社会学講義 の商品レビュー
改めて社会学について整理することができた。高等教育研究などを行う場合には、教育社会学が基本になっているだろうから、社会学をおさえて置く必要があると考える。最終章の佐藤先生の「社会調査論」は一読を進める。
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社会学とはどんな学問なのかという問いから出発し、都市社会学、文化社会学、家族社会学といった個別分野の解説を行う。なるほど社会学は、政治学でも経済学でも法学でも心理学でもなく、対象の広さが特徴的だと実感。社会学ってどんな学問なのかという問いに応えるものであるから、社会学部を目指そうとする高校生や、私のように「社会学部出身だが社会学はほとんど勉強しなかった」ような人間、又は教養の一環として社会学を学んでみようかなと思う人など、多くの人が読める書だと思う。 個人的に、一番勉強になったのは、ウェーバーの「価値事由」という概念。これは、あの社会事象を分析する者もその分析の対象である社会の構成員であることから、当該事象を客観的に観察し分析することは不可能だとして、それでも自らが特定の価値観に依っていることを自覚し、自らの価値観を特別視しない姿勢といった意味です。これは、自分が職場で働く上でも有益な点だと思う。自らの考えを絶対視せず相対化させること・・・難しそうだけれど。
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