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マリー・アントワネット の商品レビュー

4.3

18件のお客様レビュー

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2022/07/20

借りたもの。 惣領冬実によるマリー・アントワネット。200年来の俗説、過去のコミック作品に描かれたマリー・アントワネット像とはまたひと味違う。 年相応の少女で、思ったことをポロッと言ってしまう。 そういう点では、為政者としての視点にどうしても欠いていたのだろうかと、史実の方にも思...

借りたもの。 惣領冬実によるマリー・アントワネット。200年来の俗説、過去のコミック作品に描かれたマリー・アントワネット像とはまたひと味違う。 年相応の少女で、思ったことをポロッと言ってしまう。 そういう点では、為政者としての視点にどうしても欠いていたのだろうかと、史実の方にも思いを馳せてしまう。 政略結婚で、少女が文化も言語も違う国に嫁ぎ、宮廷文化のいびつさ(寵や派閥争い、嫌味だらけ、回りくどい言い方)に疑問を持ち、手探りで身の振り方を考えている…… そんな彼女が、プライベートな時間に重きを置いてしまうのは、自身やルイ16世の心の平安のためだったろうか。 晩年の太った姿ではなく背が高くがっしりとした好青年なルイ16世。 マリーとルイ16世のやり取りは微笑ましいが、愛憎渦巻く宮廷の人間関係と政治は不穏な空気を漂わせている。 それをかく乱するかのような、宮殿の豪華絢爛差を惣領冬実は緻密に描写する。 巻末には史実のフランス革命前の人物相関図、宮廷文化についてのコラムも掲載。 実際の肖像画も載っていて惣領冬実の絵と比較出来て面白いが、モノトーンなのが残念…… 乃木坂太郎『第3のギデオン』( https://booklog.jp/item/1/4091872972 )も思い出した。

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2019/03/27

フランス革命でギロチンに消えた王妃マリー・アントワネット。彼女の生涯を描いてくれるのか、と期待して読みだしただけに、終わってしまうのかと拍子抜け。 そもそもの企画趣旨をこちらが理解していないので、そういうことになるんですね。すみません。露伴センセがルーブル行ったり、イヤミがフィク...

フランス革命でギロチンに消えた王妃マリー・アントワネット。彼女の生涯を描いてくれるのか、と期待して読みだしただけに、終わってしまうのかと拍子抜け。 そもそもの企画趣旨をこちらが理解していないので、そういうことになるんですね。すみません。露伴センセがルーブル行ったり、イヤミがフィクサーだったりするのと同じような企画なんですね。 後の悲劇を思うと、ここで描かれている日常がどれだけ貴重で大切な日々だったのか。

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2018/08/12

ヴェルサイユ宮殿美術館 国有地公団 「この企画は、取材や資料提供全面的に協力し、衣装、建築、王宮儀礼などのすべてを監修した史上初の漫画作品です」 巻末にちらっと説明されてるこの部分を読んで、本作品の細部にそこかしこにいたる表現や空気感の素晴らしさの理由が分かりました! ヴェ...

ヴェルサイユ宮殿美術館 国有地公団 「この企画は、取材や資料提供全面的に協力し、衣装、建築、王宮儀礼などのすべてを監修した史上初の漫画作品です」 巻末にちらっと説明されてるこの部分を読んで、本作品の細部にそこかしこにいたる表現や空気感の素晴らしさの理由が分かりました! ヴェルサイユ宮殿美術館のロゴマークも許可され使用されているそんな心配りが、なんとも嬉しくなる瞬間。 そんなことすら誰も読みそうにない気付きそうもないところにサラッと書かれているのがさらに気品を感じました。

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2018/06/17

イケメンっぽいルイ16世が気になって読んだが、こんなルイ、惚れてしまうべ!(最近ルイ16世が好き) マリーも本当にこんな感じだったら可愛い。 確か、マリー展とのコラボ企画?なんかだよねこの漫画。 マリー擁護漫画だと思うけど、マリーがそんなに好きじゃない私でも楽しく読めた。この漫画...

