ミスター・メルセデス(下) の商品レビュー

スティーヴン・キング(著者),白石朗(訳者)

2023/01/18

自分の不幸は社会のアンバランスと錯覚
何故、如何に犯人はこんな無差別殺人を犯し続けるのか。自分への不幸・不平等は社会、周りが悪いと「八つ当たり」するところなのだろうか。ミステリーの面白いところは元刑事があらゆる可能性（探究心）を追求していくところだ。この小説もそうだが、読者の多くも「電子機器」（ソフトウエア機能・PC・スマホ・無線機器など）の基本知識を必要とするストーリーが多い。世の中フェイク情報も多く、正しい知識をしっかり身につけておくことが必要だと感じた。

2018/12/25

下巻から物語りは大きく動いて、毒餌にはドキドキ。えぇっ！？そんなぁ、、、なんてことするんだキング！な展開には・・・。ホリーの印象が後半になって好感が持てるようになって次回作での活躍が楽しみ。面白かったです！

2018/10/27

これ、ミステリではなくサスペンスじゃないのか。サイコな犯人を追い詰めるのは退職刑事と精神科通いの女と黒人のプレップス。いつものキング味。一気読みでした。

2018/09/22

上巻に引き続き、殺人鬼ブレイディの暴走が加速していきます。
ホッジズ一人での解決のはずが、仲間が一人二人と増えていきます。
ブレイディ視点での描写が秀逸で、狂人の心理を自らのことのように楽しめます。
ハラハラする展開に飽きず、すぐに読了しました。
3部作なので続きにも期待します。

2018/07/29

あぁ、まぁ、やっぱりね、と思う部分もあったけれど、クライマックスに向かって一気に読み進めさせるキングの筆致は素晴らしい。

上巻で抱いたビルへの反感は少し収まったが、やはりあまり感情移入できるキャラクターではなかった。

3部作とのことなので、登場人物たちの今後の活躍も楽しみ。

2018/04/02

ミステリーと言いながら、王道のキング節。こういうサイコな犯人は、もうホラーの住人ではないんだなと思ったりする。

2018/01/02

スピード感がたまらない
オデル用のご馳走がどうなるか凄く気になってたのにまさかのハニーボーイのママが食べちゃうとか。
もう最後まで読むスピードが落ちなかった。
カーミットフロッグ退職刑事と愉快な仲間達は三部作と言うことなので全部読みたいと思う

2017/10/20

ちょっと後半のホリーの豹変っぷりが
急すぎる感はあったけど、
みんなのキャラが愛おしくて
最後までするする読めた。
なんと三部作の一本目で続きも原作はすでに
完成しているという嬉しい解説に
翻訳が待たれる！
でも人をはねまくった車に乗り続けるのはちょっと…
ジェロームの声で解除出来ちゃうのもちょっと…

2017/10/09

キング作品らしい安定の外れなさ、読み始めたら止まらないストーリーテリングの巧みさ。今作はミステリ。退職した老（元）刑事、頭が切れて有能な若者、心を病んでいて社会に居場所のない女性の異色トリオ対何だか凄く切ない背景を持つサイコパス。ミセス・トレローニーに対して主人公が持つ印象が、話が進むにつれて変化していく様子や、最低最悪のサイコパスなんだけどその生い立ちや時折見せる家族愛に胸が締め付けられるようなミスター・メルセデスのキャラクター造形に、年齢を重ね、死線をくぐり抜けてきたキングの人間観が現れている。頭の切れる犯人と老獪なベテラン刑事の対決も見もの。手に汗握るハラハラドキドキ感も味わえる。続編も楽しみ。

2017/10/04

クライマックスも楽しいし、オチもブラックで良いし、スティーブンキングはミステリー小説も書けるのだな。とても楽しい本だった、上下巻あっという間に読んだ。