すべてはこの夜に の商品レビュー
な、なんだこれーー!すごく良かった、大泣きしてしまいました! メインの湊と加持もよかっですが、それよりなにより、「夏の花」と亮一の最期を描いた短編が素晴らしすぎた。。。 電車のなかでむせび泣いてしまった。思い出しても涙が出ます。 不運でたくさんの不幸があった人々が、最愛の人と出会...
な、なんだこれーー!すごく良かった、大泣きしてしまいました! メインの湊と加持もよかっですが、それよりなにより、「夏の花」と亮一の最期を描いた短編が素晴らしすぎた。。。 電車のなかでむせび泣いてしまった。思い出しても涙が出ます。 不運でたくさんの不幸があった人々が、最愛の人と出会って幸せになるお話ですが、全体に儚くて切ない雰囲気でいっぱいです。 死生感や人の一生すら考えさせられます。 初期の英田作品が実は結構好きです!
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ノベルズの文庫化。 なので、以前に読んでいる。 買ってから、なかなか読めずにいた。 脇の武井と鈴原の話が好きで、ドラマCDで涙していた・・・ことを思い出す。 彼らが、心穏やかに過ごしているといいな、と願わずにはいられない。 ふふ、ほぼ893だし、居もしない人たちだけ...
ノベルズの文庫化。 なので、以前に読んでいる。 買ってから、なかなか読めずにいた。 脇の武井と鈴原の話が好きで、ドラマCDで涙していた・・・ことを思い出す。 彼らが、心穏やかに過ごしているといいな、と願わずにはいられない。 ふふ、ほぼ893だし、居もしない人たちだけどね。
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▼あらすじ 借金を帳消しにしたければ、ある男を撃ってこい--。 闇金から逃れるため、不穏な取引を承諾した加持。 ところが目的の場所にいたのは、大学時代に別れた恋人で、二度と会いたくなかった男・湊だった!! 冷酷な極道に変貌した湊は、「撃たれて死ぬか土下座で許しを乞うか、どちらか選べ」と無情に告げ!? 裏社会に生きる極道と、堕ちた男の愛憎の果て──英田ワールドの原点、待望の文庫化!! *** ★4.5 いやー…面白かったです。ただ、分かってたとは言え重たかった…!(^^;) 英田先生の作品は今まで外れた試しが無いので、ストーリーに関してはきっと問題なく楽しめるであろうと信じていたのですが、普段はあまあまな作品を好み、ヤクザものや重たいテーマを取り扱った作品とはすっかり疎遠になりかけていた私にとって英田先生のこの作品は少々ハードルが高く感じられ、買ったはいいものなかなか手が伸びず、結果、数ヶ月も読むのを先延ばしにしていました。 そして今回、ようやく意を決して本を開く運びとなった訳ですが…。 まぁー…、重かったですね。でも、文章力が高いのですらすら読めてしまいました。 まず、この作品は全部で6つのお話で構成されており、『すべてはこの夜に』と『春宵一刻』『優しい夜の中で』が主要CPである湊×加持のお話、『夏の花』と『春に降る雪』が別CPである武井×鈴原のお話、『青嵐』が別キャラ視点のお話となっております。 湊×加持のお話は初っ端からシリアスで、それこそ銃を突き付けるシーンや合意無しのセックスシーンなど、最初は全体的に緊迫した場面が多い印象でしたが、物語を読み進める内に二人の謎めいた過去が少しずつ明らかになっていき、最後は無事ハッピーエンドです。ポケットから手紙が出て来た事で全ての謎が明らかになる展開は若干都合の良さを感じましたが、加持が海に捨てた指輪を、湊が一人で必死に探すシーンはそれまでの湊のイメージを大きく覆すもので、非常に強く印象に残りました。 その後のシーンも激萌えで、湊が子供のようで凄く可愛かったです。 真実が明らかになるまでの湊は何を考えているのか分からず、正直、あまり良い印象は持てなかったのですが、最終的には愛情に飢えた不器用な男だという事が分かり、加持の前で号泣するシーンには胸を打たれました。因みに加持も、最初は弱々しげなキャラだったのに最後はDEADLOCKのユウトみたいな、どっしりと肝の据わった包容力の高い受けに変貌を遂げていて個人的には凄く好みなキャラでした。 だけどやっぱり、この作品は別CPである武井×鈴原のお話に全て持って行かれたような気がしてならないんですよね…。 それくらい、二人のお話が重たいのなんの…。 武井の過去のお話なので、鈴原が死んでしまうというのは分かってはいましたが、それでもやはり、深く落ち込まずにはいられませんでした。 だって、あんなに愛し合って幸せそうだったのに、たった4年間しか一緒に居られなかったなんて…。 ラストはあまりにも切な過ぎて、泣き出したいような、叫び出したいような気持ちでいっぱいでした。 最後に載っている『青嵐』が比較的明るめの話だったので読後感はそこまで悪くありませんが、私は読み終わってからも暫く落ち込みました。 なので、死ネタが苦手な人はちょっと注意が必要かもしれません。 因みにこちらの作品は2007年に発売された作品の新装版らしく、あとがきを読んで吃驚したのですが、『すべて〜』と『夏の花』は英田先生がプロになる前(!)に買いた作品なんだとか。 新装版になるにあたっての手直しも殆どしていないと聞いて、当時からこんなにもレベルが高かったのか…と改めて尊敬してしまいました。 武井の話が自分には辛過ぎたので読み返す事は無いかもしれませんが、読み応えは抜群なので他の人には凄くお勧めしたい作品の一つです。
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2007年にクロスノベルスから刊行されたものに、小冊子などの番外編と書き下ろしを加えて新装文庫化。イラストも海老原由里センセから笠井あゆみセンセにチェンジされています。 旧作も大事に持ってるんだけど、書き下しが読みたくて購入。何しろ、英田センセのファンになったきっかけの一冊なので。 何度も読んで話の流れはしっかりわかってるはずなのに、性懲りもなくまた涙が止まらなくなりました…! 湊と加持の不器用で愚かな恋は、胸に迫るものがあります。 そして、武井と鈴原の一途な想いには胸が張り裂けそうに… ちょっとJUNEぽさが残っているのが懐かしかったり、返って新鮮だったりするのも一興です。 「すべてはこの夜に」「夏の花」「春宵一刻」という並びだったのが変わっていて、読みやすくなっていました。 「春に降る雪」は、パブーのチャリティー本にも入っていた話で、ただのお涙頂戴ものとは一線を画した心に残る作品だと思います。 英田センセの作品はどれも恋愛だけではなく、そこに深い人間ドラマがあるので心惹かれてしまいます… 書き下ろしの「青嵐」は、この切ないストーリーの中で唯一明るさを提供してくれた志郎視点で、すごく癒されました。 ゲロ甘っていう志郎の言葉に間違いないです…ww 湊がすっごく幸せそうで安心できました!
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