イケメンっぽいルイ16世が気になって読んだが、こんなルイ、惚れてしまうべ!(最近ルイ16世が好き) マリーも本当にこんな感じだったら可愛い。 確か、マリー展とのコラボ企画?なんかだよねこの漫画。 マリー擁護漫画だと思うけど、マリーがそんなに好きじゃない私でも楽しく読めた。この漫画のルイとマリー、本当可愛すぎよ……。 でも、フェルゼンの一件を考えると、この漫画のようにマリーがルイ好き好きだったとはあまり思えないんだよなぁ。 本当にこの漫画みたいだったら可愛くてかつ悲劇のカップルだと思うけど。 テレジア母さんが実は口うるさくて怖いっていうのはなんかわかるわ。そして、フランツ兄さんの、二番目の妃について突っ込まれた時の顔が最高(笑) 惣領さんの絵がめちゃくちゃ綺麗で、マリーの時代にすごくあってると思う。できれば革命の頃まで見たかったけど、無理だね(笑)

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2017/07/24

ベル薔薇の前半部分とだいぶかぶる内容で、目新しさとかはそんなになかったです。ただ、さすがの描き込みぶりで、美しさとかは圧倒的にこっち。華やかなりし頃の部分だけで完結しているので、くいたりなさは当然残るけど、読後感が悪くないって意味ではこれもアリなのかも。機会があればここからの物語...

ベル薔薇の前半部分とだいぶかぶる内容で、目新しさとかはそんなになかったです。ただ、さすがの描き込みぶりで、美しさとかは圧倒的にこっち。華やかなりし頃の部分だけで完結しているので、くいたりなさは当然残るけど、読後感が悪くないって意味ではこれもアリなのかも。機会があればここからの物語も読んでみたいですけどね。

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2017/02/10

ルイ16世が美化されていて、結構笑える。話はまだ始まったばかり。でも、なんか面白くなりそうもない予感がする。

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2017/01/09

「チェーザレ」があるし、こっちに移行されても困る。 とはいえ、ルイ16世とマリー・アントワネットをここまで丁寧かつ魅力的に描いた作品も少なく、ここで終わりは殺生な話だ。 続きが読みたい!

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2016/12/25

あれ?これって続刊ある?って何度も背表紙や奥付を確認してしまった。 1冊だけでの読みきりなんですね。 もっと読みたかった。

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2016/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1冊でおもしろいマンガがよみたいなぁと思っていた。 書店でヴェルサイユ宮殿監修という帯にひかれたし、惣領冬実さんが絵を描いていて美しいことうけあいなので、購入した。 マリー・アントワネットとルイ・オーギュストの恋愛物語。 マンガなのに荘厳。(失礼な言い方かもしれないけれど) 伝記『マリー・アントワネット』やマンガ『ベルサイユのばら』、映画『マリー・アントワネット』、どれとも違う。 悲劇的な最期は描かず、プチ・トリアノンから始まり、マリーとオーギュストの心が通うまでを描いている。 嫌味にならない程度に、周りの人や出来事を丁寧に辿っていて、心地よいまま読み終えられる。 最期の特集もおもしろかった。

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2016/12/13

頁の隅々まで美しい一冊でした。 建物の豪華な装飾や衣装のレースなど とにかくうっとりしてしまう美しさ。 それらに負けない マリーアントワネットの可愛らしさ、 魅力的な姿が見事に描かれています。 一国の王妃といっても、1人の少女。 不思議に思ったり疑問に思うことを するっと口にして...

頁の隅々まで美しい一冊でした。 建物の豪華な装飾や衣装のレースなど とにかくうっとりしてしまう美しさ。 それらに負けない マリーアントワネットの可愛らしさ、 魅力的な姿が見事に描かれています。 一国の王妃といっても、1人の少女。 不思議に思ったり疑問に思うことを するっと口にしてしまうあたり、 特殊な立場ではあっても、人として 心を動かされたりするのは同じなのだなと、 改めて感じました。

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