スローバラード の商品レビュー
表紙とタイトルにひかれて、読んだ本。 登場人物がみな魅力的。50過ぎても何かあるたびに集まれる仲間がいることはかけがえのないこと。男気のある智一もいい。ディビアンも深みがある。人間何かしら人に言えない過去があるものだなと思った。この弓島大シリーズも最初から読んでみたい。
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さらにときは進んで大たちは50代に。それぞれ家族ができて、自分だけでは何ともならない生活に。今回も複数の事件が絡んでいてだんだん解き明かされていく。まさか、青春時代のあの事件に関係してくるなんて!?改めて涙。 スローバラードのタイトルに納得。
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“弓島大と珈琲店シリーズ”第4弾。 本作ではダイも既に50代に突入。あゆみさんと結婚して娘さんもいます。そして彼を囲む仲間たちもそれぞれ家庭を持ち、落ち着いている様子。 そんなある日、ダイの大学時代の友人、ヒトシの息子・智一が家出をしたとの連絡が入って・・・。 このシリーズの...
“弓島大と珈琲店シリーズ”第4弾。 本作ではダイも既に50代に突入。あゆみさんと結婚して娘さんもいます。そして彼を囲む仲間たちもそれぞれ家庭を持ち、落ち着いている様子。 そんなある日、ダイの大学時代の友人、ヒトシの息子・智一が家出をしたとの連絡が入って・・・。 このシリーズの事件の取っ掛かりは“人がいなくなる系”が多いのですが、今回もそう。 で、この家出と連鎖するかのように、智一と同じ学校の女子生徒の失踪&障害事件や、ダイの友人・淳平の妻へのストーカー騒ぎとその直前に“あの女性”が写っている写真が投函されたりと、同時多発的に様々な事件が起こっていく展開です。 今回はシリーズ1作目『モーニング Mourning』の内容が深く関わってくることもあり、ダイの大学時代のバンド仲間たちが家族ぐるみで大集合という感じで、本当、仲良いですよね。 で、彼らの共有する過去の“闇”・・・そう、“あの男”がまさかの登場で、彼の意外な現状には驚かされました。 当シリーズの『Coffee blues』、『ビタースイートワルツ Bittersweet Waltz』に登場した橋爪さんもそうでしたが、人って“心を入れ替える”ことができるのかも。と思わせるものがありました。 そして、数々の騒動の繋がりとその背景が明らかになってはくるのですが、毎度のことながら肝心の部分は濁している為、“読後感は悪くないけど、いまいちスッキリしない”結末でした。 結局、淳平の家にあの写真を投函した目的って何だったのですかね?仁科くんの花凛さんへの言動の意味と併せて誰かに教えて頂きたいです(汗)。
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毎回年代が飛んでてあれっどうなったの?という気持ちになる。そしてミステリとしては相変わらずご都合主義的な気もするんだけど、なんだかんだでシリーズ化しててキャラがたってる面白さで読めちゃう。
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ダイシリーズ4作目。 ヒトシの息子の智一の家出から始まり、いくつもの事件が絡み合っていく。 そして大きな謎が解ける。 ワリョウの息子の明とダイのコンビ、なかなかよかった! 純也とみいなちゃんに驚き、裕美子ちゃんに驚き、苅田さんに驚き…。 元気な苅田さんにもう一度会いたかった… そして三栖さんが変わらずかっこいい…!
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<弓島珈琲>シリーズ。 「モーニング」から始まるダイとその仲間の物語、 というなら、4作目か。 大学時代の仲間が年を重ね、 家族を作り、そして、人生の折り返し地点を過ぎる。 変わらないものと、変わっていくもの。 年を重ねてバラバラになっても、 ...
