幽霊 近世都市が生み出した化物 の商品レビュー

高岡弘幸(著者)

2016/10/18

＜目次＞
プロローグ　　わたしたちの心が幽霊を生み出す
第１章　　　　幽霊の正体
第２章　　　　怖い幽霊の誕生
第３章　　　　幽霊が語り近世都市社会
エピローグ　　幽霊に託した現代日本人の「思い」

＜内容＞
かつては「化け物」。かつて霊は見えず、自ら動くことができないものもいた。祟るものは怨霊であり、「鬼」だった。江戸時代に入り、都市で「幽霊」は生まれた。農村のように「狐」や「狸」が人間を化かすこともない。そこには、武士の「家」に対する思いが、商人の「金」に対する思いが、そして「家」に翻弄される「女」の思いがあった。
こういう視点は面白かった。