恋しくて の商品レビュー
村上春樹選の恋愛アンソロジー。 書き下ろしの「恋するザムザ」の、どうしようもなく惹かれる感情の機微がとても良かった。
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Twitterで見かけて手に取った本。「愛し合う二人に代わって」「L・デバードとアリエット」が特に好きだった。村上春樹自身が書いた「恋するザムザ」はエンドロールにぴったりだった、ふわっと軽やかな気分になる。
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すごく好みでした。甘い話ビターな話もどちらもよかった。わたしは「モントリオールの恋人」が好みです。2人がホテルの窓辺で話すシーンには大したことが起こっているわけでもないのになぜか胸がいっぱいになって泣きそうになりました。「L・デバードとアリエット」のような壮大なラブストーリー、な...
すごく好みでした。甘い話ビターな話もどちらもよかった。わたしは「モントリオールの恋人」が好みです。2人がホテルの窓辺で話すシーンには大したことが起こっているわけでもないのになぜか胸がいっぱいになって泣きそうになりました。「L・デバードとアリエット」のような壮大なラブストーリー、なかなか読めるものではないので引き込まれた。恩田陸の「ライオンハート」をどことなく想像させられました。
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「ジャック・ランダ・ホテル」「モントリールの恋人」、どちらもビターな大人の恋物語で特に印象に残った。本人のオリジナル「恋するザムザ」は普通。
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どうやら、自分は村上春樹は好きだけど、ラブストーリーは好きじゃなかったらしい。 p326 本当のものと、じゃないものとの違いを誇張する。わかる?
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英語で書かれた現代小説に初めて触れられた。色々な形の恋愛がある。短編では文量が少なく、読後もやもやする。
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村上春樹さんがセレクトして翻訳した海外恋愛短編小説アンソロジー。海外の小説には苦手意識があるのですが、村上春樹さんなので読んでみた、というのが正直な動機です。読んでいて、やっぱり海外文学は苦手…と思いつつもだんだん面白くなってきました。一口に恋愛小説と言ってもその味わいは多種多様...
村上春樹さんがセレクトして翻訳した海外恋愛短編小説アンソロジー。海外の小説には苦手意識があるのですが、村上春樹さんなので読んでみた、というのが正直な動機です。読んでいて、やっぱり海外文学は苦手…と思いつつもだんだん面白くなってきました。一口に恋愛小説と言ってもその味わいは多種多様。例えるならハリーポッターに出てくるジェリービーンズみたい。イチゴ味、チョコ味などの安定の甘みのみならず苦味もあるし、耳くそ味?などのちょっとよく分からない摩訶不思議な味わいまで。1作品ごと味わうのが楽しかった。本当によくここまで味わいの違う作品をセレクトしてくださったものです。普段の自分だったら絶対読まないような作風ばかりで、面白い体験が出来たと喜んでます。「L・デバートとアリエット──愛の物語」は村上春樹さんも解説してた通りですが短編なのに大河ドラマ級の壮大さを感じさせ、風と共に去りぬ並のハリウッド映画を鑑賞したくらいの醍醐味を感じました。「恋と水素」はさながら空飛ぶタイタニックとでもいうのでしょうか。有名な飛行船ヒンデンブルク号の悲劇を舞台にしたラブストーリー…でも同性愛。これもなかなか面白かった。でもやはり1番は最後の村上春樹さんの書き下ろしの「恋するザムザ」です。かの有名なカフカの「変身」の主人公グレゴール・ザムザの後日談みたいなお話し。ユーモラスでいながら緊張感と繊細な感情の揺れ動きが感じられて濃かったです。おなかいっぱいです。
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村上春樹訳による恋愛短編集。 訳者によるレビュー付きで、しかも村上さんの描き下ろし短編もあって、ファンは必読でしょう。
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ストレートな純愛から、ややこしい大人の恋愛まで、色々なラブストーリーが楽しめます。 個人的に、愛し合う二人に変わって、モントリオールの恋人はまた読み返したいです。比較的女性が好きな小説なのではないでしょうか。恋するサムザは合わないと読み続けるのがキツイだろうなと感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹さんは、自身が小説家でありながら、海外小説もガンガンと翻訳されてますよねえ。その旺盛さが、ホンマに凄いと思います。 「自分で小説を生みだすのも楽しいし、海外の作品で、自分がホンマにグッと来た作品、コレってめっちゃおもろいよねえ、、って思った作品をだ。そらもう、日本の色んな小説好きな人に読んで欲しいなあ、これはもう、是非とも紹介したいんだなあ!」ってな思いから、自分の好きな本を、翻訳してるんでしょうか?親切だなあ。といいますか、単純に、自分の好きな海外の小説を、日本語に翻訳するのが、好きなんでしょうかね?いやもうなにしろ、凄いと思います。 てな事を思いつつも、村上さんの小説は好きなのですが、個人的に、どうも、、、村上さんの訳された、海外の小説は、どうにも個人的に、、、グッと来ない、、、ごめんなさい。何故だろうなあ。正直に言って、どうしても、面白いと思えない、、、何故だろう?何故だ?村上さんの小説は、大好きなのが多いのに。ホンマに不思議です。肌に合わない、としか、、、言いようが無いなあ、、、悔しい。残念。はあ、ホンマに、楽しい!って思えたらいいんですが、どうしても、思えない。ごめんなさい。 この小説も、面白いといいなあ、、、と思いつつ、読み始めたのですが、ほぼどれもこれも、個人的には、全然グッとくるのがなくて、誠に残念。何故だろう?何故だろう?もし自分に英語の読解力が山盛りあって、これらの作品を原文で読んだとしたら、それはやっぱり、面白いのだろうか?どうなんだろうか?もし面白かったら、自分としては、「村上さんの日本語の文章は大好き」だが「村上さんの翻訳する日本語の文章はニガテ」ということになるのだろうし、もし原文を読めたとしてそれを楽しめなかったとしたら「村上さんの作品は好き」だが「村上さんが好きな海外作品は自分はニガテ」ということになるのでしょう。不思議なものですねえ、ホンマ。 というか、これらの作品を読んで、「くああ!俺も恋してえ!めっちゃんこ誰かを好きになりてえ!」って、全然思えなかったのは、やっぱ自分は、恋愛に、全然向いてねえんじゃねえの?ってな思いもあり、悲しくなりました。うん。悲しい。ああ、恋してえんだけどなあ、、、辛い事よなあ。 ちなみに、収録作品の一番ラストの、村上さん自身のオリジナル作品「恋するザムザ」は、めちゃんこ好みでした。はあ、やっぱ、村上さんの文章は好きだなあ、と。あのカフカの「変身」を下敷きに、こんなにホノボノした(って表現が適切かどうかは分からないのですが)作品を書き上げてしまうとは。すげえぜ。カフカが、もし生きていて、この作品を読んだとしたら、どんな感想を思ったんだろうなあ、、、そんなんも、ちょっと、気になってしまったのですよね。
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