のキャラクタが、読み進めてもなかなか明かされないので、登場人物への感情移入がしにくく、最後の殺人未遂の動議も、理解しにくい。 我慢しながら読む感じです。

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