罪のあとさき の商品レビュー

畑野智美(著者)

2024/04/17

読みだして直ぐに以前読んだ本だった事を思い出した。けれど結末をすっかり忘れてしまっていたのでもう一度読む事にした…
もう一度読んで本当によかった！
願った結末でした。

2024/03/22

楓の行動には感情移入できなかった
殺人現場を見ておいて いくら昔のことだからと元殺人犯と付き合うまでにいたるのは理解できない
しかも前の彼氏との付き合いで失敗したすぐ後に…
殺人にいたるまでの卯月くんの気持ちもちょっと理解しがたかった

2024/01/22

中学生の時、同級生を殺害した卯月。ストーカ被害に悩まされている楓。中学時代の同級生は再会した。「殺したほうがいい命」だったのかも知れないけれど、それを判断しまして実行するなんてあってはならない。どんな理由があっても一線を越えてしまった人にはそれなりの報いはある。「罪」とは…を考えさせられる。護るものができて、人の意識は変わっていくものかもしれない。未来のある終わり方だったけど、その未来への不安は拭いきれないと思った。

2023/09/01

中学生の頃、同級生を殺してしまった卯月と、卯月の中学の同級生で、元カレからのストーカー被害にあった楓。二人が大人になってから再会し、二人で歩んでいく話…。
卯月がなぜ、同級生を殺してしまったのか、というところにページを多く使い、丁寧に書かれている印象…。でも、納得というか、理解は出来なかった。
でも、実際、理解することが必要というわけではないのかもしれません。今、その人がどうであるか、ということなのかもしれません。
まだまだ序章。これから、二人で乗り越えないと行けないことが山盛り。『彼を支えていけるのは私しかいない』と、芽衣子に語るところが印象的でした。

2023/08/27

同級生を殺した彼と時が経ち再会した。少年犯罪の罪の重さは加害者家族の責任ということにもなりどんなに辛いことなのか計り知れない。彼も又、家族とは会ってはいない。その彼を支えていこうと思っいる楓。その事を両親、妹には話せないでいる。罪をおかした少年はこれからどう生きていけばいいのか考えてしまう。

2022/12/20

元彼からストーカー被害にあっていた楓と、中学の同級生でありその時に教室内で友達を刺し殺した卯月との再会。そして人生を供に歩んでいく相手へ。
前途多難ではあるだろうけど、周りに理解者もいるし２人で支えあって生きていくのだろう。

先に読んでいた同じストーカー物の「消えない月」はバットエンドだったので、こっちはハッピーエンドなのかな。
ラスト一行「守るべき命だ」に私は少しこわい気持ちになったけど、たぶん全然違う。

2022/09/04

少年犯罪を犯した過去を持つ青年と、その現場に居合わせた同級生の女性が再会し、恋をする物語。色々重い話が盛り込まれているが、ハッピーエンドを迎えられて良かった。

2021/07/17

普通なら、そんな事くらいでは殺さない。
普通なら。誰かが作った普通ならば。
じゃあ、戦争のように殺す大義があったならば？
殺すのが普通ならば？
卯月が彼を殺す大義があったならば？
普通って言葉の曖昧さ。
殺していい命と、殺してはいけない命の差はどこにある。

2020/10/10

中学生の時にクラスメイトを切りつけた彼を好きになってしまう主人公。

そんなに重く捉えることでしょうか？

確かに殺人はダメだけれど
今更生しているし、それを重く受け止めているから
今の彼は他の人間より人を敬えるようになってるようだから、いいのでは…と思ってしまいました。
安易でしょうか？

人を殺したというのは想像以上に、こんなにも一生付き纏う前科なんだなと感じられました。

更生すれば人生やり直せる
というメッセージあるお話でもあったように思いました。

2019/06/09

罪のあとさき。
畑野智美さん。

少年のとき、人を殺した彼。
罪を償った。
生きていかなくてはならない。
罪は償いきれない。
重くのしかかる。
そんな彼と、共に生きようとする彼女。

少年犯罪加害者のその後。

小説の中では、共感できるけれど、
実際問題、どう思うだろう。
難しい。