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銀の匙 の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2026/02/21

兎に角自然の描写なども美しい。風景が目に浮かんでくるような鮮やかで生き生きした様子が伝わってくる。のどかで少年時代も癒される。やや文章が難しい時もあるが100年前の日本の文学の美しさを愉しめるかも。

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2025/12/27

子ども時代に感じた愛しさや感動、疑問、悔しさ、無力感など、様々な感情が思い起こされる趣深い作品。 主人公のように繊細で感受性の強い男の子はこの時代さぞ生きづらかっただろうと切なくなるエピソードもあるが、いつも味方でいてくれる伯母さんの深い愛情に何度も胸を打たれた。

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2025/12/06

夏目漱石、絶賛! 子供の純粋無垢な心が手にとるように描かれている名作 明治期から大正期にかけて書かれた、著者の自伝的小説です。 子供の繊細な感性が、美しい日本語で描写されていました。読了後、心が洗われたかのような気持ちになりました。 幼い頃、虚弱体質だった主人公を、愛情深く...

夏目漱石、絶賛! 子供の純粋無垢な心が手にとるように描かれている名作 明治期から大正期にかけて書かれた、著者の自伝的小説です。 子供の繊細な感性が、美しい日本語で描写されていました。読了後、心が洗われたかのような気持ちになりました。 幼い頃、虚弱体質だった主人公を、愛情深く育んでくれた伯母さんとの思い出が、とても印象的でした。この伯母さん、主人公のお友達まで探してきてくれるのです。箱入り息子のように大事にされた主人公は、人の情を骨の髄まで感じることができ、幸せであったと思います。 他人の子供時代の文章を読みながら、自分の幼少期の記憶も自然と引き寄せられてくるのが不思議でした。懐かしい情景がたくさん浮かんできて、温かい気持ちになりました。 年老いた伯母さんと主人公の再会場面は、涙を誘います。 銀の匙は、主人公が薬を飲むときに使っていたものです。伯母さんがこの銀の匙で、薬を飲ませてくれました。伯母さんと主人公の絆がタイトルになっていて、素敵です。

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2024/02/13

なんて味わい深い作品なんだろう。 記憶の片隅にあるような淡い記憶。甘塩っぱいような、やわからくて懐かしい匂いのするそれらは、小箱の中にしまってあった銀の匙のように、かけがえのない思い出として心のなかに残っているもの。 時代は明治。当時を知らないのに不思議と懐かしさを覚える。 とて...

なんて味わい深い作品なんだろう。 記憶の片隅にあるような淡い記憶。甘塩っぱいような、やわからくて懐かしい匂いのするそれらは、小箱の中にしまってあった銀の匙のように、かけがえのない思い出として心のなかに残っているもの。 時代は明治。当時を知らないのに不思議と懐かしさを覚える。 とても内気な少年の心の内が、美しい情景とともに繊細に描かれており、まるで詩のような美しさがある。 五感を研ぎ澄ませたら、こんな風に世界の美しさに気づけるのかな。 少年は、伯母の愛情に包み込まれた幼少期を過ごし、賢い青年へと成長した。軟弱だけど愛おしい少年。その面影がなくなってしまったようで寂しく思ったが、それは違ったようだ。だって、青年は小さな銀の匙を見ただけで、こんなにも色鮮やかに記憶が蘇るのだもの。それは少年時代の心が残っているということ。 あとがきにある、高校の国語の授業で3年間を通してこの本を学んでいくというのが、どんな授業なのかとても気になった。

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2023/04/20

1913 年 大正2年 茶箪笥の壊れかけの引き出しに見つけた銀の匙。母親に匙を貰う許し乞い、その銀の匙の思い出が溢れてくる。 幼児期、身体の弱かった少年は、縁あって独り身の叔母に包まれるように育った。その匙は、叔母が少年に薬を飲ませる物だった。叔母との暖かい思い出が幼児期から最期...

1913 年 大正2年 茶箪笥の壊れかけの引き出しに見つけた銀の匙。母親に匙を貰う許し乞い、その銀の匙の思い出が溢れてくる。 幼児期、身体の弱かった少年は、縁あって独り身の叔母に包まれるように育った。その匙は、叔母が少年に薬を飲ませる物だった。叔母との暖かい思い出が幼児期から最期を迎える青年期まで、穏やかに語られている。 叔母は、生活の世話ばかりでなく、遊びにも友達作りにも、彼女の存在全てで、無償で支えてくれる。自伝的小説とのことです。作者の子供の時の目線で時間が流れる様に書かれていきます。何か事件が起こるわけでもないのですが、情景を描く豊かな色や音の表現に引き込まれます。 灘中学の「銀の匙授業」は、三年間国語の授業でこの一作を読み上げるというものだったそうです。 その授業を受けた生徒の中には、先日神奈川県知事に再当選した不倫騒動の黒岩さんもいらしたそうです。だめじゃん。

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2023/01/30

表現力の豊かさが際立っていると感じた。 正直、子供がこんなに感受性豊かにつぶさに周囲の状況を的確に捉えていたら恐ろしいな、と思えるほどだった。 ストーリー展開は大きな波乱も何もないが、当時を形取る人間、文化が色濃く描かれていた。

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2022/09/27

大正時代初版の当時の少年の日々の出来事と共に歩んだ成長期。 読んでいると、時々迷子になりそうになるほど、いい回しが難しくなったがなんとか読了。 実在するものが今とはかなり違うとは思うが、子どもの"こころ"というのは、そう変わらないとよく思う。 感じるものが、素...

大正時代初版の当時の少年の日々の出来事と共に歩んだ成長期。 読んでいると、時々迷子になりそうになるほど、いい回しが難しくなったがなんとか読了。 実在するものが今とはかなり違うとは思うが、子どもの"こころ"というのは、そう変わらないとよく思う。 感じるものが、素直で素朴なのである。 そんなことを再認識させてもらった一冊。 現代小説もいいけど、読みにくさも面白くなるこう言った昔から残っている本にも時々魅かれる。

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2022/01/31

少年時代は自分にとっても特別な時代です。この時代を描いた小説は、いろいろなことを思い出せてくれて、良くも悪くも感傷に浸れるので大好きです。懐かしくなった。

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2021/09/18

ウン十年も前、岩波文庫を最初のほうだけパラパラやってそのまま放っておいた。このたび新潮文庫で読了。こんな素晴らしい作品を今まで読んでなかったのかと。遅くなったけど、今出会えてよかったのかな。

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2020/04/04

銀の匙は薬を飲むための物で、忘れ難いか弱き幼少期の思い出の象徴か。青年期まで、些細な事に涙する著者はいかにセンシティブな少年だったかと想像するのと逆に明るい子だったらしい。主人公に暗さより同化する感覚を受けるのは表現力の豊かさか。2020.4.4

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