ゲノム編集とは何か の商品レビュー
DNA そのものを作り変えるゲノム編集。その技術概要と生命、社会に与える影響を概説。 特定の特徴を持つ人間を優先的に作り出すことにならないか、寿命を延ばすことはどこまで許されるかなど、倫理的な課題が大きいと感じた。既存の宗教や哲学では対応できない課題。神の領域ともいえる技術だけに...
DNA そのものを作り変えるゲノム編集。その技術概要と生命、社会に与える影響を概説。 特定の特徴を持つ人間を優先的に作り出すことにならないか、寿命を延ばすことはどこまで許されるかなど、倫理的な課題が大きいと感じた。既存の宗教や哲学では対応できない課題。神の領域ともいえる技術だけに、早い義論が必要だろう。
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遺伝子組換えが危険と言われるのは何故か? ゲノム編集は遺伝子組換えとは異なるのか? ゲノム編集の仕組みは? 最近、食の遺伝子組み換えに興味があったので、手に取ってみた。 ゲノム編集について、大まかに知ることのできる良書。
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第一章 「人間の寿命は500歳まで延びる」は本当か──ゲノム編集「クリスパー」の衝撃 DNAのメス 遺伝子組み換えの限界 生命科学とITの融合 第二章 解明されてきた人間の「病気」「能力」「特徴」──パーソナル・ゲノムの時代 SNP 行動遺伝学 エピジェネティックス 第三章 ゲノ...
第一章 「人間の寿命は500歳まで延びる」は本当か──ゲノム編集「クリスパー」の衝撃 DNAのメス 遺伝子組み換えの限界 生命科学とITの融合 第二章 解明されてきた人間の「病気」「能力」「特徴」──パーソナル・ゲノムの時代 SNP 行動遺伝学 エピジェネティックス 第三章 ゲノム編集の歴史と熾烈な特許争いの舞台裏──誰が「世紀の発明」を成し遂げたのか ノマド科学者 神頼みの手法からの転換 ゲノム編集の歴史 第四章 私たち人類は神になる準備ができているか──グーグルとアマゾンの戦略 不老長寿の夢 どこまでが許容範囲か
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人類は“神の領域”に足を踏み入れつつある?人間や動植物のDNAを思うままに操作できる「ゲノム編集」。その技術の実態を、最新鋭の「クリスパー」に焦点を当て、解説する書籍。 ゲノム編集とは、ワープロで文章を編集するように、DNAを自由自在に書き換える技術のこと。中でも、クリスパーと...
人類は“神の領域”に足を踏み入れつつある?人間や動植物のDNAを思うままに操作できる「ゲノム編集」。その技術の実態を、最新鋭の「クリスパー」に焦点を当て、解説する書籍。 ゲノム編集とは、ワープロで文章を編集するように、DNAを自由自在に書き換える技術のこと。中でも、クリスパーと呼ばれる最新鋭のゲノム編集技術は、汎用性に富んでいる。 ・漁業、農業:クリスパーを使い、肉量が従来の1.5倍の真鯛が作られた。収穫量の多い小麦などの開発も進んでいる。 ・医療:従来の医療は対症療法だが、クリスパーには根本的な原因、「遺伝子の変異」を直接治療できる可能性がある。 現在、科学者らは、皮膚や臓器などの「体細胞」をクリスパーで治療することは問題ないとしているが、「生殖細胞」のゲノム編集については抵抗感を示す。生殖細胞の遺伝的変化は子孫へ受け継がれるからだ。さらに、親が子供の容姿や知能を出生前に決める「デザイナー・ベビー」に使われる懸念もある。 人類にとって都合の悪い遺伝子を人為的に駆逐し、都合のいい遺伝子を繁殖させる技術を「遺伝子ドライブ」という。 近年、この技術がクリスパーの力で実現したが、実際に生物を改造すれば、生態系や環境に予想外のダメージを与えかねない。 ゲノム編集の先を見越した研究も進んでいる。 例えば、ヒトのDNAを完全に化学合成するプロジェクトがある。原理的には、人工的に作ったDNAで人造人間を誕生させることは可能だ。 ゲノム編集の「医療目的」と「それ以外の目的」の境界線は曖昧だ。最初は、重度の知的障害の治療が目的でも、徐々に条件が緩和され、赤ちゃんの知的能力に関する遺伝子を改良することは親の義務である、という時代になるかもしれない。
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crispr cas9によるゲノム編集と、 従来の遺伝子組換えの違いがよく分かった。 ノーベル賞を受賞するのも良く分かるし、 『衝撃』という言葉にも納得。
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「CRISPR-Cas9」を用いたゲノム編集技術誕生の歴史と社会にもたらす影響について解説した本。 分子生物学の基礎的な知識や遺伝子組み換えとの違いを踏まえて、ゲノム編集の凄さが解説されていて分かりやすかったですが、ゲノム編集の原理についての解説が少ない点が気になりました。 ...