<弓島珈琲>シリーズ。 「モーニング」から始まるダイとその仲間の物語、 というなら、4作目か。 大学時代の仲間が年を重ね、 家族を作り、そして、人生の折り返し地点を過ぎる。 変わらないものと、変わっていくもの。 年を重ねてバラバラになっても、 ダイを中心とした仲間たちの心の繋がりは変わらない。 変わらないと信じられる、 その絆の在り方が、うらやましい。 年を取ることは切ない。 だが、若い時を共有した「仲間」というものは、 再び集まれば、すぐに、その時代に 戻れるのかもしれない。 五十三歳になった<弓島珈琲>のダイのもとに バンド仲間だったヒトシから連絡が入る。 息子の智一が、書置きを残して、 家出したのだという。 心配したダイは、刑事の三栖、純也らと 智一の行方を探し始めるが、 同じころ、やはり仲間の淳平の妻に ストーカーが。 ダイたちが秘密にしていた 過去の事件がよみがえり…。 切ない「スローバラード」といったら、 忌野清志郎さんの名曲が思い出されて…。
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50代。ついに私の未知の領域。 変わっていくものと変わらないもの。抱え続けるものと、置いてきたもの。温かい空気に包んで厳しさを見せて、それから、怖がらなくて大丈夫だよと教えてくれる、小路さんの作品。このシリーズも大好き。 とくにね、察しのいい人が大好物なんです。さらに阿吽の呼吸...
50代。ついに私の未知の領域。 変わっていくものと変わらないもの。抱え続けるものと、置いてきたもの。温かい空気に包んで厳しさを見せて、それから、怖がらなくて大丈夫だよと教えてくれる、小路さんの作品。このシリーズも大好き。 とくにね、察しのいい人が大好物なんです。さらに阿吽の呼吸の仲間達にも目がないんです。ね?どストライク。
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シリーズ4作目。 軽めの小路さんの作品の中でも、 とても小路さんらしいというか 小路さんの好きな世界観のような気がするシリーズです (勝手に思ってます) タバコと珈琲とバーボンと音楽、 今はあまり見られない、あの頃はよくあった モクモクの煙の中の大人の世界です。 メジャーが...
シリーズ4作目。 軽めの小路さんの作品の中でも、 とても小路さんらしいというか 小路さんの好きな世界観のような気がするシリーズです (勝手に思ってます) タバコと珈琲とバーボンと音楽、 今はあまり見られない、あの頃はよくあった モクモクの煙の中の大人の世界です。 メジャーが「東京バンドワゴン」 マイナーがこっちって感じかな。 このシリーズは穏やかでもなければ、 ダイをはじめとする登場人物に清廉潔白さもない。 なのに共感のようなものを感じてしまう。 生きてるといろいろとあるよ、 ってことなのだと思います。 わりと、物事が都合よく片付くのは御愛嬌ということで。 作中で「今のこの時代も振り返ると古き良き時代になるんだろうか」 という言葉がでてきますが ほんとだなぁと思います。 きっと、今の若者が中年になったら 「古き良き時代」として語っていくのでしょう。 是非、 RCサクセションの同タイトルの曲と一緒にご賞味頂きたい。
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これまでの話を読んでいてよかった。読んでなくても何とかなるかもしれないけど、読んでいるからこそ感じられることもあると 色々びっくりする展開だった。
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2014年4月。東京・北千住で喫茶店〈弓島珈琲〉を営むダイは53歳になっていた。 学生時代、バンド仲間の淳平、ヒトシ、ワリョウ、真吾と暮らした自宅を改装した店舗だったが、 ダイにも、常連客のゲームクリエイター・純也や三栖刑事にも家族ができ、 少しずつ生活も変化している。 かつて三...
2014年4月。東京・北千住で喫茶店〈弓島珈琲〉を営むダイは53歳になっていた。 学生時代、バンド仲間の淳平、ヒトシ、ワリョウ、真吾と暮らした自宅を改装した店舗だったが、 ダイにも、常連客のゲームクリエイター・純也や三栖刑事にも家族ができ、 少しずつ生活も変化している。 かつて三栖が下宿していた純和風の家には、学生時代の友人ワリョウの息子・明と その友人たちが下宿していた。 ある日、水戸に住むヒトシの息子の智一が「東京に行ってきます」というメモを残して 家出したと連絡が入った。 ダイは三栖や明、純也らと智一の行方を捜し始めると、 智一と同じ高校に通う村藤瑠璃がケガを負った家族を残し、 行方不明になっていることがわかる。 時を同じくして、人気俳優となった淳平の妻・花凜にストーカー騒ぎが起こった。 ダイたちは、智一の高校の先輩にあたる仁科と、新宿二丁目でゲイバーを営むディビアンが それらの事件に関わることを突き止める。 学生時代をともにした仲間たちが〈弓島珈琲〉に再び集結し、 「あの頃」に封印した事件と対面する――。
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