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2022/12/01
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何気なく手に取った本。そして茜という女性に惹かれて、気がついたらとても愛おしくなっていた。今まで読んだ小説の中でも一位を争うくらい印象に残った人物。 元々寂聴さんは源氏物語で知り、彼女の小説を読んだのは本作が初。馴染みのある源氏物語の話題がたびたび出てきて嬉しかった。又、文章から寂聴さんの知的なお人柄や豊富な引き出しが伝わってきて、彼女が紡ぐ文章が好きだな、と思った。はじめはただ「茜という人が亡くなったのだな」としか思わなかったが、だんだん茜という人物の魅力に惹かれていく自分がいて、最後は彼女の死への無念さが残った。けれど複雑な感情は一切ない。 とても、余韻に残っている。  

Posted byブクログ

2020/01/12

老いた時に自分の最期を自分で決めたいと思うのは同感できる 奔放な茜の生き方は 子育てには向かないが 共感する

Posted byブクログ

2018/11/23

83歳の主人公の元に、79歳の知人の訃報が届く。 その通知には書かれていないが、自殺らしい。 本書は、故人の手記や家族からの手紙を基に40年来の日々を振り返った主人公の想いが綴られている。 老人と言われるであろう年齢の女の生と性は、未経験者にとってなかなか受け入れ難いコトかもし...

83歳の主人公の元に、79歳の知人の訃報が届く。 その通知には書かれていないが、自殺らしい。 本書は、故人の手記や家族からの手紙を基に40年来の日々を振り返った主人公の想いが綴られている。 老人と言われるであろう年齢の女の生と性は、未経験者にとってなかなか受け入れ難いコトかもしれないが、自分がその領域に達したときに何を想うだろう? 寂聴さんの作品はたくさん読んできたけれど、さすがに全盛期ほどの生々しさは感じられなかった。しかしながら、91歳(現96歳)でここまで性愛を書ける文筆力は凄まじい。

Posted byブクログ