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夜に啼く鳥は の商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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2017/08/03

蟲を宿し不死の身を持つ者の妖しく切ない物語。独特の雰囲気の中、御先と四の関係が、だんだんと面白い感じになってきて、雅親も含め彼らのこの先をもうちょっと読んでみたいなって思った。

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2017/01/18

うーん。お耽美。 想定が美しい。明日美子先生の描く2人の眼力にやられて借。 八尾比丘尼と蟲のお話。 悠久を生きる切なさ。 この世界観はかなり好きでした。 私は四も結構好きよ。 でもお話としてはやはりシラが一番好きでした。

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2016/11/24

最初の章「シラ」の時代背景も現代への流れも好き。というか八百比丘尼の話が好きだからとてもいい!凄惨な運命の話がゴロゴロ出てくるけど四がいい感じに軽妙で良い中和剤になっている。四も大概大変な人生だけど。

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2016/11/15

"蟲宿しの一族"は何もかも諦めていて、でも、心のどこかで誰かに愛されることを望み、自分に足りないものを埋めてくれるものを必死で求めている。 千早茜さんの作品はまだ二作目だが、この人の書く物語は哀しさと愛おしさがない交ぜになっていて、本当に美しいと思う。 ライト...

"蟲宿しの一族"は何もかも諦めていて、でも、心のどこかで誰かに愛されることを望み、自分に足りないものを埋めてくれるものを必死で求めている。 千早茜さんの作品はまだ二作目だが、この人の書く物語は哀しさと愛おしさがない交ぜになっていて、本当に美しいと思う。 ライトで読みやすいが、個人的にはもう少し重厚感のある文章の方がもっと世界観に浸れたかな、と思う。

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2016/10/21

蟲を紡ぐ連作短編。 悲しい記憶を繋いで、色々なものや人を見送る果てのない人生。 取り残される孤独は余りあって語れないが、最後の書き下ろしで少し救われる。

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2016/10/09

あたしにとって3冊目の千早作品さま。 声を殺しても声が漏れちゃうくらい泣いて涙をぼろぼろと零しながらラストへ。 カラダを強張らせながら読むくらい苦しいけれど、少しの救いと光に救われる。 「“ファンタジー系か”などと手に取った本書をどうか棚に戻さないでぇええ!」 って言いた...

あたしにとって3冊目の千早作品さま。 声を殺しても声が漏れちゃうくらい泣いて涙をぼろぼろと零しながらラストへ。 カラダを強張らせながら読むくらい苦しいけれど、少しの救いと光に救われる。 「“ファンタジー系か”などと手に取った本書をどうか棚に戻さないでぇええ!」 って言いたい。 そして、 「ゆっくり咀嚼するように彼らの記憶が自分の記憶となるように読み進めて物語を堪能してぇえええ!」 って言いたい。 嗚呼。 本当に良い読書が出来た。 浸ったわー。

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2016/10/08

一族の者以外は誰も知ることのない海辺の里には、「蟲」を使い病や怪我を治す力を持つ者たちが存在していた。その一族の長である「御先」はやがて一つの選択を行う… 不死長命の日本的な物語といえば人魚伝説が頭にあるのですが、なぜだか不老不死、というテーマには哀切さがただよい、この作品の雰...

一族の者以外は誰も知ることのない海辺の里には、「蟲」を使い病や怪我を治す力を持つ者たちが存在していた。その一族の長である「御先」はやがて一つの選択を行う… 不死長命の日本的な物語といえば人魚伝説が頭にあるのですが、なぜだか不老不死、というテーマには哀切さがただよい、この作品の雰囲気にも物悲しさと絶望に近い虚無感を感じました。 人の形をしていながら人ならざるものとして、人の世界で生きる。人よりも永久に。遥かに遠い水平線を眺めつづけて生きながらえるような…、ゆるゆるとした絶望に浸されているような生だな、と感じたのでした。 「四」とのやりとりは軽妙で、だからただしんどくなるお話ではありませんが、少女のエピソードや御先自身の過去などの印象が強くて、やはり物悲しさを全体的に感じたお話に思いました。

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2016/09/27

初めは、今ドキのおとぎ話かと思ったかどうも違う。 ミサキとヨンがなにやらBL調だなと思ってたら、それは雅親に飛び火した。 最後の「躑躅」は無い方が好きだったが、頭の中で美しすぎる男(?)をこしらえられるのは悪いもんじゃないね。

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2016/09/25

これ、千早茜だから読んだ。じゃなかったら読まなかった。でも、こんなんもよく書く人なんだろうよ、わたしが知らないだけで。 こんなんもこんなんじゃないのも、話の終わり方がいつもいいなと思ってしまう。

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2016/09/24

与えられた能力という悲しいさだめのもと、生きていかなければいけない。 それでも誰かを求めて知らず寄り添うのは、人の性なのかもしれません。

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