「CRISPR-Cas9」を用いたゲノム編集技術誕生の歴史と社会にもたらす影響について解説した本。 分子生物学の基礎的な知識や遺伝子組み換えとの違いを踏まえて、ゲノム編集の凄さが解説されていて分かりやすかったですが、ゲノム編集の原理についての解説が少ない点が気になりました。 ゲノム編集技術は誰でも簡単に遺伝子操作ができるため、基礎研究に革命をもたらし、今後の医療分野への応用や食料問題の解決が期待されますが、人類の遺伝子操作がどこまで許されるのかを早急に考える必要があることを理解しました。
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ゲノム編集「クリスパー」に関する入門的な解説本。クリスパーを理解するための必要な分子生物学知識や従来の遺伝子組み換え技術、GMOを巡る規制等も対比として解説されており、非常に分かりやすい。また、特許権争い、Googleの動向などにも言及しており、この一冊でクリスパーとその周辺事項...
ゲノム編集「クリスパー」に関する入門的な解説本。クリスパーを理解するための必要な分子生物学知識や従来の遺伝子組み換え技術、GMOを巡る規制等も対比として解説されており、非常に分かりやすい。また、特許権争い、Googleの動向などにも言及しており、この一冊でクリスパーとその周辺事項は一通り知ることができる。著者である小林雅一氏は過去に人工知能に関する良書も書かれており、そちらも一読をオススメする。現代のフロンティアの一端を知ることができる。
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「クリスパー・キャス9」を中心にゲノム編集技術とその歴史、この技術が社会と未来に与える影響力を説明する。やっぱりブルーバックスより分かりやすい。やっと遺伝子組換えと遺伝子編集の違いが分かったよ。 技術の進歩には驚くばかりだけど、それ以上にこの技術の使い方にはもっと慎重であって欲し...
「クリスパー・キャス9」を中心にゲノム編集技術とその歴史、この技術が社会と未来に与える影響力を説明する。やっぱりブルーバックスより分かりやすい。やっと遺伝子組換えと遺伝子編集の違いが分かったよ。 技術の進歩には驚くばかりだけど、それ以上にこの技術の使い方にはもっと慎重であって欲しい。そのためには多くの人間が関心を寄せることが必要だし、できれば経済のシステムから切り離したところで開発を進められないかな。
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SNP single nucleotide polymorphis SNV アルコール 2段階で分解 1段階 アルコールからアセトアルデヒド(毒性) 2段階 アセトアルデヒドから酢酸 12番染色体のALDH2遺伝子 その塩基配列の一部がAだと、第2段階の分解がうまくいかな...
SNP single nucleotide polymorphis SNV アルコール 2段階で分解 1段階 アルコールからアセトアルデヒド(毒性) 2段階 アセトアルデヒドから酢酸 12番染色体のALDH2遺伝子 その塩基配列の一部がAだと、第2段階の分解がうまくいかない CRIPAR Clustered regularly interspaced short palindromic repeats palindromic 回文 ノックアウトマウス 精度低く、時間がかかる 肥満の遺伝子30個程度みつかっているが、遺伝的要因の全体にしめる割合は1.5% 身長に関する遺伝子 700個 全体に占める割合は16% TALEN
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2016年刊。著者は情報セキュリティ大学院大学客員准教授。 遺伝子組換え技術であれば、これまでも存在し、またそもそも品種改良という点では、それこそ古代から既に存在したと言い得るだろう。 しかしながら、かつての常識的な品種改良の現実から容易に想起できそうだが、改良の所要時間は極めて長期で、また効果面でも奏効する例は極めて少数かつ不確実という問題があった。 これは従来型遺伝子組換え技術でも同様である。 ところが、それを著しく短縮し、確実性を飛躍的に向上させる技術が見つかった。それは「クリスパー」の利用である。 この革新は食糧問題。また難治性疾患の治療。伝染病予防やバイオマス・エネルギー源や生化学的材料工学にも利用可能な技術であり、その進展を飛躍的に進めていくことが期待され、一部は現実のものとなっている。 しかしながら、当然に、人間(勿論、胎児や受精卵、さらには精子・卵子を包含)への応用適用は生命倫理の問題を生む。また、生態系破壊や遺伝子改変に伴う予期せぬ疾患の発生など、従来型組換え技術が予想した問題・不都合がより広く、簡易に、さらにはあっという間に発生・拡散する危険を内包している。 しかも、莫大な利益を先行者だけが独占(特許権者であるが、発明者とは限らない)することに加え、巨大マネーが、先の倫理的問題を無視して遺伝子改変に邁進する危険性があろう。 本書は、簡明にこれら点を(クリスパーの生物学的な機構も含め)解説する。ただし内容面では、やや繰返しが多いかなとは思う)叙述する。 従来型遺伝子組換えとの比較、ゲノム編集のカギ「clispr cas9」の化学的・分子生物学的メカニズムの説明は素人(=私)にも判り易くていいなとは思うところ。
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